香料解説
ビターオレンジの木(ビガラディエ)から採れる果実は、フランス語でBigarade(ビガラード)と言われ、日本ではダイダイがビターオレンジの一種になります。果皮だけでなく、花(ネロリ、オレンジフラワー)と枝葉(プチグレン)からも精油をとります。
香水ではどう香る?
ビターオレンジ油は、Citrus aurantiumの果皮を圧搾して得る天然香料です。クリーンなアルデヒド感に、果実のみずみずしさとほのかな花香が重なり、香水に明るく端正なシトラスの輪郭を与えます。同じ木から採れても、花を蒸留するネロリは白い花とグリーンの香り、葉や枝を蒸留するプチグレンは苦みのある葉と爽やかなシトラスの香り。果皮・花・葉枝で香調が異なるため、それぞれ別の天然香料として使い分けられます。
ビターオレンジの香水を選ぶときのポイント
皮のほろ苦さを楽しむならビガラードを中心にしたコロン。ビターオレンジの木全体に惹かれるなら、花や葉、枝も描いた香りがあります。同じ木に由来する香りでも、果皮の切れ味と白い花の柔らかさでは楽しみが違います。
ビターオレンジの表情を比べる香水
コロン ビガラード(フレデリック マル)
ビターオレンジのエッセンスを中心にしたコロン。カルダモンとピンクペッパー、干し草、シダーが、柑橘の苦味を囲みます。
オー デ サンス オードトワレ(ディプティック)
テーマはビターオレンジの木全体。花、果実、葉、枝までを描き、オレンジブロッサム、アンジェリカルート、パチョリ、ジュニパーベリーを主要ノートとしています。果皮の苦味だけを楽しむコロンとは、見せる範囲が異なる香りです。
ビターオレンジの好みから、次の一本へ
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