Maltol / Ethyl Maltol
マルトール / エチルマルトール

 1861年、Larch(カラマツ)の樹皮から抽出されたある物質が発見されました。それは1894年にマルトール(Maltol)と名付けられました。マルトールは、ジャムのフルーティーなニュアンスを持ち、キャラメルのような香りを持っていました
 1940年代には商業的に生産され、フレーバーに使われるようになっていきます。1962年になると、ファイザー社がVeltol(ベルトール)という名前で商標登録もしています。マルトールは、香水業界では、少量をジャスミンと一緒に使うとオリエンタルの甘さが出ると言われ、使用されていました。

  60年代後半には、ファイザーはマルトールのメチル基(−CH3)をエチル基(−CH2CH3)に置き換えることで4〜6倍の濃度をもち、マルトールと同じコットンキャンディやストロベリーの甘さをっよりもつVeltol Plus(=エチルマルトール)を生み出しました。

 史上初のグルマンフレグランスであるティエリーミュグレーエンジェル(Angel、1992、オリヴィエ・クレスプ)は、エチルマルトールのオーバードーズ(0.5%濃度)と、バランスをとるための大量の天然のパチョリを組み合わせることで生まれています。また、エチルマルトールに最初にスポットライトを当てた香りはバニラ(Vanilia、1978、ラルチザン、ジャン・ラポルト)と言われています。

この記事を書いた人

香りの学び場「ルシェルシェパルファム」の運営者。
元香水販売員で、現在はとあるIT企業の管理職。
香水への愛が抑えきれず、自身の学んだことをはきだすサイトを作ってしまう。エルメス・フレデリックマルを主に愛用。

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