Narcissus
ナルシス(水仙)

水仙 香料た行な行は行

 ギリシア語で「無力にする」、「麻痺させる」という意味を持つ言葉に名が由来するナルシスは、強烈な甘さと催眠させるような香りがします。また、ジャスミンの官能的な一面とヒヤシンスの冷たさを持ち合わせているとも言われます。香水用として価値があるのは特にNarcissus poeticus(「詩人の水仙」)と呼ばれる品種です。

 非常に高価なため、香水で使われることは少ないですが、花そのものに近いフローラルの香りは気品があり、優れています。

 香料として使われる水仙の中でも特徴的なのは、ジョンキル(黄水仙)で年間100kgのアブソリュートしか生産されないため、非常に高価になっています。

 ギリシャ神話では、ナルシスはあまりの美しさのため、女性だけでなく男性からも愛される美少年として描かれています。あるときナルシスが泉の水を飲むために水面に口を近づけると、見たこともないほど美しい少年がその水面にはうつっていました。一目で恋に落ちたナルシスは、目をそらすことができず、見とれているうちにやせ細り、力尽きました。戻ってこないナルシスを探しに泉にきた人たちはそこで、一輪咲く水仙の花を見つけたといいます。

この記事を書いた人

香りの学び場「ルシェルシェパルファム」の運営者。
元香水販売員で、現在はとあるIT企業の管理職。
香水への愛が抑えきれず、自身の学んだことをはきだすサイトを作ってしまう。エルメス・フレデリックマルを主に愛用。

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Le Chercheur de Parfum

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