Q. どうやって香水を説明したらいいですか?

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以下に示しますのは、現時点での私の理解および考え方となります。接客において、画一的な答えというのは無く、あなたが思うベストな接客手法を考えていくことがすべてにおいて重要だと考えます。参考にしながら、あなたの接客を完成させてください。

A. 言うまでもなく、相手に応じて説明していくことが大事です。しかし、まずは、ブランドの概要、その香水が何を描き、どのように作られた香水なのか(=香水のストーリー)、自分がその香水の何が良いと思うのか、一番基本的なところを自身でまとめて話していきましょう。

 基礎が固まったら、香料の知識、香調、その香水の制作の詳細な背景、調香師、香水の歴史などを元に説明できるように調べていきます。余裕があれば、映画やファッション、文学、芸術なども学ぶと良いでしょう。
 この部分を深めることで、どのようなお客様にも説明ができるようになり、幅が広がります。例えば、「ラブダナムが好きなんですけど」、「アンバー調の香りが好きなんですけど」、「良い女だけど悪女みたいな香りが欲しいんですが」、「ベルトラン・ドゥショフールが好きなんですけど」、「ゲランのアプレロンデが好きなんですけど」、「ファッションは○○が好きで」「映画は○○が好きで」と言ったワードから似た香水、近い雰囲気の香水、そういう方が好きそうな香りを選ぶことができるようになることが大事です。これができれば、香水の説明も簡単にできるようになっているでしょう。

 そして、最後に、話すときのポイントは、「自分の言葉で話をすること」、「香水への情熱・愛を表現する」、そして、「9割の真実に、1割の虚構(=夢)を混ぜる」ということです。

錯覚は現実よりも真実だ。真実らしさは真実よりも、信じられる。…錯覚は、嘘ではない。欲望にこたえるためのひとつの方法だ。

ジャン=クロード・エレナ

芸術というのは、我々に真実を認識させる嘘である

パブロ・ピカソ
この記事を書いた人

香りの学び場「ルシェルシェパルファム」の運営者。
元香水販売員で、現在はとあるIT企業の管理職。
香水への愛が抑えきれず、自身の学んだことをはきだすサイトを作ってしまう。エルメス・フレデリックマルを主に愛用。

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