Mint
ミント

香料解説

 香水に使われるミントには、ハッカ、ペパーミント、スペアミント、ペニーロイヤルなどがありますが、その特徴的な香りがすぐにオーラルケアの製品を思わせることから好んで使われることはありません。
 しかし、上手く使った名香も多くあり、ルマル(1995、ジャンポールゴルチエ、フランシス・クルジャン)、CKワン(1994、カルバン・クライン、アルベルト・モリヤス&ハリー・フレモント)、ロードスター(2008、カルティエ、マチルド・ローラン)が挙げられます。

香水ではどう香る?

香水のミントは一つの香りではなく、植物種によって表情が大きく異なります。Mentha piperitaの葉を蒸留・精留した天然ペパーミント油は、メントールを中心とする鋭い清涼感が特徴。Mentha spicataの天然スペアミント油はカルボンを多く含み、より甘く丸いミント香を持ちます。どちらもトップに冷たい風を吹き込むような鮮度を与えますが、前者はシャープ、後者はやわらかな印象です。天然油は複数成分からなり、単離したメントールや再現アコードとは異なる原料です。

ミントの香水を選ぶときのポイント

 ミントの香水には、青い葉を思わせるものと、涼しさに甘さを重ねたものがあります。すっとするつけ始めの後に、何が続くかも選ぶ楽しみです。

  • 庭のような青さ:草、ローズ、シトラスを伴う香りは、葉を揉んだときの爽やかさが好きな人に。
  • 涼しさと甘さ:バニラを重ねたものでは、ミントの冷たさと温かな甘さが対照的です。
  • ミントの強さ:ミントを主役にした香りと、つけ始めだけに利かせた香りでは、その存在感が違います。

ミントを楽しむ2つの香水

ユー オア サムワン ライク ユー オードパルファム(エタ リーブル ド オランジェ)

 ミント、レモン、ローズ、刈りたての草を描いた香りです。青い葉や草に花が重なる、庭のようなフレッシュさが特徴です。

ル マル オードトワレ(ジャンポール・ゴルチエ)

 ミント、ラベンダー、バニラで、シェービングソープを思わせる香りを描いています。ミントの涼しさから、ラベンダーとバニラの柔らかな甘さへ。青い草を描くユー オア サムワン ライク ユーとは、余韻が異なります。

ミントの好みから、次の一本へ

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