Elder Flower
エルダーフラワー

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エルダーフラワーとは

 エルダーフラワーとは、セイヨウニワトコ(学名:Sambucus nigra)という種類の植物の花を指し、その果実はエルダーベリー(Elder Berry)と呼ばれます。また、ブラックエルダー(Black Elder)とか単にエルダーとも呼ばれます。日本に自生するニワトコとは果実の色が違います(ニワトコは赤、セイヨウニワトコは紫色)。日本では若菜を天ぷらにして食べることがあります。

 名前の由来は、ラテン語でを意味するnigraとイタリアのサンブーカ村で村の特産品エルダーを使用して作られる甘いリキュールSambucaに由来するSambucus(諸説あり)の組み合わせになります。英名のElderは、アングロサクソンの言葉で「火」を意味する「aeld」、「かまど」を意味する「eldrun」に由来すると言われています。これはエルダーの茎が、火を起こす際に空気を送り込む道具として、使われていたからであります。

香料として

 精油の抽出は、花が春の終わりに2~3週間しか咲かないことと、収率が悪いため、基本的には合成によって作られます。エルダーフラワーの香りはハチミツやフルーツのように甘く、ハーバルなフローラルの香りで、合成香料ではこの部分が再現されますが、抽出されたアブソリュートはタバコのようなトーンやドライフルーツ、ヘイの香りを持ち、オリエンタルやアロマティックのアコードを強調したり、ティーノートを作ったりするために使われます。一方、エルダーベリーは、フィグのニュアンスを持ったベリーの香りがします。

ちなみに…

・ハリーポッターで、ヴォルデモートが探し求め、彼の死の原因となった杖は、死の秘宝の1つニワトコの杖(The Elder Wand)です。ニワトコの杖のデザインには、エルダーベリーを思わせる小さな粒が彫ってあります。

・世界初の100%手摘みのフレッシュなエルダーフラワーを使用したリキュールとして「サンジェルマン」が非常に有名です。イタリアで飲まれるサンブーカは、必ずしもエルダーフラワーが使用されるわけではありません。2007年に生まれたサンジェルマンは、2012年にバカルディに売却され、今ではバーテンダーのレパートリーの当たり前となっているようです。

この記事を書いた人

香りの学び場「ルシェルシェパルファム」の運営者。
元香水販売員で、現在はとあるIT企業の管理職。
香水への愛が抑えきれず、自身の学んだことをはきだすサイトを作ってしまう。エルメス・フレデリックマルを主に愛用。

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Le Chercheur de Parfum

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