赤ちゃんの匂いが良いというのは、世界でも共通なようで、石鹸のような、ミルクのような、柑橘のような匂いと言われます。
なぜ赤ちゃんは良い匂いがするのか?
日本語で調べてみると、ノナナールがその原因だといくつかのサイトが出典無しで出てきますが、英語では様々な論文が出てきて、調査がしっかりとなされています。 ちなみに、ノナナールは、香水マニアならよく知るピーチの香りウンデカラクトンなどと同じアルデヒドの一種です。
2024年3月にnature誌に寄稿された論文(Body odor samples from infants and post-pubertal children differ in their volatile profiles)では、赤ちゃんと思春期の子どもの匂いを調査し、どの成分が匂いに影響があるのか?を調べています。
結論として、ノナナールはあまり大きな違いが両者になかったようです。というより、両者に共通する成分はほとんど大差はありませんでした。
しかし、このチームはあることに気づきました。
それが、ステロイド化合物と言われる成分が思春期の子どもにはあり、赤ちゃんには無いということでした。
これはアポクリン腺と言われる汗を出す孔から出てきた汗と常在菌によって分解された成分です。 よく脇の臭いがキツイと言われるのはこれで、ワキガ臭にも関連するものです。
つまり、赤ちゃんが良い匂いなのではなく、不快な匂い成分が含まれていないからではないか?ということになります。
結論
考えるに、赤ちゃんの匂いになりたい人は、香水をつけるよりも、体を洗い不快な匂いをしないようにさせるのがいいかもしれません。
香水はマスキングなので、良い匂いはしますが不快なニオイも同時に存在します。
良い匂いは赤ちゃんが教えてくれていました。とりあえず風呂に入って、肌についてる不快なニオイを取り除け。
以上。