香料解説
モクセイ科でリラとも呼ばれるライラックは、春に紫色や白色の花を咲かせます。抽出物の香りは元の花の香りと異なるため、合成によって、よりリアルに生み出すことになります。
そこで使われることが多いのがリリアルといったスズランの香りを生み出すときに使われる合成香料のため、スズランに香りが近いとも言えます。また、同時に、ローズやアーモンド調の香りも使われます。
ミュゲはリラ(lilac)の成分にも似ていて、ミュゲにターピネオールとアニス系の香気成分を入れるとリラっぽくなったりもします。
大沢さとり
香水ではどう香る?
香水のライラックは、甘い花びらにみずみずしい青さを重ねた、春らしいフローラルノートです。実際のSyringa oblataの花は複数の揮発成分からなる複雑な香りを持ち、香水ではいくつもの素材を組み合わせてその印象を描きます。合成香料Syringa Aldehyde 50%は、ライラックやヒヤシンス、ローズのアコードに明るい花とグリーンのトップを加える素材。Terpineolも穏やかなライラック調をつくる一員です。ライラックの名は、単一の天然抽出物ではなく再現アコードを指すことがあります。
ライラックの香水を選ぶときのポイント
ライラックの香水は、花びらの甘さと、葉や茎を思わせるみずみずしさのバランスで印象が変わります。
- 春の花の軽やかさ:ライラックを中心にした香り。濃厚な白い花より、風に乗るような軽い花の香りが好きな人に。
- 青い葉や茎:グリーンとの組み合わせ。花の甘さとともに、植物のみずみずしさも欲しい人に。
- 柔らかな余韻:ムスクや木との組み合わせ。花の後に、穏やかな香りが続きます。
ライラックの香りを楽しめる香水
アン パッサン(フレデリック マル)
五月のパリで、風に運ばれてくるライラックを題材にした香り。花の甘さに、葉の青さや茎のみずみずしさが重なります。ライラック、シダー、ホワイトムスクが主要ノートです。
ライラックの好みから、次の一本へ
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