Coumarin
クマリン

 トンカビーンに含まれる主要成分で、温かいアーモンド様の香り、干し草のような香り、桜餅のような香りと表現されます

 「桜餅のような香り」というのは日本独特になりますが、なぜそのような香りがするのか。それは桜餅に使われる桜の葉に、元々、クマリンやクマリン酸配合体が含まれているからです(桜の花には少量)。これを塩漬けにすると(もしくは葉をつぶすと)クマリン酸配合体と葉の酵素が反応してクマリンが生成され、より香りが強くなるのです。これにより、塩漬けした桜の葉を使った桜餅はあの独特の香りがするようになります。これがクマリンを嗅いだ際に桜餅を想起させる理由になります。

 また、クマリンの多く含まれる植物にバイソングラス(バイソンが好んで食べることから名付けられた)があります。このバイソングラスを使って作るウォッカをズブロッカと呼び、その香りはまるで桜餅をお酒にしたかのように感じます。

 1876年にウィリアム・パーキンが合成に成功し、1882年にはウビガン社が合成香料クマリンを使ったフジェール・ロワイヤルという名の香水を発表し、ここから合成香料と天然香料を合わせた近代香水が誕生していきます。

この記事を書いた人

香りの学び場「ルシェルシェパルファム」の運営者。
元香水販売員で、現在はとあるIT企業の管理職。
香水への愛が抑えきれず、自身の学んだことをはきだすサイトを作ってしまう。エルメス・フレデリックマルを主に愛用。

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Le Chercheur de Parfum

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