Vanilla
バニラ

バニラ

香料解説

 蘭科で、メキシコや中央アメリカなどを原産とし、マダガスカル、レユニオン島などでも栽培されるバニラは、花の受粉が手作業で行われます。8~9ヶ月後に、収穫されるバニラは、まだ緑色の莢を持ち、バニラ特有の香りはしないため、半年以上乾燥させます。この乾燥の期間に、バニリンが生成されます。

 香りは温かみがあり、まろやかで、セクシーさを持ち、媚薬のような強力な香りになります。香りの持続性を高める性質も非常に優秀です。

香水ではどう香る?

香水のバニラには、天然バニラ豆のCO₂/SFE抽出物と、バニリンやエチルバニリンなどの香料素材があります。天然抽出物は、甘い粉やバルサムだけでなく、革、フェノール、木、スパイスを思わせる複雑さを持ち、ベースに深みを与えます。バニリン系は、強くはっきりしたバニラの甘さを組み立てる素材です。両者の使い分けで、菓子のような親しみやすさから樹脂的で官能的な奥行きまで、幅広い表情を作れます。

バニラの香水を選ぶときのポイント

 バニラが好きでも、お菓子のような甘さが好きとは限りません。ミルクやキャラメルを伴う香水ならクリーミーに、ペッパーや木を合わせたものなら乾いた香りと一緒に楽しめます。

 ラムやベンゾインを重ねたバニラには、樹脂の深みもあります。甘さの量だけでなく、スパイスや樹脂をどこまで楽しみたいかが一本を選ぶ手掛かりになります。

バニラを楽しむ香水

オー デュエル オードトワレ(ディプティック)

 バニラにピンクペッパー、カラムス、シプリオルを合わせた香り。バニラの丸みに、明るさとスモーキーな陰影が添えられています。

スピリテューズ ドゥーブル ヴァニーユ(ゲラン)

 ラム、シダー、ベンゾインとバニラを重ね、ジャスミンやイランイランも含む香水です。ラムと樹脂を伴う、深みのあるバニラを楽しめます。

バニラの好みから、次の一本へ

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