「私たちがしていることは、“香水という芸術を通じて、奇妙な愛の物語を語ること”だと考えています」
——エリザベス・ゲインズ(創設者兼最高経営責任者)
基本情報
ブランド名: strangelove nyc(ストレンジラブ・ニューヨーク。以下、ストレンジラブ)
設立年: 2013年
創設者: Elizabeth Gaynes(エリザベス・ゲインズ)
クリエイティブ・ディレクター: Helena Christensen(ヘレナ・クリステンセン)
主要調香師: Christophe Laudamiel(クリストフ・ラウダミエル。最初の5作)、Hamid Merati-Kashani(ハミド・メラティ=カシャニ。『ア・ファイア・ウィズイン』)
公式サイト: https://strangelovenyc.com/
ストレンジラブはニューヨークを拠点とし、天然ウードを全作品の軸に据える独立系香水ブランドである。会社としての設立は2013年だが、商品デビューは翌2014年、ロンドンのハロッズ「サロン・ド・パルファン」で発売した香油『デッド・オブ・ナイト』であった。2013年は会社が生まれた年、2014年はその香りが売場に並んだ年。この二つの節目を経て、ブランドは動き始めた。
その歩みをたどる手がかりは、生年や学歴を並べた履歴書よりも、エリザベス自身が語る出会いの数々にある。イタリアで目にした手仕事、ボルネオの農園、そしてニューヨークで知り合った友人たち。香水業界の外からやってきた彼女が、どのようにして一滴のウードに引き寄せられたのか。その道のりから見ていこう。
創設者とブランドの成り立ち
ロサンゼルスからバンクーバーへ
エリザベスはロサンゼルスに生まれ、カナダのバンクーバーで育った。香水業界からキャリアを始めた人物ではなく、初期には世界各地のスタートアップに対し、資金調達や市場進出を支援していた。
「私は、冒険を好み、リスクを取ることを恐れず、まったく型にはまらない人間です」
——エリザベス・ゲインズ
この事業開発の経験は、後年のストレンジラブにもつながっている。原料農園、生産者、調香師、百貨店という異なる世界を結び、希少原料をひとつの製品へ運ぶには、調香の感性だけでなく、事業を組み立てる力が必要だったからである。
イタリアで見た手仕事
ニューヨークへ移る前、エリザベスはイタリアに3年間暮らした。ローマを拠点に、ある町はウェディングドレス、別の町は陶器、また別の土地ではヴェネツィアのゴンドラ乗りの靴というように、地域と家族が特定の手仕事を受け継ぐ文化を見たという。
量産品よりも、作り手の顔と工程が見える品を好む価値観は、ここで明確になった。彼女自身、イタリアの家族が仕事に抱く誇りと「創るプロセスへの愛」が、現在も自分の仕事を方向づけていると説明している。ストレンジラブの少数精鋭のラインナップや、原料探索に長い時間をかける姿勢は、この体験の延長線上にあると見ることができる。
2008年、ボルネオへの入口
転機は2008年ごろ、ローマからニューヨークへ移った時期に訪れた。ボルネオの有力家系に属する友人から、持続可能な農業の事業開発とマーケティングを手伝ってほしいと頼まれたのである。その家族は沈香樹の農園を所有し、持続可能なウードを生産していた。
ウードとは、主に東南アジアに分布するジンチョウゲ科アクイラリア属の樹木が、傷や菌への防御反応として内部に蓄える芳香樹脂、またはそこから得る香料を指す。甘さ、煙、革、土、動物的なニュアンスなどを併せ持ち、産地や樹木、蒸留法によって表情が大きく変わる素材である。
「どうして、この冒険に飛び込まずにいられたでしょう?」
——エリザベス・ゲインズ
エリザベスは約3年間、ボルネオの農園と仕事をした。当時、大手香料会社の顧客側では原料の透明性と持続可能性への要求が高まりつつあった一方、それに応えられる供給者はまだ多くなかったという。最終的には香料大手ジボダンと提携し、600エーカー規模のパチョリ農園と、ベチバーの農園を整備した。
この時期、彼女はボルネオの農地とジュネーブの会議室を往復し、農家、蒸留者、調香師、マーケター、経営者から香料産業を学んだ。つまり、完成品の香水から原料へ遡ったのではない。土壌、栽培、蒸留、流通という香水の最上流から、この世界へ入ったのである。
この活動を担ったのが、GaiaOne(ガイアワン)である。エリザベスが共同設立した、持続可能な精油農業や天然原料の販売・流通を手がける会社で、本人は設立を2010年と振り返っている。ガイアワンという会社のその後とは別に、ここで培った原料を見る目と生産者とのつながりは、彼女の香水づくりの土台になっていった。
ヘレナを動かした一滴
ヘレナとエリザベスの接点は、華やかなファッション業界の会合ではなかった。二人の息子が同じ学校に通い、親同士として知り合ったのである。子どもたちは小学校から高校まで親しい友人で、のちに同じニューヨーク大学へ進んだとエリザベスは語っている。
参加を決めた場面について、エリザベスは、自宅でブランドの計画を話し、『デッド・オブ・ナイト』の最初の試作品を嗅いでもらった夜を振り返っている。一方、ヘレナの記憶に残るのは、友人がボルネオから持ち帰ったウードのサンプルだ。二人の語りで焦点は少し違うが、その一滴を嗅いだ瞬間、ヘレナが自分も加わりたいと感じたことは変わらない。
「最初のサンプルを嗅いだ瞬間、“私はこれに加わる”と思いました」
——ヘレナ・クリステンセン
ヘレナは単なる広告塔ではなく、クリエイティブ・ディレクターとして香りの物語、名称、写真、ボトルデザイン、ブランドの見せ方に関与した。本人は、ラボでさまざまな香料を学び、調合して嗅ぎ、写真を用意し、名前やボトルを考える一連の仕事が創造性を刺激すると説明している。
調香師との出会い
クリストフ・ラウダミエルとの出会いも、人づてであった。エリザベスとヘレナの共通の友人であるギャラリストが、ニューヨークのチェルシーでラウダミエルの嗅覚インスタレーションを展示していた。既成の枠を恐れない彼の作風を知っていたため、ブランドを始める際に声をかけるのは自然な流れだったという。
ラウダミエルは化学を背景に持ち、機能性香料とファインフレグランスの双方を経験した独立系調香師である。ストレンジラブでは、エリザベスが原料と事業の軸を、ヘレナが感情と視覚の物語を、ラウダミエルが嗅覚の構造を担う三角形ができあがった。
「私たちは100を超えるサンプルを試すことも多く、全員が満足する版にたどり着くまで続けます」
——エリザベス・ゲインズ
ヘレナは2016年の取材で、最初の『デッド・オブ・ナイト』に4〜5年をかけ、ラウダミエルと何百もの香りやノートを検討したと振り返っている。2014年のデビューまでの道のりを考えれば、会社の設立より前に重ねた原料研究や試作まで含む回想なのだろう。調香を始めた日をぴたりと定める話ではなく、最初の一本に注いだ長い時間が伝わる言葉である。
2013年設立、2014年デビュー
ボルネオでの事業提携が一区切りついた後、エリザベスは「品質と持続可能性だけに忠実な香水ブランド」をつくると決めた。特にウードと、通常の大量生産では扱いにくい希少素材を主役にする構想であった。
「ウードと、希少で風変わりな素材を使い、香水そのものの品質だけを追求するメゾンを始めたかった」
——エリザベス・ゲインズ
ブランドは2013年に設立され、2014年にハロッズのサロン・ド・パルファンで正式に船出した。商品は『デッド・オブ・ナイト』の純香油、ただ1点だけであった。豊富な品数で棚を埋めるのではなく、ブランドの核となるウードを一滴に凝縮し、その一作で問うデビューだった。
やがて同作のスプレー版を加え、『メルト・マイ・ハート』『サイレンス・ザ・シー』『ロスト・イン・フラワーズ』『フォール・イントゥ・スターズ』へと展開した。2019年までに5作となった後は新作を急がず、2024年11月、ハロッズ先行で6作目『ア・ファイア・ウィズイン』を発表した。この最新作のみ、調香はラウダミエルではなくハミド・メラティ=カシャニが担当している。
ブランドのこだわり
愛を分解するウード
ストレンジラブにとってウードは、流行の「オリエンタルな記号」ではない。すべての香りに共通する骨格であり、作品ごとに異なる愛の局面を映す媒体である。『デッド・オブ・ナイト』は欲望へ踏み込む夜、『メルト・マイ・ハート』は献身と陶酔、『サイレンス・ザ・シー』は言葉を超えた結びつき、『ロスト・イン・フラワーズ』は新しい恋の衝撃、『フォール・イントゥ・スターズ』は境界を越える愛、『ア・ファイア・ウィズイン』は自己発見と内なる強さを描く。
全作に同じ素材を置きながら、花、海、チョコレート、香、木、火へと景色を変える。そのためライン全体は「似たウード香の反復」ではなく、ウードがどこまで別の感情を引き受けられるかを試す連作になっている。
原料と持続可能性
ブランドは各香水に2種類の天然ウードを使い、インド、ベトナム、タイ、カンボジアで、持続可能な栽培を行う農園から直接調達すると説明している。近年の取材では、インドの小規模農家や独立した蒸留者とのつながりも語られている。出発点はボルネオだったが、香りを支える調達の網は、南アジアから東南アジアの複数の土地へ広がっているのである。
ウード以外にも、オリスバター、アンバーグリス、レッド・チャンパカ、ガーデニア・アンフルラージュ、ジョンキル、サンダルウッドなどを採用してきた。アンフルラージュとは、油脂に花の香気を移す伝統的で労力の大きい抽出法である。公式サイトによれば、オリスバター1kgにはアイリスの根1トンが必要で、根を3年間熟成した後に蒸留するという。
「100%持続可能な農園から」というのは、ブランドが自ら掲げる調達方針だ。第三者認証や監査、農園ごとに原料の履歴をたどれる仕組みまでを、この言葉ひとつが保証するわけではない。それでも、ウードをただ希少な高級原料として扱うのではなく、どこで育ち、誰が蒸留するのかまでを香水づくりの出発点に置いていることは、その歩みから伝わってくる。
濃度とつくり方
スプレー製品の香料濃度は、ブランド全体の説明で20〜30%。ブランドは「エクストレ・ド・パルファン」と位置づけている。現在の商品名にもその表記が使われる一方、説明文には「オードパルファム」や「パルファム」が残る箇所もある。同じ作品を選ぶときも、濃度の呼び名だけでなく、スプレーか香油か、どの容量かまで見ておくと違いがつかみやすい。
香油については「100% pure perfume(100%ピュア・パフューム)」とされ、グルテンフリー、クルエルティフリー、パラベン・フタル酸エステル不使用をブランドが掲げる。天然原料は収穫年や季節で差が出るため、同じ処方でもバッチごとに微差が生じうる。エリザベスは新作を完成させるのに「本当に2年かかる」と近年の取材で述べている。
ボトルと装身具
外観は黒や淡い色の箱、端正なフレンチガラス、24金メッキの特注キャップを組み合わせる。公式サイトは「マーケティングより製品開発を重視する」姿勢の具体例として、このガラスとキャップを挙げている。
さらに特徴的なのが、1.25mlの香油バイアルを収めるポーション・ペンダント、すなわち香水ネックレスである。香りを吹きかけるだけでなく、身につけて携える「私的な媚薬」のような存在に変える意匠である。ヘレナが写真、命名、ボトルのデザインにまで関わっているため、香水・物語・装身具が別々ではなく、ひとつの世界観として設計されている。
香水ラインナップ
ディスカバリーセットに並ぶ中核は6作品。同じ天然ウードを軸にしながら、花、チョコレート、海、木、火へと景色を変えていく。2026年9月の公式商品ページで紹介される構成を手がかりに、それぞれが描く愛のかたちを見ていこう。
デッド・オブ・ナイト
2014年のデビュー作。ヴァイオレットリーフやみずみずしい葉の緑、ダマスクローズとダマセノン、ジンジャーから始まり、ジャスミン、スパイス、ローズ、パラディゾンへ。ウード、パチョリ、ムスク、チュベローズ、キャロットシード、バニラ、サンダルウッド、インセンス、アンバー、シダーウッド、ウルフウッドが、夜の奥行きを支える。
初期の紹介やフレグランティカには、ベルガモット、ヴァイオレットリーフ、ジャスミン、アンバーなどを中心にしたノート表も残る。今の細かな構成と項目が違っていても、それだけで処方変更があったとは言い切れない。紹介の時期や、どの香りを前面に出すかによっても、ノート表の見え方は変わる。葉の緑と花、深いウードという作品の輪郭を、両方の説明から眺めたい。
メルト・マイ・ハート
ダークチョコレートとオリスバターの組み合わせで知られる、グルマン的な一作である。ベルガモット、ジンジャー、マンダリン、フェンネル、アルテミシア、マグノリアから、ウード、ダークチョコレート、イランイラン、ナツメグ、アブサンへ。オリスバター、サンダルウッド、クラリセージ、ムスクが、柔らかな余韻をつくる。
チョコレートとオリスバターは、ブランドの原料解説だけでなく、現在の商品ページのノート欄にも並んでいる。ほろ苦いチョコレートと、粉っぽくバターのようになめらかなオリス。その組み合わせが、この作品を単なる甘いウードの香りで終わらせない。
サイレンス・ザ・シー
爽快なマリン香ではなく、海の塩気、暗さ、生命の気配まで描く作品である。深海のアコード、ホワイトトリュフ、ライム、アンジェリカの根から、エレミ、フランキンセンス、ナルキッソス、チュベローズ、塩気を帯びたジャスミン、レザーを思わせるミモザへ。手づくりのアンバーグリス浸出液、ウード、アンブレット、アンブレットリド、アンブロックス、アフリカ産ハイラセウムが、海の底に沈むような余韻をつくる。
アンバーグリスは、マッコウクジラ由来の物質が海上で熟成した希少な香料で、甘さ、塩気、動物性を備え、香りを長く保つ保留剤としても知られる。ハイラセウムはハイラックスの排泄物に由来する香料で、その動物的なニュアンスも重なるため、6作中でも特に挑戦的な一本と位置づけられる。
ロスト・イン・フラワーズ
新しい恋に出会う瞬間を、花の奔流として描く。スズラン、グアテマラ産カルダモン、タジェットの花から、レッド・チャンパカ、ジャスミン、サフラン、ウードへ。ガーデニアのアンフルラージュ、フランス産オークモス、パチョリ、ホワイトムスク、サンダルウッドが、その花々を受け止める。
レッド・チャンパカとガーデニア・アンフルラージュは、以前からこの作品を象徴する素材として紹介され、現在の構成にも名を連ねている。フレグランティカでの発売年は2018年だが、2017年末の創設者インタビューでは、すでに新作として取り上げられていた。2017年末から2018年にかけて、その華やかな花の世界が広く知られていった一本である。
フォール・イントゥ・スターズ
2019年に加わった、宇宙的な広がりを主題にした作品。ピンクペッパー、サフラン、ジンジャー、ベルガモット、ウードから、フランス産ジョンキル、ヘナの花、ローズ、ローズウッドへ。ペルーバルサム、シャムベンゾイン、アンバー、ウード、ラブダナムが、花とスパイスを包み込む。
公式の原料解説では、ペルーのアマゾンにある蒸留所から持続可能な方法で調達したローズウッド、現代では天然香料として使われることが少ないジョンキルも紹介されている。完成まで約1年を要したとエリザベスが明かした作品でもある。
ア・ファイア・ウィズイン
2019年以来となる新作として、2024年11月にハロッズで先行発売された第6作。現在の構成には、バニラ、アップル、サイプレス、キャロット、カモミール、ゼラニウム、ピンクペッパー、インセンス、シダーウッド、スパイス、天然ウードが並ぶ。
テーマは、逆境をくぐり抜けた人の内なる火、レジリエンスと変容である。エリザベスは「乾いた砂漠で花が咲くように、苦難から現れる美を表す」と説明している。調香師をハミド・メラティ=カシャニへ替えながら、天然ウードを感情の中心に置くブランドの文法は保たれている。
ちなみに……
ブランドには、当初「ERH1012(イーアールエイチ1012)」という仮称があったという。文字や数字の由来を読み解くよりも、その無機質な響きと、現在の「ストレンジラブ」が持つ情緒の違いが面白い。香りを語る名前そのものも、ブランドが形になっていく過程で変わっていったのである。
『デッド・オブ・ナイト』という名は、ビートルズの「ブラックバード」の一節に由来するとエリザベスは説明している。夜を思わせるその響きが、ウードの濃密な世界と結びついた。発売前には「deadという語は顧客を遠ざける」と心配する声もあったが、彼女はむしろ人を立ち止まらせる名だと考えたという。
エリザベスの仕事は、ファッション界からも注目されてきた。ブランドのプロフィールでは、Fashion Group International(ファッション・グループ・インターナショナル、略称FGI〈エフジーアイ〉)の賞に、香水の仕事で3度ノミネートされたと紹介されている。受賞という意味ではなく、候補に選ばれたという経歴だ。小さな独立系メゾンを率いる彼女にとって、それも活動の広がりを示すひとつの足跡となっている。
ストレンジラブの物語を端的に言えば、香水を売るために希少素材を探したブランドではない。持続可能な農業と香料原料の現場でウードに出会った人物が、その素材を最後まで見届けるために香水メゾンをつくったのである。作品数を絞り、好かれやすさよりも反応の強さを選ぶ姿勢は、万人向けではない。しかし、だからこそ一滴ずつ試し、自分の肌で変化を確かめる価値がある。
参考文献
- “Female Founders Interview: Elizabeth Gaynes, Founder and CEO of strangelove”
- strangelove公式「the team」
- “Strangelove Fragrances: Full Brand Interview, Collection Review & A Fire Within”
- strangelove公式「our story」
- “Elizabeth Gaynes of strangelove + fallintostars Draw”
- “Strangelove nyc Perfumes the City of Love”
- “Face-to-Face With A ’90s Supermodel”
- The Perfume Society「Strangelove」
- strangelove公式商品ページ(現行ノート)
- strangelove公式商品ページ(現行ノート)
- strangelove公式商品ページ(現行ノート)
- strangelove公式商品ページ(現行ノート)
- strangelove公式商品ページ(現行ノート)
- strangelove公式商品ページ(現行ノート)
- strangelove公式「our ingredients」
- “Meet Strangelove, the Cult-Favorite Fragrance House Powered by Oud”
- strangelove公式「eau de parfum discovery set」
- Fragrantica「Dead of Night Strangelove NYC」
- Fragrantica「Lost In Flowers Strangelove NYC」および創設者インタビュー
- Fragrantica「Lost In Flowers Strangelove NYC」および創設者インタビュー
- “strangelove afirewithin”
- StrangeLove AFireWithin – ÇaFleureBon Perfume Blog
- Strangelove Fragrances: Full Brand Interview, Collection Review & A Fire Within
- strangelove公式「dead of night extrait de parfum」
- strangelove公式「lost in flowers extrait de parfum」


