Tonka Bean
トンカビーン

トンカビーン 香料た行な行は行

トンカは二面性を持ち、様々な誘惑的な側面があります。ミルキーな甘さは惹きつけて止みませんが、一方で、柔らかさが現れることもあり、食べると驚くべき苦味があるのです。

フランソワ・ドゥマシー

 ブラジルやベネズエラといった南米で自生するトンカの木は、冬季に熟し、果実を自然落下させます。木が約20m以上の高さになるため、実を得るには、落下を待たなければならないのです。その後、収穫された果実は石製の道具により、殻とパルプ質を剥がし、褐色の皮を持つ果肉の中から、象牙色の豆を取り出します。ここから、トンカ豆とも呼ばれます。
 その後、日陰で乾燥させます。この乾燥の過程で、トンカビーンに特有の香りをもたらすクマリンが生成され、豆の表面に白い結晶が現れます。このクマリン特有の香りによりトンカビーンのエッセンスはキャラメルのような甘味を持ちます。ちなみに、トンカビーンのアブソリュートの90%はクマリンを含んでいます。

 香りは、アーモンド様・干し草様で、温かく、甘いバニラのような香りも感じられます。パイプ煙草には香りづけにクマリンが使われるため、アンダートーンはタバコの香りに似ています。

トンカビーンは、ヘイやタバコ、キャラメル、ピスタチオを思わせる甘い香りがする極めて重要な香料です。

ジャン=クロード・エレナ

 香水以外にも、食品やスイーツで使われることがあります。

①上記の飛び先にいくとすでに対象の香料が選択されているので、他に合わせたい香料があれば、下の方に出てくる香料の中から組み合わせたい香料をタップする。タップもしくはカーソルを合わせると左に「+」マークが出てくるので、それを押すことでそれらの香料を組わせた香水を探すことができる。
②目的の香料を選び終えたら「SEE RECOMMENDATIONS」を押すと、結果が表示される。

Wikiparfum
この記事を書いた人

香りの学び場「ルシェルシェパルファム」の運営者。
元香水販売員で、現在はとあるIT企業の管理職。
香水への愛が抑えきれず、自身の学んだことをはきだすサイトを作ってしまう。エルメス・フレデリックマルを主に愛用。

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