Henri Sorsana
アンリ・ソルサナ

調香史

 香水に魅了され、ロベルテ社で働くことを許可してもらえたアンリ・ソルサナは、仕事が大好きな調香師Johnson Paulの下で訓練を受けることになり、3年半の間、一緒に働いていました。アンリが回想するには、6ヶ月ごとに毎回難しくなっていく試験を受けたそうです。

 調香の下地が整った後、アンリはすぐにパリに向かうことになります。そして、1967年、Gérard Goupyとともに、ランコムでBalafreを発売します。
 1978年には、ラルチザンの創始者ジャン・ラポルト(Jean Laporte)とともにミュールエムスクを創り、これは現在でも残るラルチザン最初の香りの1つになります。

 その後、30年に渡りロベルテ社で働き、この間にアニック・グタールと出会い、彼女の才能を開花させ、オーダドリアン(Eau d’Hadrien)をはじめとして、ウールエクスキーズ(Heures Exquises)パッション(Passion)、サーブル(Sable)などの香水を一緒に生み出しました。

 その後、ハーマン&ライマー社に移り、ジバンシィやヴァレンティノでの香りが成功します。そして、5年が経過した後、花王コーポレーションがアンリを採用し、日本の若手の調香師の訓練や香水販売の土台を作り、ビジネスとして成功するための礎を築きます

 アンリは、特にロレアルグループで、Lancôme、Ted Lapidus、Cacharel、Fath、Guy Laroche、Armaniなどのファッションブランドでは香水を、Elsève、Obao、Menen、Vichy、Garnier、Mixa、Eau Jeuneなどのブランドでは化粧品・シャワージェル・石鹼などの香りを作っていました。

調香作品

年代香水名
1985Vetiver
1981Eau de Monsieur
1981Eau d’Hadrien
1981Eau de Lavande
1980Folavril
1983Eau de Camille
1983Passion
1984Heure Exquise
1984Rose Absolue
1984Tuberose
Annick Goutalでの主な香水
この記事を書いた人

香りの学び場「ルシェルシェパルファム」の運営者。
元香水販売員で、現在はとあるIT企業の管理職。
香水への愛が抑えきれず、自身の学んだことをはきだすサイトを作ってしまう。エルメス・フレデリックマルを主に愛用。

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