概要
所在地:パリ、グラース、日本(他多数)
公式サイト:https://www.cinquiemesens.com/en/
(サンキエームサンスジャポン:https://www.cinquiemesens.jp)
歴史
1976 | Monique Schlienger(モニーク・シュランジェー)がパリに設立。 |
2003 | 調香師 新間美也 氏によりサンキエームサンスジャポンが誕生。 |
2008 | イタリア・ニューヨークをはじめとして、スクールを様々な都市にオープンしはじめる。 |
2015 | 25歳までの子供・若者向けの嗅覚を呼び覚ますことに特化した学校Emanezsensを設立。 |
教育内容
創設者であるモニーク・シュランジェーは、偉大なジャン・カールのもとで学んだ後に、ロベルテ社で働き、イジプカの教師をしていたこともある、素晴らしい調香師の1人でありました(アニックグタールの香水などを作っていた)。フランス語で、Cinquiemeとは「五番目の」を、Sensは「感覚」を意味するので、学校名であるCinquième Sensとは、Five Senses(五感)を意味します。
教育は主に、Olfactorium®と呼ばれる24~48種のミニチュア版オルガンを使用して行われ、5つの軸を元になされます。それは、①香水業界の基礎の学習、②嗅覚を研ぎ澄ます訓練、③香水市場を研究する、④作品に香りの次元を生み出す練習、⑤新時代の香りを生み出す学習、の5つのモジュールになります。学校というよりも、講座のイメージの方が強く、年齢制限も受講資格もありません。使用される香料については、ALBERT VIEILLE社(2019年からジボダンが親会社)と提携をしています。→詳細はこちら
また、企業向けに、香水の創作や専門的なトレーニングの提供、また香りの評価なども行っています。
著名な卒業生:新間美也、キリアン・ヘネシー、カミーユ・ルグアイ
サンキエームサンスジャポン(サンキエムソンスジャポン)
この香水スクールにおいて謎な点は、2003年に新間美也氏が設立したサンキエームサンスジャポンと2020年に小泉祐貴子氏が設立したサンキエムソンスジャポンと2度設立されている点です。もしかすると新間美也氏が設立してから、一度閉校になっているのかもしれません。
「パリからやって来た、本格的な『香り』のトレーニングスクール」というキャッチコピーで日本でも展開されているサンキエムソンスジャポンは、フランス本校では、サンキエームサンスの日本校とは紹介されておらず、あくまでパートナー校と紹介されています。とは言っても、トレーニング内容等はしっかりとしたものであるため、日本でフランス現地さながらの調香トレーニングを低価格で受けたいという方にはオススメです。
サンキエムソンスジャポンの代表は、資生堂で「人と香りに関する研究」に6年従事した後、フィルメニッヒ社で10年数年に渡りキャリアを積み、アジア・パシフィック代表にもなった小泉祐貴子氏です。小泉氏はshiroやthreeの香水制作にも関わっており、自身のプロデュースするle phare(ルファル)というブランドも立ち上げています。
運営会社は小泉氏が代表をつとめるセントスケープデザイン株式会社になります。
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