イヴ・サンローラン ── 反逆と官能の香水帝国

ブランド創業者

「香水は、もっとも親密なジュエリーである」
── イヴ・サンローラン

基本情報

  • ブランド名:Yves Saint Laurent(イヴ・サンローラン)、略称 YSL
  • 設立年:1961年(メゾン創設)
  • 創設者:イヴ・アンリ・ドナ・マチュー=サンローラン(Yves Henri Donat Mathieu-Saint-Laurent, 1936–2008)
  • 共同創設者:ピエール・ベルジェ(Pierre Bergé, 1930–2017)
  • 香水部門の現運営:ロレアル(L’Oréal)グループ傘下(2008年より)
  • 公式サイトhttps://www.yslbeauty.com

創設者・ブランドの成り立ち

オランの少年──ファッションへの目覚め

イヴ・マチュー=サンローランは1936年8月1日、フランス領アルジェリアの港町オラン(Oran)に生まれた。父シャルルは保険会社の経営者であり映画館チェーンのオーナー、母リュシエンヌは社交界で名の知れた女性であった。二人の妹ミシェルとブリジットとともに、オランの裕福な家庭で育っている。

「母はほとんどの時間を着飾ることに費やしていました。毎晩母が纏うドレスに、私は魅了されていたのです」
── イヴ・サンローラン(ドキュメンタリー『Tout terriblement』1994年より)

内気で繊細な少年であったイヴは、スポーツよりも絵を描くことに夢中になった。3歳のとき、母のドレスが気に入らないと泣いたというエピソードが残っている。木箱で小さな劇場を作り、母からもらった古い布地で登場人物の衣装を仕立て、妹やいとこたちの前で「公演」を行ったという。

「自分だけの部屋がありました。1.5メートルの箱を作り、セットの配置や照明を調節するシステムを即興で組み上げ、劇場全体を作り上げたのです」
── イヴ・サンローラン(ル・モンド紙インタビュー、1983年12月8日)

一方で、カトリック系の厳格な学校では居場所を見いだせなかった。同級生からからかわれ、いじめを受け、イヴは学校と家庭の間で「二重生活」を送っていたと後に語っている。

「中学に入ると、私は二重生活を送り始めました。家では喜びがあり、絵やセットや衣装の空想の世界があった。一方、カトリック学校では、内気で夢見がちな私はのけ者にされ、同級生に馬鹿にされ、脅され、殴られました」
── イヴ・サンローラン(ル・モンド紙、1983年)

17歳になる頃には、雑誌から切り抜いたモデルの紙人形に500点以上の衣装を仕立てるほどに才能を開花させていた。2シーズン分のコレクションに加え、詳細なプログラムまで作成する周到さであった。

パリへ──ディオールとの邂逅

1953年、17歳のイヴは国際羊毛事務局(Secrétariat International de la Laine)のデザインコンクールに応募し、ドレス部門で3位を獲得。翌1954年には同コンクールで1位を受賞している。この頃、パリ版『ヴォーグ』誌の編集長ミシェル・ド・ブリュノフと出会い、彼のスケッチがクリスチャン・ディオールの絵に酷似していると直感したブリュノフは、二人の面会を取り持った。

ディオールはイヴの才能に即座に惚れ込み、1955年の夏、まだ学生であった彼をアシスタントとして採用した。パリのエコール・ド・ラ・シャンブル・サンディカル・ド・ラ・クチュール(Chambre Syndicale de la Couture)に在学していたイヴは、名門メゾンでの実地教育へと身を投じることになる。

1957年10月、クリスチャン・ディオールが心臓発作で急逝。わずか21歳のイヴが、世界で最も有名なファッションハウスの主任デザイナーに抜擢された。1958年春夏コレクションで発表した「トラペーズ(台形)」ラインは大成功を収め、新聞の見出しには「サンローランがフランスを救った」と踊った。

暗転──軍隊、そして精神の危機

しかし1960年、アルジェリア戦争のさなか、イヴは徴兵される。軍隊でのいじめ(ハジング)によるストレスから精神的な崩壊を来し、入院を余儀なくされた。さらに追い打ちをかけるように、入院中にディオールからの解雇を告げられる。パリのヴァル=ド=グラース軍事病院に転院した彼は、大量の鎮静剤や精神活性薬物を投与され、電気ショック療法も受けた。イヴは後年、この入院体験こそが生涯にわたる精神的な問題と薬物依存の原点であったと述べている。

ピエール・ベルジェとの出発

イヴが人生のパートナーとなるピエール・ベルジェと出会ったのは1958年のことであった。恋人であり、やがて生涯のビジネスパートナーとなる存在である(二人の恋愛関係は1976年に円満に終わったが、友人・事業パートナーとしての絆はイヴの死まで続いた)。

1960年、退院したイヴはディオールを契約違反で提訴し、勝訴。ベルジェはイル・サン=ルイの自宅アパルトマンを売却して資金を作り、アメリカの富豪J・マック・ロビンソンからの出資を取り付けた。

1961年12月、パリ・スポンティーニ通り30番地bisに「イヴ・サンローラン・クチュールハウス」が正式に設立される。そのロゴは、20世紀を代表するグラフィックデザイナー、アドルフ・ムーロン・カッサンドル(Cassandre)に依頼された。カッサンドルがレストラン「ル・デバルカデール」での会食で提示した案はたったひとつ。Y・S・Lの三文字を絡み合わせたあのモノグラムだった。ベルジェとサンローランは即座に採用を決めたという。

「カッサンドルは当時最高の、最も優れたグラフィックデザイナーでした」
── ピエール・ベルジェ

1962年1月29日、サンローランのメゾンとして最初のオートクチュール・コレクションが発表された。パリ伯爵夫人、ロスチャイルド男爵夫人ら錚々たる顔ぶれが会場を埋め尽くした。ここから、ファッション史を塗り替える40年にわたる伝説が幕を開ける。

ファッション革命から香りの世界へ

メゾン設立後、サンローランは次々と革新的なデザインを世に送り出した。1966年の「ル・スモーキング」(女性のためのタキシード)は性別の壁を打ち壊し、サファリジャケット、パンツスーツ、シースルーブラウスなど、女性の装いの概念を根底から変えた。

「シャネルは女性に自由を与えた。イヴ・サンローランは、女性に力を与えた」
── ピエール・ベルジェ

しかし、サンローランにとってファッションだけでは女性を「ドレスアップ」するのに十分ではなかった。香りもまた不可欠な要素であったのだ。

「私にとって、香水はファッションに合わせるものであり、その逆ではない」
── イヴ・サンローラン

こうして1964年、ブランド初の香水「Y」が誕生する。以降、サンローランの香水はファッションと表裏一体の存在として、メゾンの哲学を嗅覚の世界へと拡張し続けることになる。

引退、そして伝説へ

2002年1月7日、イヴ・サンローランは引退を発表した。65歳。パリのアトリエで行われた記者会見で、彼は目を伏せたまま声明を読み上げた。

「私は現代の女性のためのワードローブを作り上げ、この時代の変革に参画したのだと自分に言い聞かせます。……しかし、私は今日、この愛してやまなかった仕事に別れを告げることを選びました」
── イヴ・サンローラン(引退会見、2002年1月7日)

その同じ会見で、彼は自身の苦闘についても赤裸々に語った。

「私は恐怖と孤独の恐ろしさを知っています。精神安定剤や薬物という、うわべだけの友人たちを知っています。うつ病という牢獄と病院の閉塞感を知っています。けれどある日、そのすべてを越えることができました──眩暈を覚えながらも、しらふで」
── イヴ・サンローラン(引退スピーチ)

2008年6月1日、イヴ・サンローランはパリで逝去した。享年71歳。


ブランドのこだわり

香りづくりの哲学──挑発、官能、自由

サンローランの香水には、彼のファッション同様「挑発」と「解放」のDNAが一貫して流れている。1971年のメンズフレグランス「プール・オム」では、サンローラン自身がヌード姿で広告に登場し、世間を震撼させた。「香水は肌の上に纏うもの。ならば、なぜ身体を隠す必要があるのか」という彼の信念を体現したものであった。

ジェンダーの境界を超える姿勢も特筆に値する。1975年に発売された「オー・リーブル」(Eau Libre)は、公然とユニセックスを謳った最初期の香水のひとつであり、広告には異人種カップルが共に香りを分かち合う姿が描かれた。現代のジェンダーフリーな香水文化に先駆けた存在であったといえる。

ボトルデザインの美学──ピエール・ディナンとの協業

サンローランの香水ボトルの多くを手がけたのは、伝説的なボトルデザイナー、ピエール・ディナン(Pierre Dinand)である。建築を学んだディナンは、60年以上のキャリアで1,000種以上のボトルをデザインし、「香水ボトルデザイナー」という職業そのものを創り出した人物ともいわれる。

初の香水「Y」(1964年)のボトルは、女性の頭と肩のシルエットを模し、「Y」の文字がネックラインの位置に配された。「リヴ・ゴーシュ」(1971年)では、ガラス瓶ではなくオールアルミニウムの円筒形ボトルという、当時としては革命的な素材が採用された。シルバーとコバルトブルーのストライプが施されたそのデザインは、アール・デコの気品を漂わせつつ、既成概念に捉われないサンローランの精神を体現している。

「オピウム」(1977年)のボトルは、日本の印籠(いんろう)をモチーフにしている。着物の内側に忍ばせる漆塗りの香り入れ——その東洋的な神秘主義が、スパイシーで官能的な香りと見事に響き合うデザインであった。

ブランドの現在──ロレアル傘下での展開

2008年、イヴ・サンローラン・ボーテ(YSL Beauté)は、PPR(現ケリング)グループのグッチ・グループからロレアルへと11億5,000万ユーロ(当時約1,780億円)で売却された。ファッション部門はケリングが引き続き保有し、化粧品・香水部門はロレアルが長期ライセンスのもとで展開するという体制がとられている。ロレアル傘下となって以降も、サンローランの挑発的・官能的なブランドイメージは一貫して維持されており、近年はサステナビリティへの取り組み(リフィラブルボトルの導入など)も進んでいる。


香水ラインナップ

サンローランの香水は60年以上の歴史のなかで膨大な数にのぼるが、ここでは代表的なコレクションとその系譜を整理する。

レディースの系譜

Y(1964年)
ブランド最初の香水。調香師ジャン・アミック(Jean Amic)との共作で、サンローラン自身が「豊かで、重く、けだるい香り」と表現したグリーン・シプレ(緑の植物的な香りをベースとする分類)。オートクチュールの優美さを嗅覚で表現した一本であった。

リヴ・ゴーシュ(Rive Gauche, 1971年)
調香師はジャック・ポルジュとミシェル・ハイ。1966年にオープンしたプレタポルテ(既製服)ブティック「リヴ・ゴーシュ」と同名で、自立した自由な女性のための香りとして位置づけられた。パリ左岸(リヴ・ゴーシュ)の芸術家や知識人の世界をイメージさせる、グリーン・アルデヒドが特徴的な一本である。

オピウム(Opium, 1977年)
調香師ジャン・アミックとジャン=ルイ・シューザック(Jean-Louis Sieuzac)の共作。オリエンタル・スパイシーの傑作として、香水史における金字塔のひとつに数えられる。マンダリンオレンジ、ジャスミン、サンダルウッド、パチョリなどが幾重にも重なる。「ドラッグの名前を冠した香水」という事実はオーストラリアや中東での販売禁止、中国系アメリカ人団体の抗議運動を招いた。しかし、この論争は皮肉にも売上を爆発的に押し上げ、最初の9ヶ月で300万ドルを叩き出した(1977年当時の金額)。1978年のアメリカ発売パーティーでは、ニューヨーク港の帆船「ペキン号」を借り切り、金・赤・紫のバナー、450kgの銅製仏像、ハワイから空輸した2,000本以上のカトレアで装飾。推定費用30万ドルという伝説的なイベントが開催された。ゲストにはシェール、トルーマン・カポーティ、ダイアナ・ヴリーランドらが名を連ねた。

パリ(Paris, 1983年)
調香師ソフィア・グロスマン(Sophia Grojsman)の初期の作品。グロスマンはゲランの「アプレ・ロンデ」(1906年)にインスピレーションを受けたと語っている。サンローラン自身が先に「パリ」という名前とピンクという色を決め、それに合わせて香りが開発されたという。バラを中心にスミレ、ヒヤシンス、イランイランが織りなすロマンティックなフローラルは、80年代の楽観的な空気を見事に映し出していた。

イヴレス(Yvresse, 1993年)
当初「シャンパーニュ」(Champagne)の名で発売されたが、シャンパーニュ地方のワイン生産者から訴訟を受け改名された。ピーチとネクタリンのトップノートにオークモスとシナモンが絡む、祝祭と力強さの香りであった。

ブラック・オピウム(Black Opium, 2014年)
ナタリー・ロルソン、マリー・サラマーニュ、オリヴィエ・クレスプ、オノリーヌ・ブランの4人の調香師による共作。フェミニン・フレグランスとしては初めてコーヒーノートを高濃度で使用し、ジャスミンサンバックやオレンジブロッサムのホワイトフローラルとの「光と影」のコントラストを描いた。

「ブラック・オピウムのユニークなシグネチャーを生み出すために、オリジナルのオピウムが表現した”中毒性”というアイデアを尊重しつつ、新しい中毒を創り出したかったのです」
── 調香チーム(lookfantastic誌インタビュー)

ロックンロール的なエネルギーと洗練を兼ね備え、現在もイヴ・サンローランのベストセラーのひとつである。

モン パリ(Mon Paris, 2016年)
調香師オリヴィエ・クレスプ、ハリー・フレモン、ドラ・バグリッシュ=アルノーによる、「恋に落ちる瞬間のパリ」をテーマにしたフローラル・シプレ。ダチュラフラワー、ピオニー、ジャスミンを中心に、パチョリとホワイトムスクが深みを与える。

リブレ(Libre, 2019年)
調香師アンヌ・フリポとカルロス・ベナイムの共作。開発期間は実に7年、1,500以上の試作を経て完成した。モロッコ産オレンジブロッサムとフランス・プロヴァンス産ラベンダーの出会い——伝統的に男性的とされるフゼア(fougère)の構造をフェミニンに再解釈した作品である。アンバサダーはデュア・リパが務めている。フリポは「原料のアコードからボトルに至るまで、長い旅でした」と語っている。

メンズの系譜

プール・オム(Pour Homme, 1971年)
サンローラン初のメンズ・フレグランス。写真家ジャン=ルー・シーフ撮影によるヌード広告は、当時の常識を覆す衝撃であった。

クーロス(Kouros, 1981年)
調香師ピエール・ブルドン(Pierre Bourdon)。サンローランがギリシャ旅行で出会ったクーロス像(古代ギリシャの青年裸像)に着想を得た。

「私は海の青、空、この美に捧げられた世界から放たれる強烈な清新さに魅了されました。同時に、ギリシャ彫刻の至宝であるあの若者たちの像を見たのです。……新しい香水が生まれました。そして、その名前も」
── イヴ・サンローラン

ギリシャの柱をモチーフにしたボトルに収められた、野性的でアニマリックな香り。「神々の香り」と呼ばれた。

ロム(L’Homme, 2006年)
調香師ピエール・ヴァルニエ、アンヌ・フリポ、ドミニク・ロピオンの3人による共作。ベルガモット、ジンジャーのフレッシュなオープニングから、バジル、ホワイトペッパー、ベチバーへと展開するウッディ・フローラル・ムスク。発売後フランスでメンズ香水売上6位に入り、ロングセラーとなった。後に「ラ・ニュイ・ド・ロム」(La Nuit de L’Homme)など多くの派生作品が生まれている。

マイセルフ(MYSLF, 2023年)
調香師クリストフ・レイノー(Christophe Raynaud)。カラブリア産ベルガモットのトップから、チュニジア産オレンジブロッサム・アブソリュートのハート、アンブロフィックスとウッドのベースへ。「人生で最も重要な出会いは、自分自身との出会いである」というサンローランの言葉を冠した、現代の男性像を再定義するフレグランスである。リフィル可能なボトルデザインには、アイコニックなYSLカッサンドルロゴがガラスに直接刻まれている。


ちなみに…

  • 最初のヌード広告モデルはデザイナー本人:1971年の「プール・オム」広告で、サンローランは自ら裸体を披露した。当時、自社製品のために裸になったデザイナーは前代未聞であった。
  • カッサンドルのロゴは「一案のみ」:YSLのモノグラムをデザインしたカッサンドルは、サンローランとベルジェに対してたったひとつの案しか提示しなかった。それがそのまま採用され、60年以上にわたり使い続けられている。
  • オピウムのローンチパーティーにアンディ・ウォーホルは参加できなかった:ウォーホルは自身の日記に「あの華麗なYSLオピウム・パーティーに行けなかったことは、人生最大の後悔のひとつだ」と記している。
  • サンローランのお気に入り香水はゲランだった:生涯の友人ファブリス・トマによれば、サンローラン個人が愛用していたのはディオールの「オー・ソヴァージュ」とゲランの「ムシュワール・ドゥ・ムッシュー」であり、後者が特にお気に入りであったという。
  • 「シャンパーニュ」裁判:1993年の香水「シャンパーニュ」は、シャンパーニュ地方の原産地呼称保護に抵触するとして訴えられ、「イヴレス」(陶酔の意)に改名された。

  1. Spotlight on: Yves Saint Laurent – The Perfume Society – https://perfumesociety.org/170959-2/
  2. Yves Saint Laurent – Britannica – https://www.britannica.com/biography/Yves-Saint-Laurent-French-designer
  3. Yves Saint Laurent (designer) – Wikipedia – https://en.wikipedia.org/wiki/Yves_Saint_Laurent_(designer)[3]
  4. Yves Saint Laurent’s Early Years – Musée Yves Saint Laurent Paris – https://museeyslparis.com/en/stories/enfance-et-jeunesse-dyves-saint-laurent
  5. 1964 First Fragrance: Y – Musée Yves Saint Laurent Paris – https://museeyslparis.com/en/biography/premier-parfum-y
  6. Beautiful Delirium: the Yves Saint Laurent Opium Launch – The Rake – https://therake.com/stories/beautiful-delirium-yves-saint-laurent-opium-launch
  7. Yves Saint Laurent: His 50 x Most Memorable Quotes – Pairfum – https://www.pairfum.com/yves-saint-laurent-his-50-x-most-memorable-quotes/
  8. Opium (perfume) – Wikipedia – https://en.wikipedia.org/wiki/Opium_(perfume)[29]
  9. Pierre Bergé quote – Goodreads – https://www.goodreads.com/quotes/90404
  10. EU approves purchase of YSL Beaute by L’Oreal – Reuters – https://jp.reuters.com/article/markets/eu-approves-purchase-of-ysl-beaute-by-loreal-idUSBRM000051/
  11. Rive Gauche (perfume) – Wikipedia – https://en.wikipedia.org/wiki/Rive_Gauche_(perfume)[22]
  12. Black Opium (perfume) – Wikipedia – https://en.wikipedia.org/wiki/Black_Opium_(perfume)[33]
  13. リヴ ゴーシュ – Cahiers de Mode – https://cahiersdemode.com/rive-gauche/
  14. The Story Behind YSL Parfums’ Y Advert – Deena – https://www.deenathe1st.com/d1-editorial/article/take-one-photograph-yves-saint-laurent-y-parfums-ad
  15. Kouros (perfume) – Wikipedia – https://en.wikipedia.org/wiki/Kouros_(perfume)[38]
  16. EXCLUSIVE: Behind the scenes with the creator of YSL Black Opium – lookfantastic – https://www.lookfantastic.com/blog/advice/exclusive-behind-the-scenes-with-the-creator-of-ysl-black-opium/
  17. The Story Behind YSL Libre – Elle – https://www.elle.com/beauty/a45576345/the-story-behind-yves-saint-laurent-beautys-most-unconventional-libre-fragrance-yet/
  18. L’Oréal Yves Saint Laurent launches Libre – Cosmetics Design Europe – https://www.cosmeticsdesign-europe.com/Article/2019/09/04/L-Oreal-Yves-Saint-Laurent-launches-feminine-fragrance-Libre/
  19. Random musings on YSL Paris – Now Smell This – https://nstperfume.com/2008/06/02/random-musings-on-yves-saint-laurent-paris/
  20. Celebrating Yves St Laurent Through Scent – Cafleurebon – https://www.cafleurebon.com/yves-saint-laurent-perfumes-celebrating-yves-st-laurent-through-scent/
  21. The YSL Monogram – ICON-ICON – http://www.icon-icon.com/en/the-ysl-monogram-three-initials-intertwined-for-all-eternity/
  22. YSL Heritage – Saint Laurent Official – https://www.ysl.com/en-no/collections/heritage
  23. Pierre Bergé – Wikipedia – https://en.wikipedia.org/wiki/Pierre_Berg%C3%A9
  24. Yves Saint Laurent’s Hidden Struggles – NOS3 Magazine – https://www.nos3magazine.com/home/yves-saint-laurents-hidden-struggles
  25. Yves Saint Laurent Announces Retirement – The New York Times – https://www.nytimes.com/2002/01/07/business/yves-saint-laurent-announces-retirement.html
  26. Yves Saint Laurent’s Legacy – AnOther Magazine – https://www.anothermag.com/fashion-beauty/10894/yves-saint-laurents-legacy-in-the-words-of-the-people-who-knew-him
  27. MYSLF: A Vision of Modern Masculinity – YSL Beauty – https://www.yslbeauty.com/int/our-news/ysl-beauty-edit/a-vision-of-modern-masculinity-/myslf-a-vision-of-modern-masculinity.html
  28. YSL Mon Paris – Duty Free Hunter – https://www.dutyfreehunter.com/blog/ysl-mon-paris/
  29. Unboxing Pierre Dinand – System Magazine – https://system-magazine.com/issues/beauty-issue-2/pierre-dinand-perfume-bottle-design
  30. Pierre Dinand – Glasshouse Fragrances – https://nz.glasshousefragrances.com/blogs/news/pierre-dinand-how-this-legendary-designer-created-our-new-fragrance-bottles
  31. YSL pour Homme – The Perfume Society – https://perfumesociety.org/perfume-house/ysl/
  32. Yves Saint Laurent L’Homme Review – Bespoke Unit – https://bespokeunit.com/articles/fragrance/yves-saint-laurent-lhomme-review/
  33. YSL L’Homme – Mimifroufrou – http://www.mimifroufrou.com/scentedsalamander/2009/03/yves_saint_laurent_lhomme_2006.html
  34. Pierre Dinand – Perfume Society – https://perfumesociety.org/tag/pierre-dinand/
  35. Pierre Dinand – Michefasanoparfum – https://michefasanoparfum.wordpress.com/2013/05/30/pierre-dinand-a-living-legend/
  36. YSL Retirement – UPI – https://www.upi.com/Defense-News/2002/01/07/Yves-Saint-Laurent-leaves-fashion-world/78391010419919/
  37. YSL MYSLF Review – Scented Review – https://scentedreview.com/ysl-myself-review/
  38. For me, perfume must be adapted to fashion – AZ Quotes – https://www.azquotes.com/quote/1303835
  39. The Story of YSL Opium – 29Secrets – https://29secrets.com/beauty/the-story-of-yves-saint-laurents-opium-perfume/
  40. Exclusive: an interview with perfumers behind YSL Black Opium – The Perfume Society – https://perfumesociety.org/exclusive-an-interview-with-the-perfumers-behind-ysl-black-opium/
  41. Yves Saint Laurent leaves fashion world – Daily Record – https://thedailyrecord.com/2002/01/07/fashion-great-yves-saint-laurent-announces-retirement-at-age-65/
  42. YSL Brand Evolution – Brandwick – https://brandwick.com/yves-saint-laurent-ysl-brand-evolution/
  43. Creation of the YSL Haute Couture House – Musée Yves Saint Laurent Paris – https://museeyslparis.com/en/biography/la-creation-de-la-maison-de-couture-yves-saint-laurent
  44. First Collection and First Success – Musée Yves Saint Laurent Paris – https://museeyslparis.com/en/biography/premiere-collection-premier-succes
  45. 1958 Dior Trapeze Collection – FIT – https://fashionhistory.fitnyc.edu/1958-dior-elephant-blanc/
この記事を書いた人
Root

香りの学び場「ルシェルシェパルファム」の運営者。
元香水販売員で、現在はとあるIT企業の管理職。
香水への愛が抑えきれず、自身の学んだことをはきだすサイトを作ってしまう。エルメス・フレデリックマルを主に愛用。

Rootをフォローする
ブランド創業者
ルシェルシェアする
Rootをフォローする