Civet
シベット

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 アフリカやインド、中国、マレーシアに生息するジャコウネコ(ネコというよりはキツネっぽい)の体内の分泌腺から採取されるもので、霊猫香とも呼ばれます。特にエチオピアではシベットの飼育が産業になっており、最高品質を誇ります。

シベットの源

 ジャコウネコを一匹ずつ檻の中に入れておくと、肛門と生殖器の間にある香腺にシベットを蓄えます。それを1週間から10日ごとにヘラで掻き出すことで10gほど採取できます。柔らかく液状のシベットは、新鮮なうちは淡い黄色ですが、光に当たるとだんだん黒くなっていきます。その香りは強烈で、刺激的、糞便のような野性的な匂いです。
 しかし、これを希釈させることで、妖艶で、温かみがあり、フローラルのような輝きが生まれ、持続時間を長引かせるものとして使われるようになります。この芳香を古代エジプトの女王クレオパトラは身に刷り込み、数々の男を虜にしたと言われます。

現在のシベット

 基本的に、現在、香料として使われているのは合成香料になります。

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 香料だけでなく、ジャコウネコは、特にマレーシアで糞がコーヒーに使われています。コーヒーの木の果実をジャコウネコに餌として与えることで、消化されなかったコーヒー豆が糞として出てきます。コーヒー豆は、腸内の消化酵素や細菌による発酵の働きで独特の香味が加わり、カフェインの量も半減します。これを採取し、使用したコーヒーがコピ・ルアクです。

 コピ・ルアクは、最も高価なコーヒーとして500gで3万円以上の価格で販売されています。セブ島にあるシベットコーヒー屋でシベット30%のコーヒーは1杯1300円(普通のコーヒーは300円)であることからも、高価さが分かると思います。

この記事を書いた人

香りの学び場「ルシェルシェパルファム」の運営者。
元香水販売員で、現在はとあるIT企業の管理職。
香水への愛が抑えきれず、自身の学んだことをはきだすサイトを作ってしまう。エルメス・フレデリックマルを主に愛用。

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Le Chercheur de Parfum

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