香料解説
チョウジ(丁子)とも呼ばれるクローブは、チョウジノキの緑色の花蕾が赤みを帯びた時に収穫され、同時に小枝や花茎からもエキスを抽出します。乾燥させたときに錆びた釘のような形をしていることから中国名(丁子)とつけられています。
クローブの木は、70年近くは蕾をつける長生きの植物になります。太陽光で乾燥するのを防ぐため、開花前に収穫されることになります。
75%がインドネシア産になります。香りの構成要素として、オイゲノールがほとんどを占めるため、カーネーションに近いスパイシーな香りを持ちます。力強い、温かみのある香りで、スパイシーな甘さも併せ持ちます。
オイゲノールは、オリエンタル調の香水に使われるmellis accord(メリスアコード)において重要な役割を持ち、クラシックなオリエンタルの香水によく使われています。
香水ではどう香る?
天然のクローブ蕾油は、花蕾を蒸留した精油です。温かなスパイスに粉っぽさ、木、甘さ、煙、薬品を思わせる刺激が重なり、eugenolなど複数の成分を含みます。一方、Dihydroeugenolは別の合成分子で、eugenolより乾いてフレッシュな香調を持ち、トップに強い辛みを与えながら花の香りを引き立てます。天然精油の複雑な温かさと、単一分子の切れ味では役割が異なり、同じ「クローブ調」でも仕上がりは同じではありません。
クローブの香水を選ぶときのポイント
クローブの温かな辛みは、甘い樹脂や花と合わせるか、青いハーブと合わせるかで印象が変わります。
- 温かな甘さ:シナモンや樹脂と組み合わせた香り。スパイスを包むような甘さが好きな人に。
- すっきりした辛み:グリーンやハーブと組み合わせた香り。甘さよりも、青さやスパイスの刺激を楽しみたい人に。
- 花との組み合わせ:カーネーションを思わせる、スパイシーな花の香りもクローブの魅力です。
クローブの香りを楽しめる香水
ロー オードトワレ(ディプティック)
クローブとシナモンに、花と木の香りを合わせたオードトワレ。温かなスパイスの甘さが、花や木の香りと重なります。
コリアンダー(D.S. & DURGA)
クローブの茎に、コリアンダー、ゼラニウム、クラリセージなどを合わせた香り。ローの温かな甘さとは異なり、青い葉や涼しいスパイスの香りが中心です。
クローブの好みから、次の一本へ
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