“My perfumes have never been about a quest for the most beautiful scent, but always for the most beautiful emotion.”
(私の香水は、最も美しい香りを追い求めてきたのではない。常に、最も美しい感情を追い求めてきたのだ。)
── ジェラルド・ギスラン(Gérald Ghislain)
基本情報
- ブランド名: Histoires de Parfums(イストワール ドゥ パルファン)
- 読み: 「イストワール ドゥ パルファン」。フランス語で「香水の物語」を意味する。略称は HdP。
- 設立年: 2000年
- 創設者: ジェラルド・ギスラン(Gérald Ghislain) ── 創設者・CEO・クリエイティブディレクター
- 本拠地: パリ(フラッグシップ・ストア:11, rue du Roi Doré, 75003 Paris、オ・マレ地区)
- 公式サイト: https://www.histoiresdeparfums.com
- ブランドモットー: “Stories to be read on your skin”(肌の上で読まれる物語)
創設者・ブランドの成り立ち
地中海の少年時代 ── オルレアン、そしてモロッコ
イストワール ドゥ パルファンの物語は、ひとりの少年の嗅覚の記憶から始まる。
ジェラルド・ギスランは1964年、フランス・オルレアンに生まれた。幼少期はフランスとモロッコを行き来しながら育った、物静かで空想好きな子どもだったという。地中海の空気に満ちた少年時代は、ラベンダー、アンバー、タイム、月桂樹、スパイスの香りに包まれていた。
ギスランがもっとも鮮烈に覚えている香りの記憶は、モロッコでのものである。当時、自宅の近くにはフランス式のパン屋がなかったため、母親が週に二度、自らパンとブリオッシュを焼いていた。生地が発酵すると、ギスラン少年は乳母に連れられ、地域の共同窯(パブリック・オーブン)へ向かう。近隣の人々が思い思いのケーキやパンを持ち寄り焼き上げるその場所について、ギスランはこう語っている。
“I remember the smell of this place so distinctly: the flour, the yeast, the orange flower water and caramelized sugar of the brioche buns… it was a delight.”
(あの場所の匂いを、今でもはっきり覚えている。小麦粉、イースト、オレンジフラワーウォーター、ブリオッシュのキャラメリゼされた砂糖……それは至福だった。)
── ジェラルド・ギスラン
もうひとつの原体験は、競馬場の記憶である。ギスランの父親は騎手であり、毎週日曜日に家族で競馬場に出かけた。レース直前、騎手と馬が集結する場に漂う革、馬、刈りたての芝の匂い──他人からは奇異に思われるかもしれないが、これはギスランにとって最も安らぐ香りのひとつだった。母はイヴ・サンローランの「オピウム」を、祖母はモリナールの「アバニタ」を纏い、父はゲランの「アビ ルージュ」を身に着けていた。強く個性的な香りに囲まれた家庭だったのである。
22歳のレストランオーナーから、香水の道へ
成長したギスランは、ホテル経営学を学んだ。その後、わずか22歳にしてパリに自らのレストランを開いている。スパイスと食材を通じて五感に訴える料理の世界は、のちの調香師としての仕事と深く通底していた。ギスラン自身、この二つの職業の接点についてこう述べている。
“Perfume isn’t much different than cooking. That’s how I fell into it.”
(香水は料理とそう変わらない。だから自然とこの世界に入っていったんだ。)
── ジェラルド・ギスラン
転機は、ある旅行中に訪れた。南仏グラースにある香水博物館を訪問したときのことである。フランスにおける調香術発祥の地として知られるこの小さな街全体が、香りに染まっていた。ギスランはこの体験について、こう振り返っている。
“It was at this time that I understood that perfumes were the perfect way for me to translate my emotions, my imagination and all my dreams. Perfumes give me the opportunity to tell my stories on people’s skins.”
(あのとき、香水こそが自分の感情、想像力、夢のすべてを表現する完璧な方法だと理解した。香水は、人々の肌の上で物語を語る機会を私に与えてくれる。)
── ジェラルド・ギスラン
この啓示に突き動かされ、ギスランは1997年、ヴェルサイユにあるISIPCA イジプカに入学した。フランス調香界の登竜門として知られるこの名門校で、ギスランは香りの世界の基礎を体系的に学ぶことになる。
興味深いのは、ISIPCAでの学びについてギスラン自身が語る内容である。
“The most important things I learnt at the ISIPCA weren’t the technical aspects or the smells but the scents’ vocabulary. I learnt to describe a scent with words and very quickly, I was able to describe an image with scents.”
(ISIPCAで学んだ最も大切なことは、技術的な側面でも匂いそのものでもなく、香りの”語彙”だった。香りを言葉で描写することを学び、やがて一枚の映像を香りで語れるようになった。)
── ジェラルド・ギスラン
言葉で香りを、香りで物語を──。この発見こそが、イストワール ドゥ パルファンのすべてのはじまりだった。
2000年、「嗅覚の図書館」の誕生
2000年、ギスランはイストワール ドゥ パルファンを設立する。コンセプトは 「嗅覚で読む図書館(olfactive library)」 ── 有名な人物、神話的な年号、詩、音楽にまつわる物語を香りで綴るという、極めて文学的なアプローチだった。
最初に発表された二つの作品は「ブラン ヴィオレット(Blanc Violette)」と「ノワール パチョリ(Noir Patchouli)」。続いて、歴史的人物の生年をタイトルに冠した「キャラクターズ」コレクション──カサノヴァ(1725)、マルキ・ド・サド(1740)、ジョルジュ・サンド(1804)、ウジェニー・ド・モンティジョ(1826)、ジュール・ヴェルヌ(1828)、コレット(1873)、マタ・ハリ(1876)──がラインナップに加わった。
このシリーズについて、ギスランはこう説明している。男性のコロンには「旅・ロマンティシズム・官能性」という自分にとって重要な3つの要素を体現する人物としてジュール・ヴェルヌ、カサノヴァ、マルキ・ド・サドを選んだ。女性の香水には、神秘的な美のマタ・ハリ、誘惑と幻想のウジェニー・ド・モンティジョ、自然と自由を愛するジョルジュ・サンドなど、型破りな個性を持つ女性たちからインスピレーションを得たという。
“My enlightenment doesn’t come from books but from people and from their stories. That’s why I started Histoires de Parfums, not with the scent of books but with the scent of characters, of real characters and of what they, not their books, would’ve smelt like.”
(私の知の光は、書物からではなく人々とその物語からやって来る。だからイストワール ドゥ パルファンを始めたとき、本の匂いではなく、人物──実在の人物──が纏っていたであろう匂いから出発したのだ。)
── ジェラルド・ギスラン
ブランドは20年以上をかけて成長を遂げ、2025年には創業25周年を迎えた。Parfumoには52種の香水が登録されており、平均評価は10点満点中7.3点と、ニッチ・フレグランス界で安定した評価を維持している。ギスラン自身は現在ドバイを拠点としながら、パリのフラッグシップ・ストアおよびミラノのブティックを軸に活動を続けている。
ブランドのこだわり
香りづくりの哲学 ── ルールを壊す自由
イストワール ドゥ パルファンの香りづくりは、常に「物語(ヴィジョン)」から始まる。ギスランはこう語っている。
“My perfumes always start with a vision, an image, a story. Once this is settled, then I get to designing the scent and work until the reality matches the image I had.”
(私の香水は常にヴィジョン、映像、物語から始まる。それが固まったら香りの設計に取りかかり、現実がそのイメージと一致するまで作り続ける。)
── ジェラルド・ギスラン
重要なのは、このプロセスにマーケティングの介入がないことである。ギスランは「フランス香水の偉大な伝統を継承したかった。そしてマーケティングの命令に左右されたくなかった。この自由こそが真の贅沢なのだ」と明言している。
ギスランは自ら調香を手がけることも多いが、自分以上にうまく実現できる調香師がいれば迷わず協力を仰ぐ。現在の主要コラボレーターには、ジュリアン・ラスキネ(Julien Rasquinet)、ルカ・マフェイ(Luca Maffei)、ファニー・バル(Fanny Bal)らがいる。ギスラン自身はこれを演劇や映画に喩え、「一人で書いて、演出して、主演もこなすことはできるが、そうすると一次元的になる。誰か別の人間を加えた瞬間に、物語は深まり、展開していく」と説明している。
既存のルールを破ることにも、ギスランは意識的である。アン・アパルテ(En Aparté)コレクションの「イレヴェラン(Irrévérent)」は、ラベンダーとウードという、およそ誰も組み合わせなかった素材のアコードの上に構築されている。
“I always saw jasmine and oud, rose and oud, sandal and oud, vetiver and oud and I got bored and thought, ‘Why not lavender, it could be fun.’ And after many trials and many errors, Irrévérent was born and it works out perfectly.”
(ジャスミンとウード、ローズとウード、サンダルとウード、ベチバーとウード……いつも見てきた組み合わせに飽きて、「ラベンダーはどうだ、面白いかも」と思ったのだ。多くの試行錯誤を経て、イレヴェランが生まれた。完璧にうまくいった。)
── ジェラルド・ギスラン
こうした姿勢の根底には、ギスランの信念がある。
“Most people think with arts that technique, mastery and rules are somewhat of a cage, when they actually allow you to be free.”
(芸術において、技法や習熟やルールは檻のようなものだと多くの人は考える。しかし実際には、それらこそが自由を可能にするのだ。)
── ジェラルド・ギスラン
ボトル・パッケージデザイン ── 嗅覚の本
イストワール ドゥ パルファンのボトルとパッケージは、「嗅覚で読む本」というブランドコンセプトを視覚的に体現している。パッケージは書籍の装丁を模したデザインで、フレグランスは文字どおり「デラックス・エディション」としてリリースされる。角ばったスクエアショルダーのボトルには、端正でクラシカルなフレンチスタイルが宿っている。
デザインの要は、ブランドの長年のパートナーであるデザイナー、マガリ・セネキエ(Magali Senequier)が担ってきた。セネキエは店頭での試香体験のために「ファネル(漏斗)システム」を発明した人物でもある。これはガラス製の漏斗の内側に香水を吹きかけ、その中に鼻を近づけることで、肌に直接スプレーせずとも香りのミドルノートを体感できるというものである。この仕組みは、日本のNOSE SHOPでも採用されている。
ギスラン自身、デザインへの関与は極めて深い。「デザインにこれほど没頭しているのだから、ボトルの中にまだ入っていないのが不思議なくらいだ」と冗談を交えつつ、こう述べている。「香水はアートであり、ボトルなしに香水を、適切な形や色なしにボトルを想像することはできない。それが香水との最初の出会いになるのだから」。
香水ラインナップ
イストワール ドゥ パルファンのコレクションは、公式サイトの分類に基づき、以下のような構造で展開されている。
キャラクターズ(Characters)
ブランドの原点ともいうべきコレクション。歴史上の人物の生年をタイトルに冠し、その人物の人生や作品からインスピレーションを得た香りで構成される。
- 1725(カサノヴァ)── 色気のあるフゼア-アンバーの香り。18世紀の伝説的な放蕩者のエッセンスを封じ込めている。
- 1740(マルキ・ド・サド)── ダークなウッディ・スパイシー・レザー。「光の世紀」の退廃と自由を体現した問題作。
- 1804(ジョルジュ・サンド)── 自然と自由を愛した女性作家に捧げるフローラル・スパイシー。
- 1826(ウジェニー・ド・モンティジョ)── 誘惑と幻想の香り。
- 1828(ジュール・ヴェルヌ)── 遠い異国のスパイスと森林の緑が交差する、冒険の香り。
- 1876(マタ・ハリ)── 炎のようなローズ。スパイシーでスキャンダラスな香調。
- 1899(アーネスト・ヘミングウェイ)── 地中海からカリブ海へとパパ・ヘミングウェイを追いかけるように展開するオリエンタル・ウッディ。ベルガモット、ジュニパー、ペッパーの「食前酒」から始まり、キューバのバーカウンターを思わせるアンバーとベチバーへ至る。
- 7753(モナ・リザ)── 数字は絵画の寸法(77×53cm)に由来する。リサ・ゲラルディーニという人物ではなく、「モナ・リザ」という作品そのものへのオマージュ。
タイムレス・クラシックス(Timeless Classics)
- 1969── ブランドを代表するベストセラーのひとつ。ウッドストック、月面着陸、性の革命──神話的な1969年の空気を封じ込めたセンシュアルなフレグランス。ギスラン本人も「おそらく主要作品のひとつ」と認めている。
- アンブル 114(Ambre 114)── サンダルウッドとアンバーを軸とした豊潤な香り。
- ノワール パチョリ(Noir Patchouli)── 2000年のデビュー作のひとつ。
- 1889 ムーラン・ルージュ(Moulin Rouge)
- 1472 ラ・ディヴィーナ・コメディア(La Divina Commedia)── ダンテ『神曲』に着想を得た作品。ギスランは「愛は回心させ、変容させ、救済する──あまりにも美しく書かれていて、深く心を動かされた」と語っている。
チュベルーズ三部作(Tubéreuse Trilogy)
年に一度、夜にだけ花開くチュベルーズ(月下香)の三つの顔を描いた三部作。ボードレールの『悪の華』にインスパイアされたともいわれる。
- チュベルーズ 1 カプリシューズ(Capricieuse)── パウダリーなグルマン・フローラル。アイリスとサフランが気まぐれにチュベルーズを覆い隠す。
- チュベルーズ 2 ヴィルジナル(Virginale)── ロマンティックなフロリエンタル。チェリーとフランジパニが甘く寄り添う。
- チュベルーズ 3 アニマル(Animale)── フローラル・レザー。タバコとイモーテルの蜂蜜のようなベースの上で、チュベルーズが官能的に薫る。
ディス・イズ・ノット・ア・ブルー・ボトル(This Is Not a Blue Bottle)
ベルギーのシュルレアリスト画家ルネ・マグリットの代表作『イメージの裏切り(Ceci n’est pas une pipe)』と、イヴ・クラインの「インターナショナル・クライン・ブルー」にインスパイアされたコレクション。名前もブランディングも排し、ただ青いボトルだけを提示するという実験的なアプローチで、理性よりも感情を、定義よりも自由を重視する。
ギスランは、なぜ「青」なのかについてこう語っている。
“Blue can be anything you want. The sky, the sea, the eyes of a lover. It can be a summer’s sky or a winter’s one. Blue can be anything.”
(青は何にでもなれる。空にも、海にも、恋人の瞳にもなれる。夏の空にも冬の空にも。青はあらゆるものだ。)
── ジェラルド・ギスラン
1/.1から1/.7まで展開されており、2026年2月には最新作「SOLD OUT!」が加わった。1/.5は高品質な合成素材のみで構成された完全合成フレグランスであり、ギスランの長年の念願だったという。1/.6はポール・エリュアールの詩『大地は青くオレンジのごとし(La Terre est bleue comme une orange)』から着想を得ている。
アン・アパルテ(En Aparté)
2017年に発表された三部作。フランス語で「内緒話」を意味し、ギスラン自身の人格の三つの側面を映し出しているとされる。
“Like a conversation, perfume is an expression, conveyed at times in the form of a declaration and at other times a secret.”
(会話のように、香水は表現である。それはあるときは宣言の形をとり、またあるときは秘密の形をとる。)
── ジェラルド・ギスラン
- イレヴェラン(Irrévérent)── 「不敬」。ラベンダーとウードの反則的なアコード。調香:ルカ・マフェイ。
- ウートルキュイダン(Outrecuidant)── 「傲慢」。ジンジャー、ローズ、ウード、タバコ。調香:ジュリアン・ラスキネ&ファニー・バル。
- プロリクス(Prolixe)── 「饒舌」。グレープフルーツ、サフラン、レザー。調香:ジュリアン・ラスキネ。
オペラ・コレクション(Opera Collection)
「オペラと香水は、女性を讃える」をテーマに掲げた五部作。五大オペラのヒロインに捧げたコレクションで、タイトルはオペラの初演年号である。
- 1831 ノルマ(ベッリーニ)
- 1875 カルメン(ビゼー)
- 1890 スペードの女王(チャイコフスキー)
- 1904 蝶々夫人(プッチーニ)
- 1926 トゥーランドット(プッチーニ)
当初はアール・デコ調のフラコンにオルゴール付き化粧箱という極めて豪華な仕様で販売された。
スリー・ゴールズ(Three Golds)、エディション・レア(Édition Rare)、エリタージュ(Heritage)
スリー・ゴールズはフィデリス(Fidelis)、ロザム(Rosam)、ヴェニ(Veni)の三作品で構成され、「西洋の最も美しい詩と東洋の最も美しい散文への賛辞」とされる。
エディション・レアは、ウードを軸に「動物(アンブラレム / Ambrarem)」「植物(ロザム / Rosam)」「鉱物(ペトロレウム / Petroleum)」の三つの世界を巡る三部作。ギスランはこれを「小説のあとの、詩の形式」と表現している。
エリタージュはブランドの遺産ともいえる希少な作品群を集めたコレクションで、パリのメゾンでのみ特別にコンパウンドされる。
ちなみに…
- ギスランは香水ブランドの創設者になる前に、レストランだけでなく フラメンコクラブの経営 や セックスショップの開業 も経験している。「ただ忙しくしたいのではなく、精神を若く保つために異なるプロジェクトが必要なんだ」と本人は語る。
- 夜はほとんど眠らないという。空いた時間は雑誌を読んだり、映画を観たり、ブログを探索したりして過ごす。
- 2022年頃、ギスランは オリバナム(Olibanum) という新ブランドを立ち上げた。「物語を語らずに香水をつくるブランド」というコンセプトで、乳香(オリバナム)樹脂をベースにした18種のシンプルなフレグランスを展開している。収益の一部は人道支援プロジェクトに充てられている。物語を語り続けてきた男が、「物語なしの香水」を始めるという逆説は、いかにもギスランらしいと言えるかもしれない。
- ギスランにとって、「シグネチャーセント(自分だけの香り)」という考えに固執する必要はないという。「ひとつの香水に決めるのは、シグネチャー料理を持つようなもの。あなたのブフ・ブルギニョンが最高だとしても、毎食それを食べたいとは思わないでしょう?」
- 2025年のインタビューで語った夢は、今も変わっていない。
“I would love to create the scent of the future. The perfume of someone who isn’t born yet.”
(未来の香りをつくりたい。まだ生まれていない誰かの香水を。)
── ジェラルド・ギスラン
- To create perfumes, you have to break the rules(DESK Magazine / Tobias van Schneider によるインタビュー) – https://vanschneider.com/blog/interview-with-gerald-ghislain-founder-of-histoires-de-parfums/
- It’s Not “Sold Out.” It’s SOLD OUT!: Gérald Ghislain on the Betrayal of the Senses(公式ブログ) – https://www.histoiresdeparfums.com/blogs/hdp-blog/it-s-not-sold-out-it-s-sold-out-gerald-ghislain-on-the-betrayal-of-the-senses
- Gérald Ghislain LinkedIn – https://ae.linkedin.com/in/g%c3%a9rald-ghislain-2b952b1a5
- Perfume interview – Gerald Ghislain: Histoires de Parfums(Scentertainer) – https://scentertainer.net/en/perfume-interview-gerald-ghislain-histoires-de-parfums/
- Gerald Ghislain プロフィール(almaycasa.co.il) – https://almaycasa.co.il/collections/gerald-ghislain
- An interview with Gérald Ghislain – Mastermind of Histoires de Parfums(Nero Profumo) – http://neroprofumo.blogspot.com/2013/01/an-interview-with-gerald-ghislain.html
- Histoires de Parfums – Facts about the Perfume Brand(Parfumo) – https://www.parfumo.com/PerfumeBrand/Histoires_de_Parfums
- Exclusive Interview with Gérald Ghislain(AzyaaMode) – https://www.azyaamode.net/english/article/2884-exclusive-interview-with-g-eacute-rald-ghislain
- Histoires de Parfums Irrévérent, Outrecuidant, Prolixe(ÇaFleureBon) – https://cafleurebon.com/histoires-de-parfums-en-aparte-collection-irreverent-outrecuidant-prolixe-gerald-ghislain-luca-maffei/
- Telling the Story of Luxury Fragrance(GCI Magazine) – https://www.gcimagazine.com/brands-products/news/article/21848423/telling-the-story-of-luxury-fragrance
- Say it with Scent(Khaleej Times) – https://www.khaleejtimes.com/uae/say-it-with-scent
- Histoires de Parfums Characters Range Review(Escentual) – https://escentual.com/blogs/editorial/histoires-de-parfums-characters-range-review
- 1740: The Marquis de Sade(公式ブログ) – https://usa.histoiresdeparfums.com/blogs/hdp-blog/1740-the-marquis-de-sade
- Histoires de Parfums Tuberose Trilogy(Now Smell This) – https://nstperfume.com/2009/12/29/histoires-de-parfums-tuberose-triology-new-fragrances/
- Histoires de Parfums: Tuberose, times three(Grain de musc) – http://graindemusc.blogspot.com/2010/03/histoires-de-parfums-tuberose-times.html
- Histoires de Parfums(Now Smell This / Perfume Houses) – https://nstperfume.com/perfume-houses-h-to-j/histoires-de-parfums/
- Histoires de Parfums 1899 Ernest Hemingway(Kafkaesque) – https://kafkaesqueblog.com/2013/11/02/histoires-de-parfums-1899-ernest-hemingway/
- Histoires de Parfums Edition Rare(ÇaFleureBon) – https://cafleurebon.com/new-fragrances-review-histoires-de-parfums-edition-rare-ambrarem-rosam-and-petroleum-twenty-questions-draw/
- Histoires de Parfums Opera Collection(Now Smell This) – https://nstperfume.com/2014/08/04/histoires-de-parfums-opera-collection-new-fragrances/
- Olibanum Sacra, Vanille, Iris(ÇaFleureBon) – https://cafleurebon.com/olibanum-sacra-vanille-iris-sylvie-jourdet-2022-plus-3-you-should-be-wearing-giveaway/
- Olibanum, perfume made simple, conscious and committed(公式ブログ) – https://www.histoiresdeparfums.com/blogs/hdp-blog/olibanum-perfume-made-simple-conscious-and-committed
- Stories to be read on your skin(公式サイト) – https://www.histoiresdeparfums.com/pages/lp-hdp
- Into the mind of perfumer Gérald Ghislain(MyMind) – https://mymind.com/into-the-mind-of-perfumer-gerald-ghislain
- Histoires de Parfums 店舗一覧(ART EAU) – https://arteau.jp/pages/histoires-de-parfums-stockists
- Histoires de Parfums Paris(Auparfum) – https://auparfum.bynez.com/histoires-de-parfums-paris-parfumerie-niche-4186


