LISN(リスン)— 松栄堂から生まれた、香りを色と物語で選ぶインセンスブランド

LISN(リスン)— 松栄堂から生まれた、香りを色と物語で選ぶインセンスブランドの記事用生成イメージ。実物を撮影した写真ではありません。

“RESONATE” is a design concept from Lisn, where scent and structure flow rhythmically and effortlessly within your daily life.

LISN公式ABOUT掲載のブランドステートメント(英語原文)

京都の松栄堂から生まれたLISN(リスン)は、一本の香に名前や色、イメージを与え、日常の感覚で選ぶ楽しさを提案するインセンスブランドである。

基本情報

ブランド:LISN(リスン)

誕生:1989年

運営:株式会社松栄堂

公式サイト:https://www.lisn.co.jp/

創設者とブランドの成り立ち

松栄堂から生まれたインセンスブランド

京都で香づくりを受け継いできた松栄堂を母体に、LISNは1989年に誕生した。

2019年の30周年企画「30th」と四つの場所

2019年の「30th」では、北山、京都、青山、オンラインストアを題材に、聞き手との出会いを四編の香りの物語にした。

ブランドのこだわり

一本ずつ選べる香りと、色・番号による分類

LISNの特徴は、細く短いインセンスを数多く揃え、それぞれに名前、番号、色、香りのイメージを与えていることにある。伝統的な香木の系統だけでなく、花、柑橘、果実、緑、スパイス、ムスクなど、多様な方向から選べる。

2023年6月版と読める公式英語カタログには、FLORAL、CITRUS、GREEN、CLASSICAL、ORIENTAL、FRUIT、MUSK、SPICEのアソートが掲載されている。例えばCLASSICALには白檀を示す「NATTY」や香木を題材とする「ETERNAL」があり、FRUITにはリンゴ茶を思わせる「ALICE」がある。ここで重要なのは、香料名を列挙することではない。伝統的な香りも日常的な食べ物や風景のイメージも、同じ選択の場に並べられている点である。

カタログの品揃えは刊行当時の記録であり、現在の販売状況を示すものではない。

「レゾネイト」と香りを支える道具の造形

「RESONATE(レゾネイト)」は共鳴を意味する、LISNのデザインコンセプトである。

その姿勢は香立にも表れる。英語カタログに掲載された「POINT」はアルミニウム製の簡潔な形、「TWEEZERS」は香をピンセットのようにはさむ仕組みで、革を使った色彩のある造形を持つ。TWEEZERSは、はさむ位置によって燃焼が止まる場所を調整できると説明されている。香りの器具を目立たない脇役にせず、香を立てる動作や見た目そのものをデザインの対象にしている。

触感と音を香りに置き換えるシリーズ

2020年の「SENSATION」と翌年の「SENSATION′」は触感を、2018年の「THE CHORD OF SCENTS」は香りと音階の対応を題材とした。花や木をそのまま名前にするだけでなく、別の感覚から香りを考えるシリーズである。

陶芸との協働

2016年の「SMOKE TONE」では、陶芸家・三笘修の器と季節の香りを組み合わせた。香りは目に見えないが、選んだ器を眺め、置く場所を考え、火を灯す動作は目に見える。道具との協働によって、嗅覚だけで完結しない楽しみ方が生まれている。

参考文献