人々は、自分の肌につけるものが、自分にとっても環境にとっても安全かどうかを知りたがっています。だから私たちは、創造性を活用し、高級香水の世界の慣習に挑戦しなければならなかったのです。
クララ・モロイ
基本情報
設立：2018年
創設者：Clara Molloy (クララ・モロイ)、John Molloy（ジョン・モロイ）
公式サイト：英語オフィシャル（日本代理店公式）
創設史
エルメティカ（Hermetica）は、2018年、日本での上陸が待ちわびられているMemo Paris（メモパリ）の創業者夫婦であるクララ・モロイとジョン・モロイによって生まれました。ちなみに、彼らは日本の俳句にインスピレーションを受けたブランドFloraïku（フローライク）も手掛けています。
ブランド誕生のきっかけとなったのは、長年Memoで調香をお願いしていた調香師アリエノール・マスネが2016年にシムライズ社に移った時でした。彼女はシムライズがノンアルコールの香水を生み出すイノセント（InnoScent）と名付けられた技術を目の当たりにし、その技術を用いた香水をFloraïkuの香水としてジョンとクララに見せました。しかし、すでにフォーミュラが決まっていたFloraïkuやMemoを変更したくはなかったため、彼らは全く新しいブランドを立ち上げることにしました。それは、可能な限り肌に近い香りで、自然と科学を融合させた嗅覚のダンスを届けるためにつくられたブランドでありました。
ジョンとクララがMemoを始めた時、彼らは日本に関する香水を生み出したかった。というのも彼らは日本が大好きだったからです。そこで、アリエノール・マスネは、日本をイメージした香水を調香し、2人に見せるのですが、Memoの雰囲気と合わなかったため、新しいブランドFloraïkuを創りました。そして、アリエノールが新しい技術を使って、アルコールを使用していない高濃度の香水を見せた際、FloraïkuともMemoとも会わないため、新しいブランドを再び生み出すことにしたのです。
PHILIPPE PAPARELLA-PARIS
エルメティカという名前の由来は、Corpus Hermeticum（ヘルメス文書、ヘルメティカ文書）という神秘主義的な古代思想の文献写本になります。この文書では、占星術や哲学、錬金術、魔術といった内容が含まれており、調香師は現代の生ける錬金術師であるという考えから、この名を取りました。
香水コレクション
肌を乾燥させるアルコールから解放されたこれらの香水は、潤いを与え、透明な外観で、国によっては販売しやすく、何よりもアルコールを含む処方よりも強力です。つけてから6時間後、エルメティカの香水の強さは、アルコールを含んだ場合よりも56％強力で、より潤いがあり、よりソフトな香りであることが証明されています。トップノート、ミドルノート、ボトムノートが同時に放出されるのも、この処方の特徴になります。
アリエノール・マスネ
エルメティカの香水は、先述したようにシムライズの最新の科学技術によって生まれたInnoScentを使用することでアルコールフリーかつクリーンでありながら、ロングラスティングというこれまでの弱点を補った香水を生み出すことに成功してします。さらに、擦っても大丈夫であり（むしろこすってなじませることを推奨してる）、べたつかない保湿も行え、スキンケアとフレグランスの間に位置する香水となっています。
これを可能にしたのは、倫理的かつ責任ある方法で得られたバガス（サトウキビの茎から果汁を抽出した残渣）から特許製法で製造された新世代のグリーンモレキュールになります。バガスは、共同乳化剤および溶媒として作用し、処方により官能的な感覚をもたらします。これが同時に肌につけた時に軽く、なめらかで、肌を保湿しながらベルベットのような香りもします。
クリーンかつグリーン、GMO（遺伝子組み換え）フリー、クルーエルティフリー（動物実験なし）、そしてオンラインで販売されるフレグランス1本につき1本の木を植えるという誓約を掲げ、持続可能で環境に優しいサステナブルなフレグランスづくりを目指しています。パッケージには、再利用された植物や紙を使用し、ボトルはレフィラブル（レフィルあり）となっています。
アリエノール・マスネとクララ・モロイは、ブランドのDNAともなる最初の香水Source 1（ソース1）をまず生み出しました。これはエルメティカのすべての香水に要素の1つとして入っており、レイヤリングすることも可能です。
そして、サステナビリティと未来の世代のことを考え、積極的にグリーンケミストリーから生まれた合成香料を使用しています。
エルメティカの香水には、再生可能な原料が最大50％含まれています。Jade888に含まれるミュゲの分子は、オレンジジュースの製造に由来するオレンジの皮から作られました。Megaflower、Rosefire、Spiceairに含まれる分子のいくつかも、製紙業界の廃棄物から回収された再生可能由来のものになっています。廃棄物として扱われていたものに新たな命を吹き込む、これもまたクリーンな方法なのです。このアプローチはパッケージにも適用され、ボトルは再生可能で、リサイクルガラスと地元産の砂から作られています。
クララ・モロイ
