懐かしのあの香水。実は調香師は…(化粧品ブランド編)

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 最近はファッションフレグランス・ニッチフレグランスの論争が勃発するが、香水はコスメブランドだって出している!!そして、それがまた良い香りなんですわ~。ある方にとっては、懐かしの香水かもしれません。超有名調香師が調香した代表的な香水を見ていきましょう♪(ファッションブランドから生まれたコスメブランドの香水は別のところで扱います)

Zen(資生堂、1964)

 今や著名な調香師がリニューアルごとに担当する資生堂の香水Zen。そのオリジナル版は、1964年アメリカの偉大な女性調香師ジョゼフィン・カタパノによって調香されました。エスティローダーの最初の香水ユースデュー(Youth Dew)を調香したことでも有名な彼女は、ソフィア・グロスマンの師匠でもあります。黒のボトルに映える花が美しく、これぞ真の美を体現しているかのように思えます。

 2000年にはナタリー・ローソン、2007年にはミシェル・アルメラックが調香を担当しています。他の香りは、ジャン・ルイ・シュザック、ジャック・キャヴァリエ、モーリス・ルーセル、フランソワーズ・キャロンと師匠レベルの調香師たちが創っています。

ZEN | SHISEIDO | 資生堂
ブランド「SHISEIDO」のフレグランス、ZEN。, SHISEIDO, 資生堂

アラミス(Aramis、1966)

 エスティローダー発のメンズスキンケアブランドAramisが1966年にブランド名を冠した香水を発売しました。調香師は、グレのカボシャール、クリニークのアロマティックエリクシールなど名香と呼ばれる香水をいくつも生み出したアメリカ香水界のレジェンド、ベルナール・シャン(Bernard Chant)であります。

 日本でもバブル全盛期の頃に、爆流行りし、「成功の香り」とまで言われたアラミスは、貴重なレザー調のシプレーで、ミステリアスなフルーティっぽい甘さがセージやパチョリのハーブに包まれた気持ちの良い香りです。1度使ったら離れられないこの香水は、今でも60代、70代の方が愛用している香りでもあります。残念ながら日本からは撤退してしまいました。。。

 アラミスの他の香水は、イリアス・エルメニデス、エドゥアール・フレシェ、イヴ・タンギーと熟練の調香師たちが創っています。

オードゥカンパーニュ(シスレー、1976)

 フランスのラグジュアリーコスメブランドであるSisley(シスレー)。実は、会社を立ち上げたのは、ラルチザンの創設者であるジャン・ラポルトでありました。そして、シスレー最初の香水は、ジャン=クロード・エレナによって調香されました。レタスやアップルの育つノルマンディー地方の香りに、エレナ自身が育てるトマトの葉の香りを忍ばせたオードゥカンパーニュ(Eau de Campagne)は、5月の若葉とそよ風を思わせる清々しい香りです。

 同じ香りのバス製品も魅力的♡
 他の作品の調香師も、ドミニク・ロピオン、オリビエ・ぺシュー、アマンディーヌ・クレール・マリーと中々の面子が揃っております。

Sisley Paris - スキンケア, メイクアップ, フレグランス と スペシャルオファー
シスレーは、高品質なスキンケア、メイクアップ、フレグランス製品を製造および販売しているフランスの会社です。
オードゥ-カンパーニュ-50ml-190201.html

トレゾァ(ランコム、1990)

 1935年に設立されたランコムは、実は創業者はフランソワ・コティの下で働いており、5つの香水とともにローンチした香水ブランドでありました。数多くの有名な香りはありますが、何と言ってもトレゾァが最も有名でしょう。調香師は偉大なるソフィア・グロスマン。トレジャー(宝物)を意味するフランス語トレゾァを名に持つこの香水は、元々ソフィア自身のために作った香りでした。ピラミッドを逆さまにしたかのようなボトルに、宝のような黄金の液体が注ぎ込まれ、あらゆる人を虜にしてしまう香り。

 他の香りは、ピエール・ブルドンフランシス・クルジャン、クリスティーヌ・ナジル、アリエノール・マスネと多くの調香師が担当しています。

トレゾァ | フレグランス | ランコム公式オンラインショップ
ランコム公式オンラインショップ・トレゾァ...

プレジャーズ(エスティローダー、1995)

 フランスブランドとは打って変わり、瞬間で分かる良い香り・どこでも気軽につけられる爽快な香り、それがアメリカ香水の良さと考えます。その代表例が、世界最大級のコスメブランド「エスティローダー」が発売したプレジャーズ(喜び)という名の香水です。ピンクペッパーが初めて使われたと言われるこの香水は、瑞々しさと清潔さ、ほのかなフルーティが日本人の心をくすぐります。調香師は、かの有名なアルベルト・モリヤスとアニー・ブザンティアンです。

 他の香水は、カリス・ベッカー、ソフィア・グロスマンドミニク・ロピオンカルロス・ベナイムとIFFの重鎮たちが名を連ねます。

https://www.esteelauder.jp/product/12853/2094/product-catalog/fragrance/collections/estee-lauder-pleasures/eau-de-parfum-spray?size=50mL

ハッピー(クリニーク、1998)

 エスティローダーの姉妹ブランドとして1968年に無香料・無添加という打ち出しで生まれたクリニークは、名香と呼ばれるアロマティックエリクシールのみならず、ハッピー(Happy)という名の香水が爆発的な人気を誇りました。この時代のアメリカ香水は、レジェンド調香師が多かったため、多くの香水が日本でも有名です。

 さて、ハッピーの調香師は、少しマイナーではありますが、グレのカボティーヌの調香で有名なジャン=クロード・デルビルと、今やジボダン社の副校長であり、トムフォード・トムブラウンの香水でも有名なロドリゴ・フローレス・ルーです。名前だけで気分も上がる香水。率直さが良いですね♪

 他の香水は、シャネルの現専属調香師オリヴィエ・ポルジュ、ソフィア・グロスマンとIFF出身の調香師が名を連ねます。

https://www.clinique.jp/product/1579/5188/clinique-happy
この記事を書いた人

香りの学び場「ルシェルシェパルファム」の運営者。
元香水販売員で、現在はとあるIT企業の管理職。
香水への愛が抑えきれず、自身の学んだことをはきだすサイトを作ってしまう。エルメス・フレデリックマルを主に愛用。

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Le Chercheur de Parfum

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