調香史
1902年、スイスの調香師一家に生まれたアンドレ・フレイスは、1925年、23歳の時にランバン(Lanvin)で調香師としてデビューをします。デビュー作はMy Sinという名の香水でした。父Claude Fraysseと姉のJacqueline Fraysseはウェイル、弟のHubert FraysseはSynaromeで調香師として活躍しています。
後に、20世紀最高の調香師と名高いエドモン・ルドニツカをして、これまでの調香師の中で最も素晴らしい調香師と言わしめるフレイスは、最初はポール・ヴァシェ(Paul Vacher)のアシスタントでありました。彼らは一緒に調香することで、1927年、フローラルアルデヒドの傑作の1つアルページュ(Arpege)を生み出しました。そして、アンドレ・フレイスは、ランバンのインハウスパフューマーとしてスキャンダル(Scandal、1933)、リュムール(Rumeur、1934)といった名香を生み出していきます。
息子のリチャード・フレイス(Richard Fraysse)と孫のウィリアム・フレイス(William Fraysse)は、キャロンの専属調香師としてそれぞれ働いています。
私が初めて作った香水の状態は、自分が考えていた以上のものでした。私はまだ若く、パリに住み、ランバンで働いていました。私の周りには常にエレガントなマネキンたちと愛らしくてチャーミングな女性たちがいました。私の調香師としての仕事は、それらすべてを嗅覚で感じること以外には無く、それによって力をつけることができたのです。
アンドレ・フレイス
調香作品
Year | Brand | Name | With |
---|---|---|---|
1925 | Lanvin(ランバン) | My Sin | |
1927 | Lanvin | Arpege(アルページュ) | with Paul Vacher |
1933 | Lanvin | Eau de Lanvin | |
1933 | Lanvin | Scandal(スキャンダル) | |
1934 | Lanvin | Rumeur | |
1934 | Lanvin | Eau de Cologne | |
1937 | Lanvin | Pretexte | |
1979 | Lanvin | Lanvin for Men |
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