Amber
アンバー

 一般に、アンバーとは樹液の塊である琥珀のことを意味します。しかし、香水業界でアンバーと言うとき、それは琥珀の黄金のような色と輝きをイメージして作られた「アンバーノート」を意味します。本当の樹脂の琥珀とは異なり、主にラブダナムベンゾインなどの樹脂とバニリン(もしくは天然のバニラ)から成る甘く温かみのあるコンポジションを意味します。

 また、アンバーグリスとは全くの別物であり、関係がなく、よく混同されるので注意が必要です。しかし、香水の中には、香りのピラミッドでアンバーグリスとアンバーの香りをほとんど同じ言葉として用いたりしている場合もあります。そもそもアンバーグリスは、アンバーノートのような香りがしません。

調香師は合成香料を使うことで、「自然」という制約から解放された。創造の新たな地平が開かれた。たとえばアンバーは香水製造のベースのひとつだが、樹脂の化石である黄色い琥珀とも、マッコウ鯨の腸結石であるアンバーグリスとも、なんの関係もない物質だ。それは19世紀の終わりにバニリンの発明から生まれた、最初の抽象的な匂いだ。

ジャン=クロード・エレナ
この記事を書いた人

香りの学び場「ルシェルシェパルファム」の運営者。
元香水販売員で、現在はとあるIT企業の管理職。
香水への愛が抑えきれず、自身の学んだことをはきだすサイトを作ってしまう。エルメス・フレデリックマルを主に愛用。

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