「イメージは、言葉よりもはるかに強く感情を伝えることができる。”一枚の写真は千の言葉に値する”という格言は、まさに私にとっての真実であり、オルファクティヴ ストゥディオを築いた土台そのものである。」
── セリーヌ・ヴェルルール(Céline Verleure)、創設者・クリエイティヴ ディレクター
基本情報
- ブランド名: Olfactive Studio(オルファクティヴ ストゥディオ)
- 設立: 2011年9月、パリ
- 創設者: セリーヌ・ヴェルルール(Céline Verleure)
- 所在地: 231, Rue Saint Honoré, 75001 Paris, France
- 公式サイト: https://www.olfactivestudio.com
- コンセプト: 現代アート写真と調香の出会い ── 「目と鼻の間に生まれる対話」
- 展開国: 世界30カ国以上(ドイツ、ロシア、アメリカ、アジアが主要市場)
※ブランド名の読みは「オルファクティヴ ストゥディオ」。”Olfactive”はフランス語で「嗅覚の」を意味し、”Studio”は写真スタジオと香りのデザイン工房を掛けている。
創設者・ブランドの成り立ち
ロワール渓谷の自然のなかで
セリーヌ・ヴェルルールは、フランス・ロワール地方、シャンボール城の近くの田園地帯で育った。幼少期は自然に囲まれた環境のなかで、イチジクの木や干し草、刈りたての草の香りに親しんで過ごしたという。少女時代の彼女の夢は建築家になること。絵を描き、自分だけの世界を構想する日々を送っていた。
しかし彼女はやがてマーケティングの道を選び、建築の夢からは離れることになる。公式サイトには「家を建てることは諦めたが、その代わりに別の”メゾン(家=ブランド)”への道が開けた」と記されている。なお、香水との最初の出会いは比較的遅く、15歳の誕生日にキャシャレルの「アナイスアナイス」を贈られたこと、そして17歳で自ら選んだシャネルの「ココ」がその原点であった。
ケンゾーでの「目覚め」── ピエール・ブロックとの出会い
1993年、セリーヌはケンゾー パルファム(Kenzo Parfums)に入社する。ここで彼女の人生を変える出会いが待っていた。ケンゾー フレグランスのクリエイティヴ ディレクター兼CEOであったピエール・ブロック(Pierre Broc)──当時65歳──が、彼女のメンター(師)となったのである。
「ピエール・ブロックは、大胆な香水を生み出すことを教えてくれた。フォーカスグループ(消費者テスト)も使わず、マーケティングのターゲット設定にも縛られない。彼とともに働くなかで、彫刻的なボトルと繊細な原料への審美眼を磨いた。」
── セリーヌ・ヴェルルール
セリーヌは27歳にしてケンゾー パルファムのインターナショナル マーケティング ディレクターに就任した。この間、業界を代表する調香師たちと密に仕事をする機会に恵まれる。ドミニク・ロピオン(Dominique Ropion)とジャン=ルイ・シュザック(Jean-Louis Sieuzac)とともに手がけた「ケンゾー ジャングル(Kenzo Jungle)」は、セリーヌが「嗅いだ瞬間に恋に落ちた(love at first sniff)」と語る名作となった。さらに、オリヴィエ・クレスプ(Olivier Cresp)とは「ローパケンゾー(L’Eau par Kenzo)」のメンズ・ウィメンズを共同制作している。
当時セリーヌは、調香師たちと対等に語り合えるよう、パリの香料スクール「サンキエーム・サンス(Cinquième Sens)」に通い、毎朝10種類の原料をブラインドテストで嗅ぎ分ける訓練を積んでいた。まだ20代の若さで、調香の世界の深奥に飛び込んだのである。
デジタルの世界へ、そしてブラジルへ
ケンゾーを離れた後、セリーヌはラグジュアリーマーケティングとデジタルの可能性に目を向ける。1998年にはジャン=ポール・ゴルチエ(Jean Paul Gaultier)初のeブティック(オンラインショップ)を立ち上げた。さらに2001年、スイスの大手香料会社フィルメニッヒ(Firmenich)と共同で、香水愛好家のためのコミュニティサイト「Osmoz.com(オスモズ)」を創設した。オスモズは世界中の香水消費者が情報を共有できるプラットフォームとして、業界で先駆的な存在となった。
その後、セリーヌの人生はさらに意外な展開を見せる。彼女はブラジルへ渡り、2004年から約2年間、リオ・デ・ジャネイロでフランスワインの輸入業を営んだのである。大西洋をカーボヴェルデ(アフリカ西端の島国)からヨットで横断し、南米を旅したセリーヌは、東京では日本の書道を学び、インドのポンディシェリーではインド亜大陸の強烈な文化に魅了されるなど、世界各地で感性を研ぎ澄ませていった。
しかし、心の奥底では常に「香水を創りたい」という想いが燻り続けていた。ニッチ香水ブランド──セルジュ・ルタンスやフレデリック・マルなど──の台頭を目の当たりにし、「ソーシャルメディアとブログが広告に取って代わり始めた今こそ、自分のブランドを立ち上げられる」と確信したのである。
「まだ存在しない香水のブログ」── SNS発の革命
2009年末から2010年にかけて、セリーヌはFacebook上に「Le Blog du Parfum qui n’existe pas (encore)!(まだ存在しない香水のブログ!)」と題したページを開設した。コンセプトは、香水愛好家をブランド創造のプロセスに巻き込むこと。当時としては画期的な試みであった。
「計画なんてなかった。オンラインを見れば分かるけど、私は2つのコンセプトを提案して、投票をした。それは本当のプロセスだった。偽りではない。」
── セリーヌ・ヴェルルール
このFacebookページでは、約500人からスタートしたフォロワーがやがて5,600人以上に膨れ上がり、ブランド名、パッケージデザイン、香りの方向性に至るまで、あらゆる段階で投票や意見交換が行われた。セリーヌは2009年11月にこのページ上で「マニフェスト」を発表している。
「創造にYES、マーケティングにNO! マーケティングは香水を殺す!! どれだけの新作が似たり寄ったりで、リスクを取らず、無味乾燥で、どのブランドの名前を付けても通用するような広告のための創作物なのか。(中略)目を覚まそう! 香水テスト(消費者調査)を廃止しよう! 香水ブランドのマーケティング・ディレクターをアーティスティック・ディレクターに置き換えることに投票しよう!」
── セリーヌ・ヴェルルール、2009年11月
このクラウドソーシング的な手法は、いわゆる「参加型ブランド」の走りであり、「まだ存在しない香水」はインターネットの力でリアルへと姿を変えようとしていた。
2011年、パリでの船出
2011年9月、18カ月に及ぶオンラインコミュニティとの対話を経て、オルファクティヴ ストゥディオは3つの香水──「オートポートレ(Autoportrait)」「シャンブル ノワール(Chambre Noire)」「スティル ライフ(Still Life)」──とともにパリで正式に発表された。35もの調香師からの提案(サブミッション)が検討され、最終的に3つの作品が選ばれた。
発売初年度から反応は上々であった。セリーヌ自身が「不況のさなかに始めたにもかかわらず、想定の倍の売上を達成し、2つの香水は何度も完売した」と語っている。2012年にはフランスのフィフィ賞(FiFi Awards France)でスティル ライフとシャンブル ノワールがエキスパーツ・アワードのファイナリストに選出され、翌2013年にはオルファクティヴ ストゥディオがベスト・コンセプト特別賞を受賞した。ブランドの存在感は、立ち上げからわずか2年足らずで業界に認められたのである。
ブランドのこだわり
「写真が香りのブリーフになる」── 唯一無二のクリエイション
オルファクティヴ ストゥディオの最大の特徴は、その創作プロセスにある。一般的な香水ブランドでは、ターゲット層の分析やストーリーテリングに基づいた文章のブリーフ(指示書)を調香師に渡すのが通例である。しかしセリーヌは、長年のキャリアで読んできた無数のブリーフに疑問を抱いていた。
「多くのブリーフはターゲット層の描写や長々としたストーリーに基づいていた。しかし私は気づいたのだ。言葉よりも、イメージのほうがはるかに強く感情を表現できることに。」
── セリーヌ・ヴェルルール
プロセスはこうである。まず、セリーヌが香水の「名前」を考案する──たとえば「シャンブル ノワール(暗室)」や「リュミエール ブランシュ(白い光)」のように、写真の世界と結びつく詩的なタイトルである。次に、ギャラリーや展覧会を訪れ、その名前にふさわしい現代アート写真を選び出す。そして、プロジェクトの雰囲気に合った調香師を選び、写真家・調香師・セリーヌの3者が「6本の手で(à 6 mains)」共に香りを創り上げていく。
「私はオーケストラの指揮者のような役割を果たす。写真家と調香師の間に立ち、最初の方向性を与え、創造のプロセスが花開くのを助ける。」
── セリーヌ・ヴェルルール
重要なのは、調香師にカルト・ブランシュ(完全な自由)が与えられるという点である。公式サイトでは「調香師のゲラ刷り(Perfumer’s proofs)」という写真用語に掛けた表現で、この自由な創作を説明している。セリーヌは意図的にできるだけ少ない言葉で指示を出す。たとえば「リュミエール ブランシュ」では、マッシモ・ヴィターリ(Massimo Vitali)のシチリアの海岸写真を渡し、添えた言葉はわずかに「冷たいスパイスを入れたホットミルクのような」というものだけであった。ロベルテ社の調香師シドニー・ランスール(Sidonie Lancesseur)は最初の試作で完璧な作品を提示し、セリーヌを感動させたという。
一方で、このカルト・ブランシュのアプローチが常に順調に進むわけではない。あるとき、非常に著名な調香師に依頼したところ、提案された香りがセリーヌのイメージと合わなかった。修正を依頼したが、「自由にやらせてくれると言ったではないか。これが写真にふさわしい香水だ」と断られ、その調香師との仕事は実現しなかったと語っている。こうした経験もあり、セリーヌは時に若い調香師と組むことを好む。「彼らは型にはまらない、クレイジーなことをやってくれるから」と。
また、毎回異なる調香師と写真家の組み合わせで香りを生むというのも、このブランドの際立った特徴である。ひとつとして同じチームによる作品はなく、それゆえコレクション全体に多彩な個性が宿る。
ボトルとパッケージ──カメラへのオマージュ
オルファクティヴ ストゥディオのボトルデザインもまた、写真の世界に深く根ざしている。ボトルはポラロイド写真をモチーフにした四角い形状をしており、キャップはカメラのズームレンズを模している。外箱は写真の印画紙(フォトペーパー)を収める箱から着想を得ており、内側には黒いフォーム素材が使われている。さらに、パッケージの中には写真家のサイン入りプリントが同封される──つまり、購入者は「香り」と「写真作品」の両方を手にするのである。
液体の色はそれぞれ異なるセピアの色調に統一されており、ブランド全体にヴィンテージ写真のような統一感を生み出している。ボトルデザインはジュエリーデザイナーのカミーユ・トゥペ(Camille Toupet)が手がけ、グラフィック全般はナターシャ・ルソー(Natacha Rousseau)が担当している。
素材と哲学──「広告より原料に投資する」
セリーヌは香水づくりの根幹について、明確な哲学を持っている。
オルファクティヴ ストゥディオの香水は、天然原料が優先的に使用される。オードパルファム(EDP)の賦香率は12〜18%、エクストレ ド パルファムでは20%に設定されており、原価に上限を設けないことで調香師の自由度を最大限に確保している。公式サイトには「価格の制約なしに(without price constraints)」と明記されている。
- 調香師へのリスペクト: 調香師はアーティストであり、マーケティングの制約なしに自由に創作するとき、最高の作品を生む。
- 本物の嗅覚コンセプト: かつて嗅いだことのない、強い個性を持つオリジナルな創作物を目指す。
- 型破りであること: 香水の成功に「絶対の方法」はないが、すべての要素が噛み合ったとき、魔法が生まれる。
- 芸術的直感への称賛: 喜び、創造への欲求、品質、そして寛大さを讃えよ。
さらに、すべての香水はジェンダーニュートラル(ユニセックス)を基本としている。公式サイトにはこう記されている。
「香水は天使のような存在である。ジェンダー(性別)はないが、ソウル(魂)がある。」
── オルファクティヴ ストゥディオ
香水ラインナップ
オルファクティヴ ストゥディオの香水は、大きく分けてコレクション ノワール(メインライン/EDP)とセピア コレクション(エクストレ ド パルファム)の2つのラインで構成されている。さらに2024年にはフェミニテ コレクションが追加されている。
コレクション ノワール(Collection Noire)
2011年の創業時から展開されるメインラインで、各100mlのオードパルファムとして販売されている。各作品にはそれぞれ異なる写真家と調香師が起用され、1本ごとに独立した「視覚と嗅覚のコラボレーション」が展開される。現在公式サイトで販売されている主な作品は以下の通りである。
- オートポートレ / Autoportrait(2011年)── 調香師:ナタリー・ローソン(Nathalie Lorson)/写真:リュック・ラポートル(Luc Lapôtre)。ベンゾイン、インセンス、シダーウッド、ベチバーが骨格をなす、親密で少しドライな香り。
- シャンブル ノワール / Chambre Noire(2011年)── 調香師:ドロテ・ピオ(Dorothée Piot)/写真:クレマンス・ルネ=バザン(Clémence René-Bazin)。ブルゴーニュワインを着想源とした、レザーやパチョリ、プラムが香るフルボディな作品。中東で特に人気が高い。
- スティル ライフ / Still Life(2011年)── 調香師:ドラ・アルノー(Dora Arnaud)/写真:フレデリック・ルバン(Frédéric Lebain)。リオでのカイピリーニャ(ブラジルのカクテル)の記憶から生まれた、柚子やピンクペッパー、ラム酒が弾ける祝祭的な香り。ドイツとアメリカで特にベストセラーとなった。
- リュミエール ブランシュ / Lumière Blanche(2012年)── 調香師:シドニー・ランセスール(Sidonie Lancesseur)/写真:マッシモ・ヴィターリ(Massimo Vitali)。「冷たいスパイスを入れたホットミルク」をイメージした、カルダモン、スターアニス、アーモンドミルク、サンダルウッドの柔らかく温かい香り。世界中で愛されるブランドの代表作の一つ。
- フラッシュ バック / Flash Back(2013年)── 調香師:オリヴィエ・クレスプ/写真:ローラン・セグルティエ(Laurent Segretier)。
- オンブル インディゴ / Ombre Indigo(2014年)── 調香師:ミレーヌ・アルラン(Mylène Alran)/写真:グスターヴォ・ペリッツォン(Gustavo Pellizzon)。ウッドとスモーキーなレジンが絡み合う、影のような官能的な香り。
- パノラマ / Panorama(2015年)── 調香師:クレマン・ガヴァリー(Clément Gavarry、IFF)。ニューヨークの寿司屋でワサビとキャラメリゼされたうなぎの組み合わせに着想を得たワサビアコードと、瞑想的なミルラのドライダウンが特徴的な野心作。
- スティル ライフ イン リオ / Still Life in Rio(2016年)── 調香師:ドラ・バグリシュ(Dora Baghriche)。リオデジャネイロの光と歓喜を閉じ込めた作品。
- クロースアップ / Close Up(2016年)── 調香師:アニック・メナルド(Annick Menardo)/写真:スレン・マンヴェリアン(Suren Manvelyan)。瞳を超至近距離で撮影した写真に着想を得た作品。
- ウッディ ムード / Woody Mood(2017年)── 調香師:ベルトラン・デュショフール(Bertrand Duchaufour)。ベルガモット、ジンジャー、サフランが導くウッディな世界。
- フラッシュ バック イン ニューヨーク / Flash Back in New York(2018年)── 調香師:ジェローム・エピネット(Jérôme Epinette)。冬のニューヨークの吹雪を撮影したヴィヴィアン・グクワ(Vivienne Gucwa)の写真から生まれた、スモーキーで温かい都市の記憶。
- ダンシング ライト / Dancing Light(2022年)── 調香師:シドニー・ランスール/写真:フロイディス・ダルハイム(Frøydis Dalheim)。北極圏のオーロラに着想を得た、ミントとシベリアの松葉、ジャスミン、ネロリが踊るような清冽な作品。
セピア コレクション(Sepia Collection)
2018年に始動した上位ライン。賦香率20%のエクストレ ド パルファム(100ml、230ユーロ前後)で展開され、写真用語の「セピア(褐色の色調)」を冠している。ボトルはコレクション ノワールと同じ彫刻的なフォルムを保ちつつ、シエナ(焼けた褐色)のレザーケースに収められており、ヴィンテージのヒップフラスクを思わせる高級感がある。
第1トリロジー(2018年)── 調香師:ベルトラン・デュショフール、写真:マーティン・ヒル(Martin Hill)
- バニラ ショット / Vanilla Shot ── サフランとアルデヒドの輝きから始まり、ローズやドライフルーツの心臓部を経て、ダークバニラビーンへと沈み込むオリエンタル。
- レザー ショット / Leather Shot ── カルダモン、クミン、アイリスのパウダリーなエレガンスに包まれた、本物の革の香り。流木(ドリフトウッド)のアクセントが塩気と光をもたらす。
- シプレ ショット / Chypre Shot ── ベルガモットとオークモスを軸にしたパワフルで原始的なシプレ。パチョリ、コーヒー、ブラックペッパーが遊び心を添える。
第2トリロジー(2019〜2020年)── 調香師:ドミニク・ロピオン、写真:ロベルト・グレコ(Roberto Greco)
- ローズ ショット / Rose Shot ── トルコ産ローズエッセンスを主役に、ピンクペッパーとガイアックウッドのスモーキーなタッチを加えた鮮やかな花の肖像。
- アイリス ショット / Iris Shot ── 根茎(リゾーム)のアーシーな魅力を引き出したオリエンタル。カルダモンとアルデヒドが電撃的にイリスを際立たせる。
- ヴァイオレット ショット / Violet Shot ── マンダリンとピンクペッパーの軽やかな導入から、スミレの「葉」のノートが魔法をかけるエレガントな一作。
スモーキー ソウル / Smoky Soul(2023年)── 調香師:マルク=アントワーヌ・コルティキアート(Marc-Antoine Corticchiato)、写真:トゥール&ブルーノ・モランディ(Tuul & Bruno Morandi)。中国・福建省の茶畑の写真に着想を得た作品で、超臨界CO2抽出の紅茶をジャワ産ベチバーでスモークし、オスマンサス(金木犀)のアブソリュートと海藻のミネラル感が独特の余韻を残す。
フェミニテ コレクション(Collection Féminité)
2024年に発表された新しい試みで、ブランドとして初めて明確に「フェミニン(女性的)」をテーマに掲げたコレクションである。ユニセックスが主流のニッチ香水市場において、あえてジェンダーを肯定する逆張りの姿勢が興味深い。
「ニッチ市場を支配するユニセックスのトレンドに逆行するようだが、女性というジェンダーを肯定するコレクションに居場所はあると思う。」
── セリーヌ・ヴェルルール
「ラヴィング センス(Loving Sense)」「シスター ウード(Sister Oud)」「ハギー モーヴ(Huggy Mauve)」の3作で構成され、フランス語と英語を掛け合わせた遊び心のある名前が特徴的である。従来のコレクションが風景や静物の写真を起点としていたのに対し、このコレクションでは初めて「女性のポートレート」が写真のテーマとなった。
ちなみに…
- カイピリーニャから生まれた香水: スティル ライフは、セリーヌがリオデジャネイロに暮らしていた時代のカイピリーニャ(ブラジルの国民的カクテル)の記憶がインスピレーション源。ユズ、ペッパー、スターアニス、ダークラムが弾けるような構成は、まさに南米の祝祭が瓶に詰まったかのようである。
- シャンブル ノワールの正体はワイン: セリーヌの「もうひとつの情熱」であるフランス・ブルゴーニュワインが着想源。レザーやパチョリ、プラムやヴァイオレットといったノートは、たしかにグラスの中のピノ・ノワールを思わせなくもない。
- ニューヨークの寿司屋事件: パノラマのワサビアコードは、セリーヌがニューヨークの高級寿司店でキャラメリゼされた鰻の下に大量のワサビが塗られていた(おそらく間違いで)ことに衝撃を受け、甘みとスパイスの対比に魅了されたことから誕生した。
- ダイアン・キートンが初期コミュニティにいた?: ブランド創設前の「まだ存在しない香水のブログ」コミュニティのメンバー写真に、ハリウッド女優のダイアン・キートン(Diane Keaton)らしき人物が写っていたと、著名な香水批評家が報じている。
- コピーされたボトル: セリーヌは2011年の発売後、オルファクティヴ ストゥディオのボトルデザインが別のブランドにそっくりコピーされたことがあると、インスタグラムライブのインタビューで語っている。
- Persolaise – “An Interview With Céline Verleure Of Olfactive Studio” (Panorama) – https://persolaise.com/2015/09/making-wasabi-interview-with-celine.html
- Chemist in the Bottle – “Interview – Céline Verleure of Olfactive Studio” – https://chemistinthebottle.wordpress.com/2014/05/17/interview-with-celine-verleure/
- Persolaise – “I’m Not Business-Driven – An Interview With Céline Verleure” – https://persolaise.com/2014/04/im-not-business-driven-interview-wi.html
- Cosmetics Business – “Céline Verleure talks about merging the worlds of art and perfumery” – https://www.cosmeticsbusiness.com/c-line-verleure-talks-about-merging-the-worlds-of-art-and-perfumery-86850
- Olfactive Studio 公式サイト – “The Studio” – https://www.olfactivestudio.com/pages/the-studio
- Mrcologne76 – YouTube Interview with Céline Verleure (2020) – https://www.youtube.com/watch?v=RY1X5bsabZ0
- Vanity Fair – “Olfactive Studio: More than Meets the Eye” (2013) – https://www.vanityfair.com/style/2013/05/olfactive-studio-more-than-meets-the-eye
- Cosmetics Business – “The portrait of a fragrance” – https://cosmeticsbusiness.com/the-portrait-of-a-fragrance-94963
- Fragrance Foundation France – Interview with Céline Verleure (2020) – https://www.fragrancefoundation.fr/2020/09/rencontre-avec-celine-verleure-la-creatrice-de-olfactive-studio/
- Olfactoria’s Travels – “People In Perfumeland – Céline Verleure” – https://olfactoriastravels.com/2013/09/10/people-in-perfumeland-celine-verleure-of-olfactive-studio/
- Now Smell This – “Olfactive Studio Sepia Collection” – https://nstperfume.com/2018/10/08/olfactive-studio-sepia-collection-new-fragrances/
- NOSE SHOP – “Olfactive Studioより7種の新たな香り” – https://noseshop.jp/blogs/blog/260202-ofv-debut
- CaFleureBon – “Céline Verleure of Olfactive Studio Parfums + Art in a Bottle” – https://cafleurebon.com/cafleurebon-creative-directors-in-perfumery-celine-verleure-of-olfactive-studio-art-in-a-bottle-draw/
- CaFleureBon – “Olfactive Studio Leather Shot, Vanilla Shot and Chypre Shot review” – https://www.cafleurebon.com/olfactive-studio-leather-shot-bertrand-duchaufour-review-sepia-collection-draw/
- Grain de Musc – “Olfactive Studio: Picturing Perfume” – http://graindemusc.blogspot.com/2011/10/olfactive-studio-picturing-perfume.html
- Osmoz.com – “Who are we?” – https://www.osmoz.com/static/who-are-we
- Perfumowy Blog – “Olfactive Studio – foto-perfumy” – https://perfumowyblog.com/2012/05/25/olfactive-studio-foto-perfumy/
- Beauty Packaging – “Olfactive Studio Captures the Essence of a Photographic Image in a Bottle” – https://www.beautypackaging.com
- CaFleureBon – “French FiFi Award Winners 2012” – https://cafleurebon.com/french-fifi-award-winners-2012/
- Minter Dialogue – “Céline Verleure, Créateur du Blog du Parfum” (2010) – https://www.minterdial.fr/2010/12/celine-verleure-createur-du-blog-du-parfum-qui-nexiste-pas-entretien-podcast/
- Premium Beauty News – “FiFi Awards France 2013: the winners” – https://www.premiumbeautynews.com/en/fifi-awards-france-2013-the,5310
- CaFleureBon – “FiFi Awards for 2013” – https://cafleurebon.com/the-fragrance-foundation-france-fifi-awards-for-2013-guerlain-la-petite-robe-noire-sweeps/
- Fragrance Foundation France – “La féminité vue par Olfactive Studio” (2024) – https://www.fragrancefoundation.fr/2024/11/la-feminite-vue-par-olactive-studio/
- LXS Luxury Cosmetics – “Olfactive Studio – Smoky Soul” – https://www.luxurycosmetics.be/product/olfactive-studio-smoky-soul/
- Olfactive Studio 公式サイト – “Smoky Soul” – https://www.olfactivestudio.com/products/smoky-soul
- Olfactive Studio 公式サイト – “Dancing Light” – https://www.olfactivestudio.com/products/dancing-light-eau-de-parfum-100ml-jasmine-neroli-musks
- CaFleureBon – “Olfactive Studio Flash Back in New York Review” – https://cafleurebon.com/olfactive-studio-flash-back-new-york-jerome-epinette-new-perfume-review-snow-city-draw/
- Polka Magazine – “Elle donne une odeur aux images” – https://www.polkamagazine.com/elle-donne-une-odeur-aux-images/
- Olfactoria’s Travels – “Introduction To Olfactive Studio” (2011) – https://olfactoriastravels.com/2011/09/12/olfactive-studio-introduction/
- Perfume Lounge – “Flash Back in New York” – https://www.perfumelounge.eu/products/olfactive-studio-flash-back-in-new-york
- Olfactive Studio 公式サイト – Rose Shot – https://www.olfactivestudio.com/products/sepia-rose-shot
- Olfactive Studio 公式サイト – Iris Shot – https://www.olfactivestudio.com/products/sepia-iris-shot
- Perfumeria Laura – “Smoky Soul – Olfactive Studio” – https://perfumerialaura.com/en/olfactive-studio/smoky-soul-olfactive-studio.html


