香水の量り売りサービス「セレス(Celes)」の真実

香水量り売りセレスの真実 マニア向け記事

僕たちは香水販売店をネットで再現することをイメージしています。

ソールズベリー夏生氏(ネットショップ担当者フォーラムより)

 日本の3大香水オンラインサービスのうちの1つ、2019年2月1日に始まったのがセレス(Celes)であります。カラリア・セントピックと並んで取り上げられることが多いセレスは、実のところ、サブスクサービスはしておらず、量り売りになります。
 日本初のネット香水専門店と名乗るサービスの実態はどうなのか?グレーなのか?ホワイトなのか?それともブラックなのか?当サイトがどこより詳しく調べ、できるだけ客観的に考察してみました。

重要2022年8月16日セレスの問い合わせに対する返答を追記(追記と記載)
追記セレスのサイトは今秋リニュアル予定

▼サブスク&量り売りサービス3社比較はこちら▼

▼他のサービスの詳細はこちら▼

その前に…

香水の量り売りとは、メーカー正規の小さなサイズの商品を販売しているわけではなく、どのような経路からか購入した商品を、量り売りをしているサービスです。したがって、どのように小分けがなされているのか?」「どのような環境で保管されているのか?」は一般に不透明であり、小分けされている時点で香水の酸化が始まってしまうため、本物の香りをきちんと味わいたいという方には確実にオススメしません。
 最初から劣化の恐れがある及び劣化しやすいというのが弱点です。また、量り売りの香水ばかりを購入していると、案外普通の香水が買えていることもあります。この記事を参考に、自己判断の精度を高めて頂ければ幸いです。

注意:こちらはPRでもなければ、委託で作った記事でもありません。プロモーションコードも無いので、ご安心下さい。なお、記事中の引用はインタビュー等での発言および当サイトが独自で質問し答えて頂いた内容になります。

会社概要

運営会社株式会社The Fragrance Company(旧:合同会社セレス)
取得免許:化粧品製造販売業許可 追記13C0X11929
設立:2018年11月
公式サイトこちら

 2018年11月に設立し、2019年2月からサービスが始まったセレスは、イギリスの名門エセックス大学とオックスフォード大学院を卒業している弱冠30歳のCEOソールズベリー夏生氏と、航空会社やモデルの経験を持ち、フレグランススペシャリスト(日本フレグランス協会)の資格を持つCOO阿部奈恵氏によって創業されました。

 ITと香水のシナジーにより、「試せる」「相談できる」「買える」というメリットを全てオンライン上で再現したE-香水販売店の展開をしています。これがセレス(Celes)になります。追記セレスの名前の由来は、Celestia(天空、天国)に由来し、古代、神々への儀式にインセンスや樹脂などを焚香し、天に立ち昇る煙を通して祈りを捧げていたPerfumeの語源を意識し、この名前になったとのことです。

 興味深い点は、下記の特徴に書くように、「小分けした少量の香水」を買ってもらうことがゴールではなく、「メーカー正規のフルボトル」を購入してもらうことがゴールだと考えている点です。

ある日、香水に詳しく何百本とコレクションのある友人が、自身の香水コレクションの中から複数のサンプルをくれました。それまで香水にあまり関心のなかった私は、香水の世界の奥深さに関心を抱いたと同時に香水のサンプルを送り、様々な香りを試してからより大きい容量の香水にコミットできるWEBサイトがあれば、香りが好きだけど自分と合う香りがどの香水か分からない人のためになるのではと思いはじめました。

CEOソールズベリー夏生氏(公式サイトより)

特徴

 サブスクリプションというサービス形態で定期的に様々な香水を提供し、もっと楽しんでもらおうという「香りとの出会いに特化した」カラリアセントピックとは異なり、香水に馴染みの薄い日本人に対して「もっと気軽に香水を試せる」、そしてどんな香りを選べば良いか分からない人が多い日本人に対して「ブランドの垣根を越え、香りのプロから似合う香りを提案」という文化的側面を変えようという試みセレスの方向性になります。このため、カスタマーがセレスで小さいサイズを購入した延長線上には、気に入った香りをフルボトルで購入してもらいたいという想いがあります。ここから、セレスでは、サブスクサービスはしておらず、香水の量り売り販売に徹しています。そして、フルボトルも同サイトで購入できるようなシステムにしています。

いずれは買い取り在庫を持たない方法にシフトしたいなと。仕入れ先から在庫を預かる形にして、売り上げが立ったらその分を仕入れ先に渡して、僕たちはコミッションをいただくというビジネスモデルを考えています。最終的には香水のウィキペディアというかamazonや楽天のような存在になりたいと思っています。

CEOソールズベリー夏生氏(ネットショップ担当者フォーラム2020年1月)

量り売りサービス

 セレスのサービスは、すでに小分けされたボトルに詰められたものを定期的に送るサブスクリプションではなく、都度カスタマーが希望した量を計って販売する「量り売りサービス」になります。量り売りの重要なポイントは、○mlで○円という容量と金額を表示し、お店がユーザーに購入を促すと小分けとみなされるため、「化粧品製造販売業許可」がなければ薬機法に違法になります。逆に、お客様のリクエストに応じて容器に入れる場合は「化粧品製造販売業許可」はいりません。ただし、ラベルを必ずつける必要があります。(下記のサイトが詳しく、分かりやすいです)

 セレスの場合、化粧品製造販売業許可も取得しているため、決まった量で、決まった金額の表示は違法ではありません。そして、香水と一緒についてくる香水紹介の紙には責任者の名前やロット番号などが書かれています。

 セレスの量り売りサービスは下記の3つに大別されます。

1. Myセレクト

 セレスでは、800種類以上(7月時点でおよそ830!)の香水を取り扱っており、その中から自分で好きな香り・サイズを好きなだけ選ぶことができます。サイズはお試しムエット(0円)、15回プッシュ(0.75ml)、50回プッシュ(2.5ml)、100回プッシュ(5ml)、フルボトルの4つに分かれます。

5mlのブランド別価格の目安

1,740円…エリザベスアーデン、キャロライナヘレナ
1,980円…ディオール、Chloé、ブルガリ
2,340円…エルメス
2,580円…メゾンマルジェラ、ジョーマローン、グタール
2,940円…イソップ、ペンハリガン、ディプティック
3,840円…R fragrance、バイレード、ラルチザン
4,440円…メゾンフランシスクルジャン、クリード
2,970円~5,580円…トムフォード
※ただし、ブランド内でも香水によって価格は異なる場合があります。また、こちらは目安になるため、上記の価格以外のプライスもございます。

←0.75mlはこんな感じ。背景は包装されてきた袋。遮光性の高い黒の方が良い気がするが…。

 なお、5mlサイズを注文するとツイストボトル(ケース)が初回無料でついてきます。

 ページ上のUI(User Interface:利用者との接点のことで、サイトの見た目や使いやすさのこと)とUX(User Experience:ユーザーの体験のことで、使い勝手や購買体験)においては、やはりカラリアやセントピックに軍配は上がるものの、COOが香水好きなだけあって痒い所に手が届くUIになっています。

 例えば、ブランドや香りのタイプで検索する際に、対象の商品数が横に書いているのは、個人的にはフィルターをかける判断材料の1つになるのでありがたく、メインの香料で香水を選ぶことができるのも素晴らしい機能です。一方で、香りのタイプでは「ウッディ」と「オリエンタル」、「シプレー」と「フゼア」が一緒になっていたり、「香りのイメージ」と「香りの印象」の違いがハッキリしなかったりと少し分かりづらい部分もあります。このあたり、セントピックは完全に初心者に振り切っているため非常に分かりやすく、カラリアはしっかりと多彩なカテゴリ分けをしており使いやすくなっています。このカテゴリ分けを上手くやるというのがUIにおける重要なポイントといっても過言ではないでしょう。

 また、各商品ページの「もっと見る」を押すことで、香りのタイプやイメージ、印象などが出てきますが、ユーザーが期待する「もっと文章があるの?」という期待に反してしまうため、外側に最初から出ていた方が分かりやすいかもしれません。

追記セレスによると商品ページを今秋リニュアル予定だそうです。香料の説明が確認できるようになるなど、今より深い体験ができるとのこと。どのように変わるのか、注目ですね。

2. Celesサジェスト

 日本フレグランス協会のフレグランスセールススペシャリストの資格を持つ、COO兼チーフフレグランススタイリストである阿部氏をはじめとし、フレグランスのスタイリストが香水を提案してくれるサービスです。2つのサービスに分かれます。追記下部にスタイリストの想いを載せています。

2.1. Celesセレクト

 公式サイトでは、「香水選びでお悩みのお客様に日本フレグランス協会の資格をもったプロのスタイリストがあなたの求めるイメージに合った香水を5つ提案いたします」と紹介されております。これは800種から直接選ぶというわけではなく、「お客様の求める香りとメッセージをデーターベースに打ち込み(香水の香料、その香水の国内外の口コミ等のデーターを含む)どの香水がお客様に合っているかシステムをし、一定条件に絞り込み」、そのリストを元に経験と感覚から香水を提案するとのことです。

 選択形式と自由記述形式によって、自身の求める香りを伝えることができます。
①性別(男性・女性・答えたくない)
②求める香りのタイプ(甘い香り・爽やかな香り・温かみ/スパイシーな香り)
③好きな香り/嫌いな香り(自由記述)
④その他のメッセージ(自由記述)

 ②の求める香りのタイプは、ただザックリと聞いているのか?それとも「幅広く香りを楽しんでもらいたいから」あえて3つにしているのかで意味が変わってくるが、恐らく後者だろうか。好きな香りを当てにいく場合、細分化されたカテゴリを提示し、少しずつフィルターをかけて、探っていきますが、デメリットは新たな発見をしづらくなってしまうという点になります。上級者にありがちなミスなので、セレスはあえて大きなカテゴリで絞ってもらっているのかもしれません。

個人的なポイント

 個人的な接客経験から言うと、できるだけ求める香りについて多くの情報を書くことでよりマッチした香りを探し当てることが可能です。ここで大事なのは、①あれもこれも迷わないこと②意外にも自分の思いつかなかった香りが好きな場合もあるので余程苦手な香料や余程好きな香料じゃない限りは書かずにイメージ等に徹した方が良い、という2点です。5つあるから5タイプではなく、1つのイメージで5つの方向から香りを出してもらった方がよりマッチする香りを出してもらいやすいので、おすすめです。

お試しムエット×5つ1,860円+450円(送料)
15回プッシュ(0.75ml)×5本5,000円
50回プッシュ(2.5ml)×5本6,860円
価格表

2.2. Celes推し活

 セレスのキラーコンテンツになっていると推測される自分の推しのイメージに合った香水を選ぶサービス。推しのことは自分のことよりも知っている!という人が多そうで、Celesセレクトよりもイメージや感情を伝えやすいと想像します。下記の2つを自由記述で伝えることで、スタイリストが香りをセレクトしてくれます。
①香水カードに記入する推しの名前
②推しについて

 ①で記入した名前は香水の情報が書かれたカードに一緒に載せてくれるため、推しを愛する人には垂涎の的だと思います。また、イメージや書いた内容によって1人ずつ選ぶため、同じ推しを選んでも、異なる香りが届くようです。

お試しムエット×5つ500円+450円(送料)
15回プッシュ(0.75ml)×5本950円+450円(送料)
50回プッシュ(2.5ml)×5本1,800円+450円(送料)
価格表

2.3. Celesシネマ&ミュージック

追記期間限定のサービスであったため、現在ではサービス終了となっていますが、Cele推し活の前に利用できました。自身の好きな映画・音楽を伝えることでそれをイメージした香りを届けてくれるというもの。一度はサービス終了にはなっているものの、「今後も復活の可能性はあり、新たな期間限定サービスも企画していく」とのことです。

3. Celesガチャ

 6つの香水のタイプの中から求める香りを選択し、セレスの全香水の中から、ランダムで香りを選んでくれるサービスです。香水のタイプは、
・「誰からも好かれるナチュラルな香り」
・「神秘的なムードの大人の香り」
・「おやすみ前のワンプッシュ、リラックスできる香り」
・「心安らぐティーの香り」
・「ロマンティックでフェミニンなローズの香り」
・「【季節別】夏の思い出を鮮やかに彩る香り」
です。

15回プッシュ(0.75ml)700円
50回プッシュ(2.5ml)1,400円
1本あたりの価格

追記4. スタイリストからの言葉

 ここまで、できるだけ客観的にサービスを見てきました。セレスの強みは、香水の提案をしてくれるスタイリストの存在であり、この方たちの香水への愛が競合他社とは異なる独特なサービスを生み出していると分析します。そこで、質問と合わせて、お客様に伝えたい気持ちをお聞きし、掲載することにいたしました。私調べでは、スタイリストの方たちは、メルマガに登場されることもあるので、選んでくれている人が身近に感じる=リアル店舗に近いスタイルもセレスがポピュラーになってきている理由の1つなのかもしれません。

 香害と避けられたり、モテるための消耗品としての香水の印象が先行する日本において、良くも悪くも深く記憶に刻まれる香水は、自己表現のための心強いツールになり得ると考えます。

 香水は自分らしさに出逢う「宝の地図」のようにワクワクするもの。どんな香りが心地よいか、不快か。どんなイメージやストーリーが自分の心を打つかを知っていく過程は、ジャーニー(旅)そのもの。自分自身の本質に出逢うことで人生を豊かにし、魅力を高めてくれる力が香水にはあると信じています。そのためにもたくさんの香りに触れ、ひとつひとつ丁寧に向き合うことが大切と感じています。

 Celesはより身近で、手軽に香水との出逢いを叶えるため、音楽や本、映画に触れるように親しんでいただけるよう、これからも様々な切り口でイノベーションを起こしていきたいと考えています。

チーフスタイリスト 阿部氏

 前職ではコスメアイテムの接客販売をしておりましたが、その中で香水の販売は、「高温多湿で、人と人との距離が近く、周りの方々への香り方を配慮される優しい」方が多い日本では、気軽に挑戦しづらいアイテムの一つだと思っておりました。香りはファッションのように自分自身を表現し、時には気持ちを切り替え、モチベーションを高めるなど、目には見えませんが人間の感覚に寄り添った大切なアイテムだと思っております。

 わたくしはセレスはただ香水を販売しているのでなく、お客様に香りのある暮らしの素晴らしさを体験していただきたいという思いを心に抱きながら香水をセレクトしております。

スタイリスト ももほ氏

 前職はアロマセラピーとオーガニック化粧品の販売をしていました。好きな香りに出会ったお客様はその方にしかない美しさを得てオーラが確実に変わります。中には思わず涙が出るくらいの方もいらっしゃいました。

 オンラインでのやり取りとなってしまいますがお客様がCelesの封を開けて香水のボトルを手にした時に笑顔がこぼれるようなセレクトを目指しています。そして香水を纏ったお客様が自信を持ってキラキラと輝くようになればこれ以上嬉しいことはありません。

スタイリスト 高橋氏

 ある人は服装を、ある人はメイクを、ある人はアクセサリーを身につけるなどして、毎日様々な形で「自分」を表現します。一つの香りで私を表現するのは難しく、気まぐれな私をどのようにしてこの多様性の時代に表現していくか。
 視覚的なものより、もっと深い何かが欲しいと思う人々のために。より気軽に、リスクを負わず冒険してみたい人々のために。
 この世にある香りの中で「自分らしさ」をみつけたいあなたのために、セレスのスタイリストたちが寄り添い、サポートしたいという思いで香水をセレクトしております。

スタイリスト ルイ氏

違法?本物?

追記まず、セレスがどのように仕入れ、どのような品質管理かを知っていただくのが先決です。セレスはこの業界でも珍しく、取り扱い香水をどのようなルートで仕入れ、どのように品質管理をしているかをある程度明らかにしてくれています。こちらをご覧ください。

 これを踏まえた上で、以下、私の知識に基づいて、考えを述べてみます。

1. ブランド商品の販売について

 基本的にセレスが行っていることは、メーカーが販売している商品を小分けし、販売(転売)していることになります。この販売(転売)自体は違法ではなく合法です。なぜなら独占禁止法があるため、メーカーがこれを止めることはできないからです。転売に対して、メーカーが唯一行えることは、商標権侵害(これ以外にも権利の侵害はありますが、基本的にはです)ですが、セレスの場合、ブランドロゴや公式画像は使用していないため、特に問題はありません。

追記弊社は商標権侵害にあたらないよう弁護士と確認し販売を行っております。独占禁止法があるから可能なビジネスであることは間違いありませんが、過去にメーカー様から「Celesでの販売をやめて欲しい」と申し出があったのは今のところ一度だけになります。メーカー様から直接Celesで取り扱いをしてほしいとオファーがあった数の方がはるかに多いのは弊社として誇りに思っております。

阿部奈恵氏

2. 小分け販売について

 香水の小分け販売は、化粧品製造販売業許可がなければ違法ですが、先述の通り、セレスは許可番号があるため、香水を予め別容器に移し替え、保管し、販売することもできます。セレスの場合、基本的には分割販売(化粧品製造販売業許可は必要ない)を行っており、分割販売者はCOOでもある阿部奈恵氏になっています。追記お客様へ安心して利用してもらうために取得したとのことです。

3. 本物か?偽物か?

 セレスによれば、取り扱いブランドは正規ルートもしくは並行輸入品であり、偽物の可能性はかなり少ないとのことです。並行輸入の場合、海外の代理店から並行輸入業者を経て、輸入されているため、偽物の存在は可能性がありますが、並行輸入の場合も輸入の規制はかなり厳しく、本物である証明も必要のため、並行輸入業者がちゃんとした業者であれば偽物の可能性はほとんどありません。

 ただし、海外代理店および並行輸入業者の保管状況は誰も分からないため、確かに安く仕入れ、安く販売できますが、香りが劣化する可能性は否めません。

香水診断

 男性版は画像付きの6つの質問、女性版は7つの質問に答えることで、似合う香りが5つピックアップされます。どの会社も香水診断は初めての方向け仕様で、選べる選択肢がかなり少ないのが残念な点ではあります。

 セレスの香水診断で他社と違うところは、心理学の実験のような「絵を飾るとしたらどれを選ぶ?」とか「どの椅子が自分に合ってる?」などの質問があるところでしょうか。これらの設問が、自分が予想するものとは違う香りをオススメしてくれるのではないか?という期待感につながると思います。ただ、少し画像が粗いので、デザイナーのアドバイスも反映させたいところ。

マーケティング手法

最終的には香水のウィキペディアというかamazonや楽天のような存在になりたいと思っています。気になる香水について調べたらセレスにたどり着けるような。

ソールズベリー夏生氏(ネットショップ担当者フォーラムより)

香水レビュー用カード

 セレスも他社と同じで、注文した香水にはカードがついてきます。カラリアやセントピックと異なるのは、「販売元」と「ロット番号」を明記し、裏には自身の感想を書くことができるようになっている点です。レビューエリアも香水好きの痒い所に手が届く部分で、普段ムエットで香りを試していると、香水の感想を残しておきたい方は携帯のメモ帳やSNSに控えているはずです。しかし、セレスの場合、元からビニール袋に入っており、メモ欄もあるため、1枚あれば完結するのです。これは香りを後々比較したい人にとっては便利ですね。

 また、無料の試香ムエットもこちらのカードを使用し、1枚1枚OPP袋に入れて届けられます。

←表面と裏面はこのような感じ。追記鼻マークは、「ここに香水を吹きかけ、香りを確かめてもらう」ためのものだそう。白紙のムエットではなく、「香水の情報+感想メモ書き+ムエット」として使ってもらうためにデザインしたとのことです。

全額返金保証制度

僕たちは香水を選ぶことに自信があります。実際、返金を求めるお客様は100人に1人か2人程ですし、そういったお客様がいても「何故お届けした香水を気に入ってもらえなかったのか」という理由を聞けて、大変勉強になります。

ソールズベリー夏生氏(ネットショップ担当者フォーラムより)

 Celesセレクトでは、全額返金保証を設けています。届いた香水が気に入らなければ7日以内に連絡することで、香水の返送無く、全額返金をしてくれるというサービスです。

ギフトカード

 これも定期購入の競合他社には無いサービスです。セレスで使用できるオンラインギフトカードを送ることができます。どの香りをプレゼントすれば良いか分からないという方には、ありがたいサービスかもしれません。もちろん、その方のために選ぼうとする心が重要なのは変わりませんが。

Celesプレミア

 こちらもセレス独自のプランで、月額500円を払うことで、
・すべての香水が15%OFF
・月2回まで送料無料
・お試しムエット10枚まで選択可(通常は5つまで)
が適用されるというものです。毎月自動更新で、いつでもキャンセルが可能です。

 色々な香水をまとめて試したい、毎月4000円以上注文するという方にはお得なプランになっています。

レビュー

 セレスの強みにレビューと評価(★の数)があるということがあげられます。しかもこの数がかなり多いです。カラリアもありますが、★の数による評価は無いのでパッと見で分かりにくいです。
 この理由は、常にやっているのかもしれませんが、注文した商品のレビューを記入すると、次回注文時に香水15プッシュをプレゼントがあるためだと考えられます。あまりにレビューが多く、イニシャルが入っているものと入っていないものがあり、少し怪しい雰囲気はありますが、これはログインをしているかしていないかで、必要かどうかが決まるようです。

 商品検索の際には、あえてレビュー数は載せていないのかもしれませんが、初心者としてはレビュー数が表示されていた方が探しやすいかもしれません。

セレスの香水ブログ

 セレスは香水ブログを所有しています。部分的にセレスの特徴(フレグランススタイリストがいるなど)を生かしながら記事を書いていますが、UIがかなり低いのが残念な点です。恐らくワードプレスにWooCommerceのプラグインを入れたと推測しますが、とにかくもったいない形になってしまっています。

 残念なのは、カテゴリがほぼ無く、新着記事を見る形にしかなっていないことです。この形式だと、自分の興味ある記事を探すには、過去の投稿をどんどん遡るしか無く、カテゴリごとに見ることもできません。また、ブログ→購入はスムーズにいきますが、各商品情報のところにもブログを載せておくとより回遊してくれる可能性もあります。

 内容的にはカラリアに負けないくらい濃い記事もあるので、制限があるならショップと切り離して作るか、整理が可能ならばインターフェースを整えるのが良い気がします。Google検索からの流入のみとしてしか考えていない可能性もありますが。

メルマガ/キャンペーン

 セレスに登録すると、メルマガが週3回(水・金・日)送られてきます。水曜日は「力の入ったメルマガ」、金曜日はプレゼント企画の案内(購入金額に応じて香水のプレゼント)、日曜日は新着香水の紹介とおおよそ決まっているようです。

 新着香水のメルマガしか来なかったカラリア、止めるときしかメールが来なかったセントピック、に対してセレスのこの取り組みはLTVを長くするための施策として上手く機能する可能性があります。特に面白いのが、スタッフ(中の人)を全面的に出している点で、親近感が湧き、言葉1つ1つがリアルなため、購入意欲は上がり、ストップしようという気持ちが抑えられます。

 このような取り組みを見ても、恐らくセレスのスタッフが香水のオンラインサービスの中で最も香水が好きということが分かります。もちろん、それぞれの会社でマーケティング戦略の違いはあるでしょうが。この地道で一番大変なやり方のおかげで、インフルエンサー主体のカラリアには知名度・売上が大きく引き離されているのではないか?と予測しますが、将来的にはわかりませんね。

 個人的にセレスのメルマガの素晴らしいところは、お客様の質問に対して、複数のフレグランススタイリストやスタッフが答えている点です。このような内容をもっとサイトで打ち出せば、興味が湧くカスタマーも多いと思いますが、セレスの弱みはアピールが少なすぎるということかもしれません。この点が一番得意なのはカラリアです。

アカウント情報(2022年7月時点)

 モテる!や○○の人にオススメ!万人受け!といったバズらせワードがズラリと並ぶカラリアに対して、セレスのSNSはどちらかというとシンプルで先入観を与えないようなイメージになっています。面白いことに2020年5月までは、ビジュアルイメージメインでインスタを投稿していましたが、それ以降は説明主体になっています。

Twitter
フォロワー 約3,600人

Instagram
フォロワー 約1.2万人

TikTok
フォロワー 約5,200人

まとめ

 私見と調査(インタビュー記事、公式サイト、SNS、問い合わせ等)によって、Celes(セレス)について詳しく書いてみました。迷っている方は、購入の参考にして頂ければ幸いです。何も知らずに登録するのも、何も知らずに登録しないのも、どちらも勿体ないので、より知ることで自分が正しいと思う判断をしてください。

この記事を書いた人

香りの学び場「ルシェルシェパルファム」の運営者。
元香水販売員で、現在はとあるIT企業の管理職。
香水への愛が抑えきれず、自身の学んだことをはきだすサイトを作ってしまう。エルメス・フレデリックマルを主に愛用。

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