Amandine Clerc Marie
アマンディーヌ・クレール・マリー

調香史

　ジボダン社で調香師として働く母親の元に生まれたマリーは、子供の頃からラボに出入りし、調香師やアシスタントたちに出会ってきました。そして、小さなボトルは彼女にとって魔法の作品のように感じられたため、幼い頃から調香師になることを決めます。

　大学で医学を2年学んだ後、調香師学校イジプカに通うことを決めます。そして、最終試験でエルメスの名香ベラミー（Bel Ami、1986、ジャン・ルイ・シュザック）におけるレザーノートを現代的にすることについて論文を書いているときに、メンターとなるミシェル・アルメラックに出会います。
　卒業後は、ロベルテ社にアシスタントとして入社し、2011年にフィルメニッヒ社に入社するまでの10年以上もの間、アルメラックとともに調香をしていました。2008年には、2年かけて生み出した名作クロエオーデパルファムを調香しています。

ひとつの香水を現代の趣向に合わせて変えるのは緻密な作業を要する。その香水が本来もつ香調の本質に逆らうことなく、しかも自分の想像力を制限せずに、むしろ解放することが求められる。

アマンディーヌ・クレール・マリー

　彼女は自身の生み出したいものを視覚的にすることをとても好んでおり、動きや色、形というものを重視しています。常日頃、自身の生活においても、引っ越しをしたり、内装を変えたり、を頻繁に行っています。また、自身の夫や2人の息子とともに世界中を旅して、様々なものを見て過ごしています。これが彼女の香水の創作に大きな影響を与えているのです。

　現在は、フィルメニッヒ社のシニアパフューマーとして活躍しています。

私にとって大切なことは世界を見るということです。なぜなら、私が見たものはすべて私の創作に投影させることができるからです。

アマンディーヌ・クレール・マリー

調香作品