A. ブランドによっても異なりますが、フランスの香水博物館オスモテックの元館長であったジャン・ケルレオによれば、香水は2~3年で使いきるのがベストです。
スプレーをした瞬間から酸化が始まり、無くなれば無くなるほど、空気と接する部分が増え、酸化が加速するので、早めに使い切るのに越したことはありません。しかし、保管方法が正しければ、数年たったものでも、数十年たったものでも、最初のアルコール臭が抜けた後は、きちんと香りが出てきます。もちろん、永遠に香りを保つ方法はありませんが、品質を維持する役に立ち、より長く使うことができるようになります。
正しい保管方法は、2つあります。
①専用の冷蔵庫を買い、約12℃前後で保管する方法です。普通の冷蔵庫で他のものと一緒に保管することは、他のものの香りが移ったり、香りを移したりする可能性があるため、NGです。
②冷蔵庫が難しい場合(普通)、一定の温度(温度の変化が少ない場所)で、太陽光・電気の光が当たらない場所で、保管します。オススメは、引き出しの中やクローゼットの中です。
ポイントは、温度の変化が少なく、光が当たらないの2点です。温度の変化は、ボトルの中の液体に大きな影響を及ぼします。夏や冬でもできるだけ温度変化の少ない場所に入れておくのがよいのです。
また、光(紫外線)は液体を温めたり、液体の中の物質を変化させたり、変色させたりする恐れがあるので、日光に限らず当てないことが大事です。できれば洋服やタオルなどに包んで引き出しの中に入れておくとベストでしょう。そして、なるべく空気に触れないようにしておくことがより良いです。
香水は生きています。そして、進化し、変化し、移ろっています。しかし、最もダメなものは光と熱です。私のアドバイスはとても簡単です。あなたの香水を光と熱から遠ざけて下さい。
クリスティーヌ・ナジル
シャンパンのボトルを太陽の下に絶対に置かないでしょ?そういうことだよ。
フランシス・クルジャン
逆に置いてはいけない注意すべき場所はこちらです。
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