サイト名の由来
Chercheurとは、フランス語で「探究者・研究者」を意味する単語です。このサイトは「香りの世界を探究し、自分が未だに知らなかった世界を一緒に探したい」という思いから、Le Chercheur de Parfum(香りの探究者)という名前をつけました。ル シェルシェ―ル ドゥ パルファム、略して、ルシェルシェと可愛らしく呼べ、身近にも感じて頂けるかと思います。
極めようとすればするほど、香りの虜になる。心の内に住まい、私たちの要となる。
エドモン・ルドニツカ
サイト誕生の背景
ここ数年、日本では香水をつける習慣が少しずつ拡大しており、海外のニッチブランドの参入・新たな香水販売店の誕生・新しい日本ブランドのローンチ、と香水需要に合わせた動きが出てきています。しかし、それに伴い、香水や香りを探す際に参考にしたり、疑問点や不明点があった時の辞書的な役割を果たしたりするサイトの不足により、”本当に正しいのか分からない” 情報を元に多くの香水を愛する人たちは語ることになっています。
また、ある香料や用語について、調香師がどう考えているのか、業界ではどうなのか、ここまで書かれたサイトは世界を見渡しても少ないと思われます。
そして、SNSの発達と交流により、お客様の知識と販売員の知識の乖離も大きくなり、益々、香水を販売することの難しさ・素敵な販売員に出会うことの難しさが露呈してきています。特に香水の世界では、接客能力だけでなく、”香りを表現する能力” や “香りの背景を語る能力” “香りの正しい知識を伝える能力” が必要になってきます。なぜなら、香水は肌の上で展開される芸術だからです。
芸術に言葉はいるのか?という疑問は各々の信念に任せるとして、香水が好きで色々なことが知りたい方や現在の会社のトレーニングでは足りない部分を補いたい現役販売員、そして、香水の新たな楽しみ方を知りたい人、このような方たちに向けた内容を発信するために、当サイトは誕生しました。
香水とは、記憶と性では絶対にない。香水は美であり、知なのです。香水とは、香りではなく、ボトルに詰め込まれたメッセージなのです。そして、そのメッセージは調香師によって書かれたものであり、嗅ぐ人に読まれるものなのです。
ルカ・トゥリン
記事において意識したこと
①根拠
このページで何度も出てくる言葉。これまで日本では香水を少し勉強したというアマチュアが少し用語や香水を解説する程度のサイトが多かったですが、当サイトでは香水に関する多くの文献・海外サイトを元にすべての内容を作っています。できるだけ調香師の言葉を引用したり、用語集であれば10以上の文献・サイトと専門家の解答を元にまとめたり、Q&Aでは自身の接客体験も織り交ぜながら書いたりしています。これは世界でも類が少なく、香水愛好家はもちろん、販売員の皆様の拠り所にして頂ける内容となっています。
また、その根拠とした書籍・サイトの紹介も行っていますので、さらに探究したい方はどんどん探すことができます。
②ユーザビリティ
日米問わず香水愛好家のサイトや香水関連の解説しているサイトは、自身の好きなものを共有するために作られることが多いため、サイト内で調べたいところに辿り着けなかったり、痒い所に手が届かなかったりすることが多いと感じます。
当サイトでは、カッコよさよりもユーザビリティ(ユーザーの使いやすさ)を重視し、目に良さそうなカラー、検索機能の追加(および調べ方)、分かりやすい&探しやすいカテゴライズを意識して、日々改善しています。また、追加した機能等は、お知らせや楽しみ方で紹介をしています。できるだけユーザーの使いやすさ・見やすさに沿って運営していきたいと考えていますので、ご希望やアドバイスがある方は、ぜひこちらから教えて頂ければ幸いです。
③誠意
根拠に限らず、なぜこうしたのかは明記するようにしています。主にお知らせ欄やページの随所での告知にはなりますが、自身が使っているアフィリエイト、協力先、参考にしたサイト、紹介したいサイトなど、できるだけ多くの情報を載せるようにしています。(ここで明記しますが)このサイトで得た収益は、すべて当サイトの運営と香水業界の未来のために使用する予定です。
記事の正確性と根拠について
香水は、たまたま原料を混ぜたらできてしまったというものではなく、じつにさまざまな思考を重ねて誕生する結晶であり、精魂を注いだ作品であるということを広く世に知らしめたいのです。
ジャン=クロード・エレナ
管理人である私は、決して調香師学校を卒業したわけではなく、香料会社に勤めているわけでもなく、化学者やプロの専門家でもありません。わずか1年半だけ香水を販売していたただの素人です。しかし、素人なりに納得するまで調べ、自分の言葉でまとめました。元販売員がわずかな経験と膨大な量の資料と格闘して生み出した根拠のあるまとめ記事。これがこのサイトの独自性です。
すべての記事は、香水・香料に関する書籍、海外のサイトや香水専門家の発信内容、調香師の言葉などを元に、書かれています。しかし、学術的に厳密な意味は追求しすぎず、あくまで香水をより楽しむことができる内容を(根拠を元に)記事として書いています。また、1つの文献・サイトを参考にした場合は、明記するようにしていますが、基本的に様々な情報をまとめていますので、1つ1つの注釈は入れていません。ただし、誰かの考えや発言は引用という形で名前とともに取り上げています。
このサイトの目的はあくまで、「香水を愛する人たちの世界観を広げること」と「香水販売員が参考にできる知識の共有」になります。そして、ジャン=クロード・エレナの言葉の通り、香水という芸術がいかにして生まれたのかを伝えることが大きな目的です。
しかし、正しい知識をその専門分野でない部外者が探すのは中々難しいことであり、勘違いも多々あるかもしれませんので、気づいた際には、ぜひご指導ご鞭撻のほど、宜しくお願い致します。アドバイスを送って下さる方はこちら。
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