ELLA K
エラケイ

ブランド創業者

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基本情報

設立:2017年
創設者:Sonia Constant(ソニア・コンスタン)
公式サイト:英語オフィシャル日本代理店公式

調香師として、私はいつも自分の作品を他人の潜在意識に語りかける方法だと考えてきました。私は彼らの好奇心を喚起し、旅へと誘います。旅の後は、私の助けなしに、彼らが話をする。彼らは私の記憶を香りから共有し、彼ら自身の発見をします。私の創作物は、誰もが自由に歩き回れる場所であり、正真正銘の目的地なのです。私はルールを決めません。 私はただ提案するだけなのです。

ソニア・コンスタン

創設史

 2017年、まるでパトリシアドニコライオリヴィア・ジャコベッティのあとを追うかのように、人気女性調香師であるソニア・コンスタンがパートナーであるOlivier GalliardiとともにELLA Kというブランドを創設しました。

 香水学校イジプカを卒業し、そのままジボダン社でキャリアを積んだソニアは、旅行が好きで、ライカ(Leica)とモレスキン(Moleskine)のノートパッドを肌身欠かさず持ち歩き、自分が見た、一瞬の情景やそのときの思いを忘れないように書き留めています。彼女は、この個人的な経験からインスピレーションを受けて香水を生み出していきます。そして、ELLA Kは、彼女とOlivierの旅行や詩、空想から生まれた香りとなっています。

 ELLA Kを立ち上げるインスピレーションの源になった女性はたくさんおり、特に1900年代前後に活躍したエラ・マイヤート(Ella Maillart、1903年生まれのスイスの冒険家であり写真家。)、カレン・ブリクセン(Karen Blixen、1885年生まれのデンマークのゴシック小説家。)、アレクサンドラ・デイヴィッドニール(Alexandra DavidNeel、1868年生まれの冒険家であり仏教徒。)、アメリア・イアハート(Amélia Earhart、1897年生まれのアメリカの飛行士。)の4人の女性探検家がソニアに大きな影響を与えています。そして、彼女たちとソニアの旅の経験から生まれた想像上のヒロイン、それがELLA Kなのです。
 Kの文字は、ソニアの祖父の名前からとっています。これは彼女にとって、「勇敢で、心が強く、情熱的」な祖父で、様々な価値観を彼女に教えてくれたからです。

Ella Kは、時代を超越したミューズであり、普遍的なアーティストです。彼女はまるで小説の作者のような人生を送っています。無限の可能性に対してオープンでありながら、自分が何を望んでいるのかを知っているのです。

彼女は他人や他の場所、経験や未知のものを愛する美しい魂の持ち主の一人。彼女は先入観や恐れを持たず、決して遠慮することはない。スーツケースはいつも彼女と一緒で、新しい冒険の準備を整えている。

彼女の人生に対する信念は、周囲の環境、人々、そして心に触れることのできる場所の真価を評価することを可能にしています。たとえそれが必ずしも明白でなくても、彼女はいつも何かをし、思索とインスピレーションと創造の間を揺れ動いています。彼女の刺激は、出会う人々、築く絆、そして発見から生まれます。

彼女は自分の欲望、直感、衝動、情熱を信頼しています。有名な探検家姉妹の足跡をたどりながら、Ella Kは美、珍しい風景、生の感情を求めて世界中を旅しています。エプパ(Epupa)、フィレンツェ(Florence)、カオソック(Khao-Sok)、プシュカ(Pushkar)、ハロン(Ha Long)、アルタイ(Altai)、嵯峨野(Sagano)……どの目的地でも、彼女は魅惑、五感へのご褒美、嗅覚の記憶、愛の詩を見つけるのです。

ソニア・コンスタン

 そして、ELLA Kのブランドロゴは、日出ずる国の勇気と勝利の象徴であるトンボを日本へのオマージュとしてあしらい、Kのマークと合わせています。

ちなみに…

日本はトンボの生息が多く、トンボの古い呼び名から「あきつ国(秋津洲)」と呼ばれていました。

さらに、古事記によると、雄略天皇が狩りをした際に、休憩中にアブが腕を刺しました。そこにトンボが飛んできて、その虻をさっと捕まえていったそうです。天皇はこのことを歌に詠み、それ以来、トンボは「勝虫」と称されました。後退せず、前にしか進まないことからも、特に戦国時代の武将達に勝利の証として好まれていました。

 ボトルデザインは、20年代、30年代のアールデコに影響を受けたデザインとなっており、1916年に創設されたWaltersperger(トムフォードやジャンポールゴルチエのルマル、サンローランのリブレ等のボトルを制作)がノルマンディーの工場で手作業でボトルを創っています。ボトルに刻まれている彫刻は、1836年に創設されたSternが行っています。

 ブランドのビジュアルは、高い技能を持つ職人を採用するために、京都出身のイラストレーター中田仙二郎氏に頼んでいます。江戸・明治時代の浮世絵や錦絵に影響を受けたイラストを制作している中田氏は、伝統的な浮世絵の技法を用いてすべての香水と旅行先のイラストを制作しているようです。制作されたイラストは、ボトルが納まったケースにそれぞれの香りごとに描かれています。
 ケース内に書かれた詩はソニアの友達が書いています。

 また、パリのブティックは、エルメスの時計(In the Pocket)やカッシーナのラウンジチェアをデザインしたことのあるPatrick Norguet(パトリック・ノルゲ)が手掛けています。

香水コレクション

 最初のフレグランスコレクションからは、7つの香りが発売され、現在では13の香りが販売されています。日本では新作カメリアKを含めた7種のみ販売されています。(説明は当サイトオリジナル)

  • Baiser de Florence(フィレンツェの接吻、2018)廃番
    ルネッサンスの中心地であったフィレンツェに捧げるアイリスからの接吻。
  • Brumes de Khao-Sok(カオソックの霧、2018)廃番
    タイの熱帯雨林カオソックに霧がかかる情景を想起させるスパイダーリリーとガーデニアの太陽のような香り。
  • Epupa Mon Amour(私の愛するぺプパ滝、2018)廃番
    アフリカのナミビアとアンゴラの国境付近にあるぺプパ滝。ベチバーとホットスパイスにガイアックウッドやトンカビーンの香りが渦巻き、アフリカに捧げられます。
  • Lettre de Pushkar(プシカの手紙、2018)
    インドにおける巡礼地の王様と呼ばれるプシュカル。聖なる地に捧げられるのは、リッチなスパイスに、ウードを中心とした貴重なウッド、そして薔薇の敷き詰められたベッドです。それはあなたをプシュカルへ誘う手紙。
  • Melodie D’Altai(アルタイのメロディー、2018)
    カザフスタンのアルタイ山脈は、シベリアとモンゴルにまたがり、アルタイの民族は煙で意志を伝え合います。アンバー、スチラックス、レザーが一体となって、スモーキーなメロディーを奏でます。
  • Pluie Sur Ha Long(ハロン湾の雨、2018)
    ベトナム北部に位置するハロン湾。「龍が降りる(Ha Long)」と名付けられたこのハロン湾に捧げる香りは、蓮やシクラメン、マグノリアといった瑞々しい香料を中心に、美しいフローラルの雨を降らせます。
  • Poeme de Sagano(サガノの詩、2018)
    京都は右京区、嵯峨野の嵐山に向かうと竹林の小道と出会います。朝日を浴びながら、そよ風に揺られる竹の葉からは微かに香りがします。その優しく無駄を削ぎ落した香りは、詩を詠むかのよう。
  • Cri Du Kalahari(カラハリの叫び、2019)
    世界最大の砂漠であり、ボツワナの70%を占めるカラハリ砂漠は、年間の降水量が250mmを超え、植物が生い茂っています。「この香水は、樹齢1,000年の幹にアフリカのすべての歴史を宿す先祖代々のシンボル、バオバブからインスピレーションを得ています」。
  • Memoire de Daisen In(メモワール ド ダイセンイン、2019)
    臨済宗の大徳寺内にある大仙院には、僅か30坪程度の庭園に様々な枯山水の技法が使われています。大仙院に訪れた記憶を甦らせるかのように、砂や石のミネラルな香りと、対照的な生命力あふれる植物の香りが包み込む。
  • Reflet Sur L’Okavango(オカバンゴの水面、2019)
    南アフリカのボツワナにあるオカバンゴ・デルタは、オカバンゴ川がカラハリ砂漠の平坦な土地に流れ込んで作られたデルタです。この川の水は決して海流れず、このデルタで蒸発し消滅します。上空から見るとカラハリ砂漠の広大な砂の中に巨大な木が宙に浮き、無数の根のような水路が迷路のように水の絵画を描いている。そして、水面の付近ではパピルスやアカシアといった様々な植物が生き生きと生息しています。
  • Rose de Pushkar(プシカの薔薇、2021)
    「誇り高く、荘厳で、荒々しく、燃えるようなバラが、ウードによって燃え上がる…私は、その日の巡礼者たちによって水面に散らされたバラとその花びらが、まだ黄昏の中に浮かんでいて、満月の下、神聖な湖水に映し出される崇高な瞬間を捉えたかった。」
  • Ghibli(ギブリ、2021)
    北アフリカのリビアでは、地中海地方に吹き込む乾いた風ギブリが吹く。スタジオジブリの名前の由来にもなっている。そして、「伝説によれば、ジブリの翼に乗せられた恋の意思は、キューピッドの矢のように確実に届くという」。レザーを中心に愛を囁くヌガーとジャスミンを乗せて。
  • Harmattan(ハルマッタン、2021)
    西アフリカで吹く貿易風ハルマッタン。湿気を奪う乾燥した風は砂塵を含み、北アメリカまで届くと言われる。その力強さにアフリカの皮なめし工場を彷彿とさせるレザーをベースに、ゼラニウムとテキサス産シダーをマリアージュ。
  • Khamsin(カムシン、2021)
    北アフリカやアラビア半島では、砂塵を伴う乾燥した風が吹く。その風にオレンジフラワーとナツメヤシの香りを添えて。
  • Camelia K(カメリアK、2023)
    「私の背中に寄り添う椿の花は、あなたのつかの間のタッチによって撫でられ、私の手はあなたの中に慰めを求める。赤みを帯びた花びらが一枚一枚、私のあらゆる組織を刺激し、頬を赤らめる。私の全存在は、その儚いタッチによって運ばれ、あなたのために解放される。私の魂は離れ去り、私たちの燃え尽きるような愛の上に宙吊りにされる。」
  • Musc K(ムスクK、2023)
    「風によって削られた砂丘の真っ白な砂と、アクアマリンやターコイズブルー、ラグーンのエメラルドグリーンなど、さまざまな透き通った青がコントラストをなすマラニョンの風景の中で、Musc Kは生まれた。Musc Kは、明るく爽やかな砂ユリの塩辛い風とともに楽譜の冒頭を飾る。風のリズムに従い、砂の上のホワイトペッパーのアラベスクが、塩辛いアイリスとマングローブの流木のハートと調和する。砂で育ったベチバーとAmbrofix™のクレッシェンドが香りを支え、旅の終わりには、風に吹かれた砂丘の無垢な砂のように、ホワイトムスクの浮遊する雲でほのかなニュアンスを与えます。」
この記事を書いた人

香りの学び場「ルシェルシェパルファム」の運営者。
元香水販売員で、現在はとあるIT企業の管理職。
香水への愛が抑えきれず、自身の学んだことをはきだすサイトを作ってしまう。エルメス・フレデリックマルを主に愛用。

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