Pan Seven
パンセブン茶香水

ブランド創業者

Instagramをフォローする

Twitterをフォローする

基本情報

設立:2012年
創設者:Pan Yu Ching(潘雨晴)、Huang Chien Shun
公式サイト:オフィシャル日本語購入サイト

香水は抽象的な芸術作品のようなもので、模倣することが最終目的ではない。
その背後にある詩と意味こそが真の価値であり、魅力なのだ。

公式サイトより

創設史

世界に紅茶や緑茶の香水はあるけれど、台湾茶の“香りの層が変化していく”という魅力を伝えたい。(中略)西洋では、お茶というのは友人や家族と一緒に過ごす時間、おしゃべりをしながら楽しむものですが、私たちにとってお茶の時間とは、立ち止まり、精神を落ち着かせて自分と対話するためのものです。

Dig the tea.comより

 P.Seven(ピーセブン)と略される台湾茶香水ブランドPan Sevenは、ティーマスター(茶道師)として台湾の圓山ホテルで5年ほど働いていたPan Yu ChingとHuang Chien Shunによって2012年5月3日に創業されました。2011年から香水の研究開発をし、1年半と200回の試作から生まれた最初の香水Taiwanese Tea perfume(金萱茶)は、実は台湾初の香水でありました。
 ブランド名のPan Sevenは、創業者の苗字のローマ字から「Pan」を、そして聖書において「新生」を意味し、仏教で「円満」を意味する7(seven)を合わせ、台湾人から生まれ台湾文化を伝えるブランドが円満なスタートをきれるようにという想いをこめて名付けられています。

 メーカーサイトに台湾茶香水と書かれているように、台湾人にとって呼吸のように当たり前の存在となっている”茶”の香りに、彼らの哲学・美学・ホスピタリティを織り込んで、香水として生み出しています。

私たちは “古いものは新しい “と信じています。
それは究極的には思い出の根源であり、記憶の安全な港なのです。

私たちは、台湾茶文化をまったく新しい方法で解釈し、
親しみのある香りとともに、新旧の香りを鼻先で探すのです。

公式サイトより

 P.Sevenの香水は創業者をはじめとしたチームで調香しており、ISIPCA出身やSFP(フランスの調香師協会)から認証をもらっている調香師、IFA(国際アロマセラピスト連盟)の認証をもらっている人、NAHA(全米ホリスティックアロマセラピー協会)のライセンスを持っている人など、普通の香水ブランドとは少し異質なチームで調香を行っています。ちなみに、2021年の資生堂プロフェッショナルが台湾で行ったSpring Summerのヘアショーの香り演出も担当するといった空間の香りや他ブランドの香水の製作なども行っているようです。

 香水の収まる三角のガラスのフラコンは、台湾のガラス職人が手作りで仕上げているため、ゆらぎがあり、一点物となります。フラコンは、台湾文化に影響を受けた箱に収められます。

 2022年、アメリカのArt and Olfaction Independent Award(A+OA)にて、P.SevenのAged Tea(暗香)が賞を受賞します。同賞は、かつてズーロジストやパルファムドゥシタ、ハイラムグリーンの香水が受賞しています。ちなみに、22年は、日本人のOlfactoryアーティストである上田麻希氏も賞を受賞しています。

 日本には台湾の百貨店『誠品生活』が日本橋にオープンした2019年9月27日に上陸し、2023年10月のサロンドパルファンに出店することとなった注目のブランドになっています。まずはブランド最初の香水をぜひ(日本限定版は台湾版と少し異なるため注意)。

この記事を書いた人

香りの学び場「ルシェルシェパルファム」の運営者。
元香水販売員で、現在はとあるIT企業の管理職。
香水への愛が抑えきれず、自身の学んだことをはきだすサイトを作ってしまう。エルメス・フレデリックマルを主に愛用。

Rootをフォローする
ブランド創業者
ルシェルシェアする
Rootをフォローする