『南フランス 香りの花めぐり』

書籍情報

書籍名:『南フランス 香りの花めぐり – 花から学ぶ調香の秘訣 – 』
著者:広山均
出版年:2007年
出版社:フレグランスジャーナル社

ある時、フランスのパフューマーに「どうしてフランス人は、こんなに素晴らしい香りを創ることができるのか」と尋ねたところ、「C’est la tradition (伝統かな)」のひと言でしたね。

広山均

書籍レビュー

私は幸せな事に、グラースおいてまたパリにおいて、色々な有名パフューマーの先生の下で勉強をさせていただいたのです。その間、色々なパフューマーに会いましたが、すべてのパフューマーに共通していえるのは、「記憶力が優れている」ということでしょうか。また「とても人柄がいい」。いろいろなことに大をなす人物は、やはり人間的にも非常に魅力があるということでしょうね。

広山均

 著者である広山氏は、長谷川香料の主任調香師であり、かのジャン・カールフランシス・ファブロンの下でも調香技術を学んだ人物です。1957年に長谷川香料に入社後、50年近く調香を務め、書籍から研究結果と多数執筆をしています。

 本書は、香料として使われる植物・花について、香りの特徴・抽出法・化学的な分析・フランス留学時のエピソードとともに綴られています。経験から教えてくれる豆知識は、なかなか聞くことができないもので、調香師との交流の話も必読です。

 香水業界で働くとはどういうことなのか?香料の美しさと本場の調香師の目から見る香料とはどのようなものなのか?を知りたい方にオススメの1冊!

購入情報

この記事を書いた人

香りの学び場「ルシェルシェパルファム」の運営者。
元香水販売員で、現在はとあるIT企業の管理職。
香水への愛が抑えきれず、自身の学んだことをはきだすサイトを作ってしまう。エルメス・フレデリックマルを主に愛用。

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