Heliotrope
ヘリオトロープ

ヘリオトロープ 香料た行な行は行

ヘリオトロープとは…

 ヘリオトロープ(Heliotrope)は、ムラサキ科の植物で、ギリシャ語でhelios(太陽)trope(向く)という意味があります。その名の由来の通り、太陽光に向かって花を開きます。

 ギリシャ神話では、このように描かれています。水の精であるクリティは、太陽神であるヘリオスに恋をしました。しかし、ヘリオスはすでにある王女に恋をしており、クリティの方を見向きもしません。失恋に打ちひしがれるクリティを哀れに思い、神々はヘリオスが天を横切る姿をずっと見上げていられるようにと彼女を花に変身させました。

香料として

 香りはパウダリーで、バニラやアーモンド調、チェリーパイにも似た香りがすることからチェリーパイフラワーとも言われます。バニラよりも柔らかいパウダリーな甘さを持ち、気持ちを落ち着かせるこの花の香りは、オリエンタルグルマンタイプの香水に使われます。ヘリオトロピンとバニリンで似た香りができますが、天然には叶いません。グラースでわずかに栽培されます。

 バニラは甘すぎるから軽やかなバニラ調の甘さが欲しい方、夏にもバニラのような甘い香りを纏いたいけど重すぎるからと悩んでいる方、ほんのり甘さのあるパウダリーが好きな方には、ヘリオトロープが入った香水をオススメします。また、甘みとパウダリーが赤ちゃんのような落ち着く優しさをもたらし、安心感も生み出すので、ヘリオトロープが主体の香水は寝香水にピッタリだと考えています。

 ヘリオトロープを使用した香水として有名なものは、ゲランのアプレロンデ(ジャック・ゲラン)であり、アプレロンデを現代的にしたフレデリックマルローディベールジャン=クロード・エレナ)もヘリオトロープ好きには外せません。

この記事を書いた人

香りの学び場「ルシェルシェパルファム」の運営者。
元香水販売員で、現在はとあるIT企業の管理職。
香水への愛が抑えきれず、自身の学んだことをはきだすサイトを作ってしまう。エルメス・フレデリックマルを主に愛用。

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Le Chercheur de Parfum

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