Q.量り売り香水.comについてどう思いますか?

A. 特に特定のサイトに対する思い入れはありませんが、直接的な表現は避けさせて頂きます。どのサイトにしても違法かどうかをまず見てみるのがいいと思います。こういうときに本業のカラリアの記事はまともに書いてて役立ちますね。

 私の考えは、量り売りや小分けというのは、香水が日常的ではなく、嗜好品であり、昨今の香水の値上げと収入の停滞から考えると日本人にとってベストな選択肢であり、これからも規模が少しずつ伸びていくことは間違いないでしょう。

 しかし、香水好きからすると、正直うわぁと思う気持ちもわかります。理由は、彼らがやっているのは、正規品を裏で購入して、ただ分けて割高に転売しているだけだからです。 ブランドが認知されるじゃんと言いますが、残念ながら、量り売りや小分けの人はブランディングの意図が無く、浮ついた表現をするため、ブランド関係者と話すと9割の確率で嫌われています。個人的には、ブランドがサンプルを作ったり、百貨店と協力したりして、正規ルートのお試しの仕組みを作れば解決すると思いますが。また、小分けや量り売りの問題は作業中にどうしても空気に触れ、さらに小さいボトルの中でも空気に触れているため、香りが変わりやすいということです。これはボトルが大きく、量が沢山残っているほど変化しにくいです。

 そう考えると、小分けだけでずーっと毎日色んな香水を楽しむよりは、
・フルボトルのための数回のお試し
・使い切りで、毎月ローテーションする
が前提でないと、本来の香水は楽しめないと思います。本来の香水ってなんだよって感じですけどね。

この記事を書いた人

香りの学び場「ルシェルシェパルファム」の運営者。
元香水販売員で、現在はとあるIT企業の管理職。
香水への愛が抑えきれず、自身の学んだことをはきだすサイトを作ってしまう。エルメス・フレデリックマルを主に愛用。

Rootをフォローする
Q&A
ルシェルシェアする
Rootをフォローする