Angelica
アンジェリカ

アンジェリカ

香料解説

 セイヨウトウキ(西洋当帰)と呼ばれるセリ科の花。疫病を防ぐ力があるという伝説からラテン語の「Angelicus(天使)」に由来する名前になっており、ヨーロッパでは「天使のハーブ」、「聖霊の宿る根」とも呼ばれます。

 主に根っこと種子から精油を採り、リキュールの女王と呼ばれる薬草系のリキュール「シャルトリューズ」に使われることで有名です。その精油は褐色で、匂いはグリーンで、アロマティック、スパイシーでムスキー、少し苦味のある香りです。
 天然香料のうち、ムスクノートを構成する数少ない1つで、合成ムスクにナチュラル感をだすためにも使われます。また、香水にグリーンのタッチを与えたり、シトラスのコロンを柔らかくするためにも使われます。

香水ではどう香る?

香水に使われるアンジェリカの根精油は、グリーンでスパイシーな明るさ、乾いた根や土を思わせる温かさ、穏やかなムスク感を併せ持つ、野趣のある天然香料です。根油に含まれるマクロ環ラクトンが、植物由来の素材には珍しい、やわらかなムスキーさを支えています。根と種子では精油の組成が異なり、使う部位によって香りの輪郭も変わります。さらに産地やロットによる成分差が、青さや土っぽさの細かな表情に幅をもたせます。

アンジェリカの香水を選ぶときのポイント

 アンジェリカの青さをすっきり楽しむには、ジュニパーやペッパーを伴う香り。白い花が好きな人には、チュベローズと合わせたものがあります。同じアンジェリカでも、ハーブを中心に選ぶのか、花のアクセントとして楽しむのかで方向が変わります。

アンジェリカの表情を比べる香水

アンジェリーク スー ラ プリュイ(フレデリック マル)

 アンジェリカにジュニパーとピンクペッパーを合わせた、ハーブの青さとスパイシーな涼しさがある香り。シダーとホワイトムスクがベースです。

チュベローズ アンジェリカ コロン インテンス(ジョー マローン ロンドン)

 豊かなチュベローズに、アンジェリカのグリーンを添えた香り。アンバーの温かさもあります。ハーブを主役にするアンジェリーク スー ラ プリュイより、白い花に惹かれる人向きの選択です。

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