SOOR(ソアー)は、木の香りを軸に、身支度と家で過ごす時間を結ぶ日本のライフスタイルブランドである。身体にまとう香りを部屋やリネンにも使い、髪を整えるバームや肌になじませるクリームにも香りを持たせる。特別な場面のために香水を取り出すだけでなく、日常の動作のそばに香りを置くブランドだ。
基本情報
- 誕生:2022年、日本
- ブランドを手がける人物:横井つぐみ
- 販売事業者:株式会社CONCENTRATE
- 香りの軸:ウッド
- 公式サイト:SOOR
ブランドの成り立ち
2022年、木の香りを軸に日本で誕生
SOORは、日本での生産にこだわるライフスタイルブランドとして2022年に誕生した。ブランド名に込めたのは、Scent(香り)、Wood(木)、Relax(くつろぎ)の三つの言葉である。人々の日常に溶け込む香りを、ウッドを軸に構成し、くつろぐ時間へつなげる。この組み合わせが、フレグランスとケア製品を通じて展開されている。
横井つぐみの歩みと、バーム・ミストの展開
SOORを手がける横井つぐみは、2011年にベイクルーズへ入社した。スピックアンドスパン、スローブイエナで販売員や店長などを経験し、その後スローブイエナのバイヤーを務めた。2022年に退社し、同年7月から自身のショップ、HOWIE Clothing(ハウイ クロージング)を本格的に始めている。
ハウイでは、横井が集めてきた古着とオリジナルの洋服を扱う。一方、SOORではウッディな香りをベースにした製品を展開した。2023年5月には、ヘアバームと、身体・髪・部屋・枕・衣類に使える「マルチミスト」が並び、ベイクルーズでミストの先行予約販売も行われた。身支度を整える製品と、周囲の空間へ使う香りが、早くからブランドの中にあったのである。
その後、2025年にはコールベックで取り扱いが始まり、2026年にはイセタン ミラーで期間限定のプロモーションを展開した。バームやフレグランスを店頭で試せる接点も広がっている。
ブランドのこだわり
身体・部屋・リネンを横断するフレグランス
「アンワインド フレグランス(UNWIND FRAGRANCE)」は、身体だけでなく、空間やリネンにも使えるマルチフレグランスである。香りをまとう場所を、肌の上に限らない。身につけるときと、部屋に漂わせるとき、枕やシーツに添えるときとで、香りとの距離が変わる。その使い分けを、一つの製品で提案している。
ヒノキとユズで、一日の場面を描き分ける
「ヒノキ(HINOKI)」では、ヒノキにシダーウッドとパチョリを重ね、ムスクとウッディアンバーへつなぐ。ブランドが描くのは、深い森を思わせる落ち着いた木の香りである。一日の終わりや、静かに過ごしたい夜のための香りとして提案する。
対して「ユズ(YUZU)」は、ユズ精油にレモンとベルガモットを合わせ、マリンの印象を加えている。その下にはシダーウッドやサンダルウッド、パチョリ、ホワイトムスクを置く。柑橘を主題にした香りにも木の要素があり、SOORのウッドという軸が見えてくる。こちらは朝や、気分を切り替えたい場面に向けた提案である。
ヒノキの静かな木と、ユズの明るい柑橘。異なる表情を、一日の中の異なる時間へ結びつける構成が、ブランドの考える「日常に溶け込む香り」を具体的にしている。
髪と肌のケアにも、木の香りを重ねる
木の香りは、スプレーする製品だけのものではない。「ヘアバーム #1」は、パチョリ、シダーウッド、サンダルウッドとムスク、アンバーを土台に、花や柑橘を組み合わせている。シアバターと植物オイルを配合し、ヘアオイルとバームの中間を目指したテクスチャーが特徴だ。髪のスタイリングに加え、濡れた髪や爪まわりにも使える。
顔・手・身体に使う「マルチクリーム」も、バイオレットを中心としたフローラルに、木とアンバーの余韻を重ねる。バームとクリームでは触れ方も役割も異なるが、香りを楽しむ行為は、髪や肌を整える動作の中に置かれている。身体をケアすることと、暮らしの中で香りを感じることを、近い距離で結ぶ設計である。


