Givaudan Perfumery School
ジボダンパフューマリースクール

概要

所在地:フランス(パリ)

運営会社:ジボダン

オフィシャル詳細:
海外公式(英語が読める方はこちらがオススメ)
日本公式(多少UXが低いが、日本語で知りたいよって方用)

歴史

1946ジャン・カールがルール・パフューマリースクール設立(世界初)。
1968ジボダンがパフューマリー・スクールを開始。
1991会社の統合に伴い、学校も統合。
1997グラースからパリに移動。
2015初めてフランス外であるシンガポールにパフューマリースクールを作る。

教育内容

ジボダンの調香師学校で働き、自分の知識や情熱を新世代の調香師たちと共有できる機会をもらえたのは、本当に嬉しい恩恵です。私にとって、創作というのは、予期せぬことを喜んで受け入れる芸術です。私は常に生徒たちに、先輩や仲間たちから学ぶように励ますだけでなく、枠を超えて、新しい方向性を探究するようにも伝えています。

カリス・ベッカー

 創業者であるジャン・カールは、調香師養成学校であるルール・パフューマリースクールを設立すると、自ら教鞭をとり、自身が考案した香りのピラミッド15の香りのファミリー、ジャンカール法などを教えていました。息子のマルセル・カールも教鞭をとっており、多くの著名調香師を輩出、そして彼らもその後、教師として調香について教えていく、という循環が行われています。

 受験競争は熾烈で、毎年、1000人近くの志願者から8~10人しか入ることができません。入学者は、4年間のカリキュラムが組まれており、はじめは、毎日、1つの成分を嗅いで、それを500の原料の中からどの原料なのかを当てるという訓練を受けます。その後、学校の庭に咲く花や植物を体験し、それをラボの中で模倣する勉強をします。そして、重要なアコードを学んだり、クラシック香水の構造を分析したりしていきます。そして、世界最大の香料会社のつながりから、インターンシップメンター制度原料の産地への研修も完備、そして調香師の感性を高めるための香水以外のアート(オペラやバレエなど)を探究することもできるようになっています。そして、選ばれた学生は、アジアが産地の香料や異国の文化を学ぶために、1年間シンガポールのキャンパスに行くことができます。

 ジボダンは、世界の最先端を走り続けるため、調香師は学生も含め、最新の機械に触れることができます。学生が学ぶ際、Cartoと名付けられた人工知能を使うことがあります。これにより、ある原料を組み合わせたらどうなるのか→実際にラボで量を調整して混ぜてみる、といった長時間かかる方法を、機械が一瞬で本物の原料を組み合わせ、最も良い比率のフォーミュラを作るというものです。直感的に操作できるだけでなく、過去数百年の調香の研究結果が詰まっているのです。

 このような4年間の教育後、ジボダン社でキャリアをスタートさせることが一般です。パリ以外には、ニューヨーク、サンパウロ、上海、シンガポール、ドバイに支社があります。
ジボダンによれば、世界のファインフレグランスの調香師のうちの30%はジボダンかルールの調香師学校を卒業しています。

著名な卒業生:エドゥアール・フレシェ、フランソワーズ・キャロン、ピエール・ブルドン、ジャック・ポルジュ、ジャン=クロード・エレナ(中退)、ミシェル・アルメラック、ドミニク・ロピオン、カリス・ベッカー、ティエリー・ワッサー、フレデリック・マル、ラルフ・シュヴィーガー

この記事を書いた人

香りの学び場「ルシェルシェパルファム」の運営者。
元香水販売員で、現在はとあるIT企業の管理職。
香水への愛が抑えきれず、自身の学んだことをはきだすサイトを作ってしまう。エルメス・フレデリックマルを主に愛用。

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Le Chercheur de Parfum

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