Francis Kurkdjian
フランシス・クルジャン

フランシス・クルジャン ブランド創業者

調香史

香水というのは、我々から人間性を取り上げるこの世界において、人間性を保つことができるものなのです。

フランシス・クルジャン

生い立ち

 1969年5月14日、フランスのパリ東部グルネー=シュル=マルヌに生まれたクルジャンは、祖父母がアルメニア人で、オスマン帝国の虐殺から逃れ、フランスに移住してきた家系でありました。
 父方の祖父は毛皮のトレードをし、母方の祖父はカスタムメイドのスーツの仕立て屋、祖母はクラシック音楽を愛し、母は歌い、父は作曲家でありピアノ奏者でした。芸術・ファッションが日常であったクルジャンは、6歳の時からピアノやバレエの学校に通い、一時期はバレエダンサーも目指していました。

ちなみに…

 今でもピアノを弾くクルジャンは、ショパンやバッハ、ドビュッシーが好きだそうです。
 また、ファッションデザイナーにも興味があったそうですが、絵を描くのが下手すぎたため、その分野は難しいと言われていたそう。

 祖母の部屋で嗅いだ調理用のスパイスの香りとロシャスのファム(1944、エドモン・ルドニツカ)、母の使っていたマダムロシャス(1960、ギ・ロベール)の香りが最初の香りの記憶だと話すクルジャンは、13、4歳の時に読んだフランスの雑誌の用語のページで香水業界に書かれた記事を読み、調香師という存在を知ります。そして、クチュリエやファッションデザイナーは、香水を創っていないという事実を知ります。また、ちょうど同じ頃、イヴ・モンタン演じる調香師に焦点を当てた映画『うず潮(Le Sauvage)』を見て、さらに香水の創作に魅力を感じ、調香師になることを志します。

香水が僕を選んでくれたんだ。

フランシス・クルジャン

 行動の速いクルジャンは、すぐに香水が学べる学校を探し、最高峰のイジプカ(ISIPCA)を見つけます。そして15歳の時、親と一緒に学校に訪れ、ディレクターに入学できないかどうかを打診します。しかし、流石に若すぎたため、20歳の時に入学しました。

ダンスと香水の間には関連性があり、それは空間・空気・体の概念です。ダンサーはステージに立つなら空間を独占しなければなりません。そして音楽は耳に届くように空気を振動させなければなりません。香水はどちらも必要です。存在し、他者に気づいてもらうためには、空間を占領し、空気に運んでもらわなければなりません。さらに、ボディランゲージとも結びつきます。楽器を体を使って演奏するように、体を動かしてバレエをするように、香水は肌の上に佇むのです。

フランシス・クルジャン

 1990年からイジプカでトレーニングを受け始めると、91年にその一環でピエール・ディナン(Pierre Dinand)に2ヶ月のインターンに行きます。するとそこで出会った婦人がこれまで嗅いだことのないとても良い香りを纏っていたため、話をすると、彼女の夫がオリヴィエ・クレスプで、ティエリーミュグレーのエンジェルの試作品を纏っていたのだとか。

 1993年に卒業後に、クエスト社に入社します。父が香水一本で生きていくことなんてできないと勧めたこともあり、驚くべきことに、仕事後と週末には、Institut Superieur de Marketing du Luxeで、ラグジュアリーブランドのマーケティングの修士号を取るために学校で勉強をしていました。そこでラグジュアリー業界の論文を書き、ディプロマをくれたのが、ジャン・ポール・ゴルチエのフレグランス部門のCEOであったシャンタル・ルースでありました。彼女は、論文に名刺をつけて返します。これがクルジャンの運命の分岐点の1つでありました。

 ルースは、まだ駆け出し調香師のクルジャンに、トレーニングの一環として、ゴルチエでのプロジェクトに参加したいかどうか、見習いになりたいかどうかを尋ねました。二つ返事でYesといったクルジャンは、自身の試作を提出し、8か月のハードワークの末、彼の代表作の1つルマル(Le Male)が誕生します。1995年10月、25歳のクルジャンが創った最初の香水ルマルがローンチされると、40年近くフランスのマーケットでトップを走り続けていたオーソバージュを抜き、ナンバー1の売り上げ記録を作りました。

私は本能に従って動く人間です。人でもモノでも、よく予感するのです。実は、私が長い間一緒に働いていた調香師の一人であるフランソワーズ・キャロンには、よくメールを送り、一緒に作ったプロジェクトが成功すると言ってたんだ。そしてそれは多くの場合、当たってたんだよ。

フランシス・クルジャン

 その後、クエスト社のニューヨーク支部に移され、そこで4年間、エリザベスアーデンをはじめとした様々なブランドのために香水を創ります。また、デオドラントも作っており、大ヒットしたそうです。2000年代になり、パリに戻ると、2001年、調香師として初めて自身の名のもとカスタムメイドの香水を創るためのアトリエをオープンしました。これが今のブランドでも続くビスポークフレグランスになります。そして、同年、フランソワコティ賞を受賞します。

 2005年、高砂香料に移動すると、2008年には、香水業界への貢献が認められ、フランスからシュヴァリエ賞をもらいます。

 そして、2009年、ついに自身のブランドを創設します。

恐らく、私はアーティストではありません。なぜなら、纏うための香水を創作する調香師という存在は芸術家ではないと思っているからです。

フランシス・クルジャン

Maison Francis Kurkdjian(メゾンフランシスクルジャン)

私の理想の仕事というのは、シャネルやエルメスのインハウスパフューマーになることだったと言ってもいいでしょう。しかし、そんなポジションは私にはこなかったのです。他のもっと才能ある調香師たちは、もちろん招待されましたが、私は声がかからなかった。だから常に自分は脇役のように感じていました。だからこそ、私は若く、エネルギッシュで、マークに出会って、一緒にやろうと決断することができたのです。(2020年7月)

フランシス・クルジャン

公式サイト:英語(日本代理店はこちら

 2009年、クルジャンは、マーク・チャヤ(Mark Chaya)とともに自身のブランドMaison Francis Kurkdjian(MFK)を作りました。

成功の陰にMark Chayaあり

 MFKの共同創業者であり、CEOであるマーク・チャヤとフランシス・クルジャンの出会いは、2003年まで遡ります。ジャン=ポール・ゴルチエのファッションショーの後のディナーで会うと、チャヤは、クルジャンという名はおろか、調香師という職業について初めて知ることになります。そして、ゴルチエのルマルを始めとして、ディオール・アルマーニ・サンローランといった40以上の世界的ブランドの香水をクルジャンが創ったことを知り、彼にこう尋ねます。
「一体、なんで、私は君の名前すら知らなかったんだろう?君は、皆が纏っている香水をすべて創っているというのに、誰も君の名前を知らないんだ。

私にとって、香水と芸術の間の類似点というのは明らかでした。まるでピカソの展示会に行ったのに、誰もその画家がピカソとは教えてくれず、スポンサーの名前だけが知られているようなものだと思います。

マーク・チャヤ

 すぐに意気投合した2人は親密になり、当時、世界4大会計事務所のアーネスト&ヤングのパートナーであったチャヤは、週末と平日の夜にクルジャンをサポートし始めます。そして、2009年に、ラグジュアリー香水ブランドMFKを立ち上げるのです。

 2017年には、LVMH(ルイ・ヴィトン・モエ・ヘネシー)グループに過半数の株式を売却し、グループの一員となります。

こだわり

MFKは、ラグジュアリーブランドではなく、クオリティのブランドです。私はどのステップにおいても、例えば、パッケージに使う板紙からサイズ、キャップとボトルの比率からクリームのテクスチャーに至るまで、品質に憑りつかれているのです。クオリティが十分であれば、高価になることは問題ではないのです。

フランシス・クルジャン

①色:パリが大きなインスピレーションの元になっているというクルジャンは、グレーの屋根や夕日が輝く情景を、グレーの鉛とゴールドカラーで表現しています。亜鉛のボトルキャップは、不均一な色になっており、同じキャップは2つとしてありません。

②フラコン:エッフェル塔やモンマルトルから見たパリの街並みで、所々飛び出している教会のドームがシルエットデザインになっています。そして、フラコンはスクエア型にクリスタル面を作っており、グラスメーカーにお願いし、アグレッシブにはなりすぎず、生きているかのような角度になるように制作されています。フラコンの後ろには、小さくブランドのシグネチャーロゴがモノグラムで入れられています。

③スプレー:一度スプレーすると、容器内で香水の邪魔にならないように見えなくなる細工がされています。

④香料:自身が最高の品質だと思うものを見つけるまでは調香に加えない香料が存在します。フランキンセンスミルラがその1つです(2021年5月)。

香りのワードローブ

 MFKで作る香水についての2人の考えは、簡単です。現代人は、色んな顔を持つ。仕事の時、友達や家族と過ごす時、旅行する時、決して同じ顔を見せているわけではありません。洗練されたワードローブを探している時もあれば、カジュアルな洋服を着たい時もあります。そして、MFKの香水は同じ精神の元、様々な場面を想定して作られているのです。また、その裏には、人生でたった一つのシグネチャーパフュームを見つけるべきであるというマーケティング戦略から女性たちを救いたいという想いもあります。

 毎日同じ香りを纏うことを時代遅れだと考えるクルジャンとチャヤの作ったMFKは、紛れもなく、世間の流行をいち早く取り入れ、人々が求めているものを高品質かつユニークな香りで生み出す、非常に興味深いブランドです。なぜなら、多くの場合、流行にのった香りは面白味が無く、ユニークな香りを生み出すブランドは流行を嫌うからです。

メゾンフランシスクルジャンの香水のコレクションは、どの香りも特定のセンシュアルな雰囲気にフィットするように、特定の機会で醸し出すオーラにマッチするように、制作されています。

マーク・チャヤ

各香水は、以下の通りに分類されます。

シャツ

香り:アクアコレクション(Aqua Collection)

イメージ:どんな時でも着ることのできる、シャープで、パリッとした白いシャツのようなワードローブで、必要不可欠なもの。ボタンを留めて、蝶ネクタイとタキシードでドレスアップ、もしくはカーキ色のカジュアルなパンツに袖を捲り上げたスタイルに。フレッシュで、ジェンダーレス、幅広い場面に使える香りです。

 アクアコレクションは、伝統的なオーデコロンへの現代的な賛辞になります。クルジャンは、気持ち良く、匂いも良いオーデコロンを再解釈しようとしました。その結果生まれたのが、アクアユニヴェルサリスアクアヴィタエアクアセレスティアから成るアクアファミリーになります。

プレタポルテ

香り:アラローズ(A la rose)プチマタン(Petit Matin)アミリス(Amyris)、プルリエル(Pluriel)

イメージ:非常にエレガントなすぐに纏える(ready-to-wear)コレクションでありながら、纏いやすい(easy-to-wear)ワードローブ。

イブニングドレス

香り:バカラルージュ540(Baccart Rouge 540)グランソワール(Grand Soir)リュミエールノワール(Lumiere Noire)ウードコレクション(Oud Collection)

イメージ:ドレスアップした夜のワードローブに。1つ1つシグネチャーとなる個性が宿っています。

オートクチュール

 クルジャンと直接やり取りをしながら創ることができるビスポークフレグランス。2万ユーロ~。

 香りの好み、パーソナリティ、環境、嗜好、記憶などを電話で話し、顧客の要望に基づいた見積りを出します。その後、フェイストゥフェイスで、プロジェクトの枠組みをしっかりと作るためのミーティングを行います。より詳細な香りを決め、数週間後に最初の試作を渡すことになります。試作は5mlで、日常で試しながら、トップノートだけではなく香りのすべてを感じてから最終決定まで、修正やディスカッションを何度か続けていきます。

ランドリー製品

 アメリカに住んでいた時に、タイド(Tide)やダウニー(Downy)などの柔軟剤の強い香りを嗅ぎ、自身が調香師で毎日の調香に支障があると考えたこともあり、アクアユニヴェルサリスのランドリー製品を作っています。実はP&Gにプレゼンテーションをし、ベルギーまで打ち合わせにまで行ったくらい、ランドリー製品に力を入れようとしていましたが、結局は分かってもらえず、自分のブランドで出した結果、大人気になりました。

コラボレーション

 MFKは、様々なアーティストとコラボし、数々の面白い試みを行ってきました。ここでは、フェンディとのコラボを取り上げますが、お金の香りを作ったり、香りのするシャボン玉を作ったり、マリーアントワネットの使った香水を蘇らせたりしています。これがフランシス・クルジャンのアートなのだと思います。(もっと知りたい方はこちら

 2019年12月、同じLVMH傘下のブランドであるフェンディは、シルヴィア・フェンディが1997年に生み出したバゲットを、フランシス・クルジャンと丸3年かけて、香るバゲットへと昇華させることに成功しました。一体どのようにしてレザーの鞄に香りを?

 最初、クルジャンは、フェンディの許可により、最高級のカーフレザー「クオイオローマ(Cuoio Romano)」を香水に数日~数週間浸すことにしました。
 しかし、上手くいかず、以前コラボしたクリステル・ブール(Christelle Boulé)のところに向かいます。彼女は、香りの世界に魅了され、香りを文字通り写真にするという技術を生み出した人物です。それは、香水を数滴シルバーの紙に垂らし、乾かした後、光を当て、写真を現像するための液体に浸すことによって生み出された芸術でありました。

 クルジャンは、ブールの力を借りることで、香りをレザーの上にプリンティングすることに成功しました。そして、レザー&ムスクのノートによりこのバゲットのためだけの香りFendi Frenesia Yellowを調香し、黄色のバゲットとナノバゲットに香りをプリントしました。当時、男性用と女性用各10ずつ限定で制作された香るバッグは大変好評で、2020年の9月には、ピンク色(香りはローズ)のバゲットでも作られました。

調香方法

私のインスピレーションは、原料によって駆り立てられるのではなく、クラシックやモダンアート、クチュール、ライフスタイルがインスピレーションを与えてくれます。しかし、常に普遍的な感情に焦点を当てようとしています。それは、世界中の皆が自身の言語で理解ができ、感情をとらえることができる考えに違いないからです。

タイムレスなエレガンスとは、様々な方法で表現できるにも関わらず、すべての人が理解できるものなのです。

フランシス・クルジャン

 クルジャンは、まずアイデアが浮かんだら、香水の名前にそのアイデアを表現します。その名前が作品のフレームを定義するものであるため、名前はとても重要視しています。
 名前が決定したら、名前に沿う具体的な香りを想像し、フォーミュラを書いていきます。

 これはどのブランドで作る時も共通して行っており、自身のブランド以外で調香する時は、コードネームを与えて創っていくそうです。例えば、ゴルチエのルマルは「New Beat」、エディ・スリマンと一緒に作ったオーノワールは「ラヴァンドゥノワール」といった具合です。名前をつけることで、同時に多くの作品を創っている時でも、すぐにその香りを創る雰囲気に戻ることができるのです。

顧客の意向や時間の制約から自由になったクルジャンがどんな香水を作るのか楽しみだった。残念ながら、彼も多くの調香師と同じで、アートディレクターの決めたゴールに向かい、エバリュエーターの評価を聞きながら仕事をするのがいちばんよさそう。

タニア・サンチェス

専属調香師への大抜擢

私はインハウスパフューマーには、興味がありません。もし10年前(34歳のとき)にそんなこと言われていたら、死んでいたでしょうね。今、私は44歳です(2016年時)。シャネルのオリヴィエ・ポルジュを除いて、専属調香師は皆私よりも年上です。基本的には、専属になるということは、引退するようなものなのです。

フランシス・クルジャン

 2021年、香水業界に激震が走ります。クリスチャン・ディオールで専属調香師として香水を生み出してきたフランソワ・ドゥマシーが引退し、フランシス・クルジャンが2代目に就任するというニュースが流れたからです。

 2021年10月18日からディオールの調香師として活動が始まっています。

 インタビューによれば、彼の人生は常にディオールと関わりがあったとのこと。祖父母は、パリのディオールの旗艦店の向かい側の教会で結婚し、母の親友はムッシュディオールとともに働き、父はオーソバージュを纏い、自身はデューンの広告を務めたDominique Issermannに憧れていたと。

 タニア・サンチェスの言うアートディレクターは、現在、ディオールでは、メンズはキム・ジョーンズ、レディースはマリア・グラツィア・キウリになります。今後のクルジャンの調香にさらなる期待を寄せたいとともに、クルジャンはもしかすると引退を見据えているのではないか、と寂しい気持ちにもなるのです。

ちなみに…

世界でお気に入りの場所は、日本の直島ですね。もしくは友達や家族と集まることのできる場所ならどこでも大好きです。

フランシス・クルジャン

・好きなファッションデザイナー(女性)…イヴ・サンローラン、アズディン・アライア

・好きなファッションデザイナー(男性)…ディオール時代のエディ・スリマン、リック・オーウェン、トーマス・マイヤー、ジョンソン・ハルティヒ

・弟子…高砂香料では、Jerome Di Marino(モルトンブラウンなどを調香)やNicolas Bonneville(ロジーヌやジョーマローンなどを調香)

・かつてはタバコを吸っていた。

・常に自身の香水を使用するお客様のことを念頭に置いており、多くのインタビューで香りの付け方などの基本的な話をしてくれています。

 各リンクは参考にしたインタビュー記事・書籍に直接飛びます。すべて英語もしくはフランス語ですので、ご了承下さい。
・『22 Perfumers』
AUPARFUM
Crash
Essenza Nobile
Flairflair
Now Smell This
Numero
Hauteliving
Hypebae
Pacific Place
Persolaise
RAIN
Savoir Flair
The Beauty Gazette
The Candy Perfume Boy
The Chic Icon
The Cut
WWD

調香作品

世界で最も好きな私の香りは、愛する人の首筋の匂いです。
そして、最も嫌いな香りは皆さんと同じように生ごみの臭いです(笑)。

フランシス・クルジャン
YearBrandNameWith
1995~2021Jean Paul GaultierClassique Intense、Fleur du Male、Fragile、Gaultier2、Le Beau Male、Le Male、Ma Dame、Monsieur Eau du Matin、Ultra Male
1998DemeterPruning Shears
1998Axe / LynxApollo
1999Elizabeth ArdenGreen Tea
2000EscadaLily Chic
2001Elizabeth ArdenGreen Tea Summer、Spiced Green Tea
2001Gloria VanderbiltReverieChristine Nagel
2001LancomeMiracle Homme
2002Giorgio ArmaniMania for men
2002Yves Saint LaurentKouros Eau d’Ete
2003JoopMuse
2003Narciso RodriguezFor HerChristine Nagel
2003VersaceJeans Couture Glam
2004Acqua di ParmaIris NobileFrançoise Caron
2004Christian DiorEau Noire、Cologne Blanche
2004Emanuel UngaroApparitionFrancoise Caron
2004Van Cleef&ArpelsLes Saisons Automne、Les Saisons Ete
2005GuerlainRose Barbare
2006GuerlainEau de Lit (home fragrance)
2006LanvinRumeur
2006Parfums MDCIEnlevement au Serail、Promesse de l’Aube、Rose de Siwa
2006Salvatore FerragamoF de Ferragamo
2007Christian DiorDior Homme Cologne
2007Juliette Has A GunLady Vengeance、Miss Charming
2007Narciso RodriguezFor Him
2007Salvador DaliPurplelight
2008KenzoEau de Fleur de Magnolia
2009DemeterHoly Water
2009KenzoEau de Fleur de PrunierJean Jacques
2013GuessNightAntoine Lie
2013Roger & GalletFleur de Figuier
2014Yves RocherCollection Été
2015Nina RicciL’Extase
2016KenzoWorld
2017DavidoffCool Water WaveAntoine Lie&Jean Jacques
2017KenzoWorld IntenseMaïa Lernout
2018Lolita LempickaLolitaLand
2011~2021Elie SaabCuir Absolu、Cuir Bourbon、Cuir Patchouli、Cuir Ylang、Essence No. 1 Rose、Essence No. 2 Gardenia、Essence No. 3 Ambre、Essence No. 4 Oud、Essence No. 6 Vetiver、Essence No. 7 Neroli、Essence No. 8 Santal、Essence No. 9 Tubéreuse、Le Parfum、Le Parfum In White (with Jérôme Di Marino)、Le Parfum L’Eau Couture、Le Parfum Resort Collection、Le Parfum Resort Collection 2017、Le Parfum Rose Couture、Le Parfum Lumiere
2013~2016CarvenL’Eau de Toilette、L’Eau Intense (with Jérôme Di Marino)、Le Parfum、Pour Homme (with Patricia Choux)
2014~2019BurberryAmber Heath、Antique Oak、Garden Roses、Hawthorn Bloom、Her、Her Blossom、Her Intense、High Tide、Mr. Burberry、My Burberry、My Black、My Blush、Tudor Rose、Wild Thistle
主要作品年代順

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この記事を書いた人

香りの学び場「ルシェルシェパルファム」の運営者。
元香水販売員で、現在はとあるIT企業の管理職。
香水への愛が抑えきれず、自身の学んだことをはきだすサイトを作ってしまう。エルメス・フレデリックマルを主に愛用。

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