「製品は機能しなければならない。しかし、そこに少しの詩情があるなら、なお良い」
— デニス・パフィティス(イソップ創業者)
イソップは、香水専業として始まったブランドではない。1987年、メルボルンの小さなヘアサロンから生まれ、ヘアケア、スキンケア、ボディケアへと領域を広げたのち、2000年代に香水へ進んだブランドである。しかし、その香水には創業以来の思想――機能を優先しながら、日用品のなかに感覚的・文化的な豊かさを宿すこと――が凝縮されている。
基本情報
ブランド名: Aesop(イソップ。正式なロゴ表記は「Aēsop」)
設立年: 1987年
創設者: Dennis Paphitis(デニス・パフィティス)
創業地: オーストラリア・メルボルン、アーマデール
本社: オーストラリア・メルボルン
現在の親会社: L’Oréal Groupe(ロレアル・グループ)
公式サイト: https://www.aesop.com/
イソップはスキンケア、ヘアケア、ボディケア、ホーム製品、ファインフレグランスを扱う総合的なビューティーブランドである。1987年に設立され、2023年8月30日にはロレアルによる買収が完了した。
創設者とブランドの成り立ち
理髪店で育った観察者
デニス・パフィティスは1963年にメルボルンで生まれた。ギリシャ系、より詳しくはギリシャ系キプロス人の家庭に育ち、両親はともに美容師であった。メルボルン西部のセント・オールバンズで育ち、十代前半には放課後、父の理髪店を手伝っていたという。
そこで少年の目を引いたのは、棚に残る古いトニックやグルーミング製品だった。パフィティスは後年、1960年代から残っていた製品のほうが、1970年代後半に量産されていたものより面白く見えたと振り返っている。容器の蓋やタイポグラフィーであっても、鋭いデザインは時代を越える――後のイソップを理解するうえで、これは小さくない原体験である。
「優れたデザインは長く残る。ボトルキャップであろうと、タイポグラフィーであろうと」
— デニス・パフィティス
その後、彼は哲学を学び、美容師となった。通った学校や学んだ年数、独立までの修業の細かな足取りには、はっきりしない部分も残る。けれど、父の店で製品の姿をじっと見つめていた少年の眼差しは、自らの仕事場へとつながっていく。
サロン「エメイス」と1987年
1987年、パフィティスはメルボルンのアーマデールでヘアサロンを営んでいた。その名は、ギリシャ語で「私たち」を意味するEmeis(エメイス)。彼が求めたのは、慌ただしい接客空間のなかでも、人の感覚を落ち着かせる秩序だった。
本人が振り返るところでは、客には「複雑で難しい人」も多く、空間を視覚的に整え、抑制することで、自分自身が考え、働きやすくなったという。現在のイソップ店舗に感じられる静けさは、後付けされた高級ブランドの演出というより、まず美容師が仕事をするために必要とした環境から始まったのである。
同時に、彼は当時の業務用ヘアカラーの強烈なアンモニア臭に不満を抱いていた。そこでセージやローズマリーなどの精油を加え、刺激的な臭いを和らげようと試みる。客の反応が良かったため、化学者と組んで少数のヘアケア製品を開発し、やがてハンド&ボディ、さらにスキンケアへと範囲を広げていった。
創業をともに支えたスザーン・サントスは、その出発点を、1987年に発売した人工香料・人工着色料を使わない4つのヘアケア製品として振り返っている。パフィティスも、始まりは少数のヘアケア製品だったと語る。初期の品名をすべて並べられるほど細かな記録は揃わないものの、二人の言葉に共通するのは、小さな製品群を丁寧に作るところから始まった、という手触りだ。
「少なく、はるかに良く」
ブランド誕生の原動力は、当時の化粧品業界への違和感であった。パフィティスは1987年のグルーミング製品を「今日と同じくらい醜く、選択肢が少し少なかった」と回想し、市場迎合的な委員会による商品開発を厳しく批判している。
「私たちはシステムの外で活動することで自分たちの声を見つけた。関心は常に『より少なく、はるかに良く』にあった」
— デニス・パフィティス
この「少なく、はるかに良く」という姿勢は、単なるミニマリズムではない。選択肢をむやみに増やさず、必要な製品に時間と資源を集中させる考え方である。パフィティスは、製品開発を5年単位で見通し、市場投入を急がないと語っている。2012年の取材では、通常でも開発に3〜4年、ある日焼け止め保湿剤には10年を費やしたという。
1996年、パフィティスはサロンから完全に退き、最初の化学者とともに製品群の基礎づくりへ専念した。彼によれば、当時は大きな商業的野心があったわけではなく、製造科学、原料調達、保存期間などを学び、「より少ない、より良い原料を、より賢く使う」ことに関心があったという。
名前に込めた反広告
ブランド名は、寓話で知られる古代ギリシャの語り手イソップに由来する。エメイスからこの名へ改めた背景には、美容業界の誇大な宣伝や、「おとぎ話」のような効能のうたい方への皮肉があったとされる。言葉で夢を売る業界に、物語の名手の名を掲げたのである。
この命名は、ギリシャ系の出自を示すだけではない。短い物語のなかに教訓を忍ばせた寓話作家の名には、化粧品を外見のための道具から、言葉、倫理、日々の所作へとつなげる姿勢も重なって見える。名前を変えた正確な日付には曖昧さが残るが、その名は、やがてブランドの語り口そのものになっていった。
店舗という立体的な世界観
イソップ初の本格的な直営店は2003年、メルボルン近郊セント・キルダのホテル「ザ・プリンス」にあった、幅約3メートル、奥行き約25メートルの細長い地下空間に開かれた。サントスが2004年と振り返る一方、ブランドの沿革とパフィティスの記憶が指すのは2003年。年の記憶にわずかな違いはあっても、この小さな空間が、その後の店舗づくりの出発点となった。
直営店を持った理由は、取扱店に陳列や接客のあり方を言葉で説明するだけでは、ブランドの全体像を示せなかったからである。温度、照明、音楽、香り、手触り、素材まで自ら制御する空間をつくることで、ようやくイソップは「自分たちが何者か」を立体的に表現できた。
店舗ごとに異なる建築家やデザイナーと組み、画一的なチェーン店の意匠を避ける方針も、この時期に形づくられた。どの店にも製品棚、会計、収納、腰掛け、そして製品を試すための水場が必要だが、素材や造形は地域の街並みに合わせて変える。パフィティスは、既存の場所にブランドを「織り込む」のであって、一方的に押しつけないと語っている。
「イソップが魂のないチェーンへ進化するという考えに、私はぞっとした」
— デニス・パフィティス
所有が変わっても残った思想
2012年、ブラジルのナチュラはイソップ株式の65%を取得する契約を結び、2016年には完全子会社化した。パフィティスは売却後も、理念、精神、ブランドの方向性について助言する形で関わり続けたと振り返っている。自分ですべてを所有することより、仕事を通じて学び、考えることに重きを置く姿勢だった。
2023年にはロレアルがナチュラからイソップを企業価値25億2,500万米ドルで取得する契約を結び、同年8月30日に買収を完了した。一軒のサロンから生まれたブランドは、世界的な美容グループの一員となったのである。創設者の関わり方も時代とともに変わった。パフィティスはすでに2015年の取材で、製品開発の現場からは長年離れていると語っており、いまの香水をすべて彼自身の処方や指揮によるものと考えるわけにはいかない。
香水へ向かった道
身体用製品の香りから
イソップが社内でパーソナルフレグランスの実験を始めたのは2001年頃である。きっかけは、既存のボディケア製品の香りを延長するような香水やコロンを求める顧客の声だった。当初は純粋な精油だけで香水を構成し、その濃度と配合を調整する方法を試していた。
2005年、最初の「マラケッシュ オードトワレ」が誕生した。何度も試作を重ねてたどり着いた番号は64.1。サンダルウッド、ローズ、ジャスミン、ネロリのオイルを高濃度で含む香りだった。初期ロットはメルボルンのカールトン研究所で製造し、熟成から容器への充填まで、手作業で行われた。
翌年には、ビザンチン世界から着想した「ミストラ」が登場した。ラブダナム、フランキンセンス、マスティックを軸とする樹脂的な香りで、当時主流だった清潔で明るいフローラル系とは距離を置き、性別による区分も避けていた。 ミストラは後に廃番となり、現行ラインには含まれない。
精油を高濃度で使う初期方式には、揮発が早く、肌上で長く持続しにくいという課題があった。その経験からブランドは香水科学を取り入れ、より長く肌に残る処方へ進んだ。 この転換は、「ナチュラルだけ」を絶対視するのではなく、目的に応じて植物原料と科学を組み合わせるイソップらしい現実主義を示している。
調香師との協働
現在の香水世界を築いた中心人物の一人が、フランス人調香師バーナベ・フィリオンである。イソップとの最初の協働は「マラケッシュ インテンス」で、続く「ヒュイル」「ローズ」、そして全6作の「アザートピアス」を手掛けた。
フィリオンは視覚芸術学校で写真を学び、植物の反復構造や「自然の建築」をポラロイドで撮影した経験が、香りへの関心につながったと語る。香水制作でも、まず曖昧な像を思い浮かべ、調香の進行とともにその像を鮮明にしていくという。
もう一人の重要な協働者がセリーヌ・バレルである。2015年の「タシット」を調香し、2025年には「オルナー」で再びイソップと組んだ。イソップの香水世界にあるのは、一人の専属調香師による統一様式というより、ブランド側の明確な思想と、異なる調香師の感性との対話なのである。
ブランドのこだわり
香りは「移動する空間」
イソップの香水は、いわゆるモテ香や性別、流行を出発点にしない。すべての作品をジェンダーにかかわらず楽しむ香りとして捉え、フローラル、フレッシュ、ウッディ、そして豊かで濃密なオパレントという、香調の広がりから案内している。
なかでもアザートピアスは、香水を「現実から夢想へ移るための中間領域」と捉える。フィリオンによれば、着想源はガストン・バシュラールら、現実と想像の境界を扱った哲学者・作家たちであり、香水そのものを物理的世界と概念的世界のあいだにある空間として考えた。
「香水は、それ自体が中間領域であり、物理的なものから概念的なものへ人を運ぶ力がある」
— バーナベ・フィリオン
したがって、海、岸辺、荒地、鏡、夢、モノリスといった情景は、単なる販促用ストーリーではない。調香の構造を決める足場として使われている。海の塩気と船材、雨後のアスファルトと野草、花の儚さと石の永続性など、相反する質感をひとつの処方に同居させるのである。
天然対合成ではなく適切さ
イソップは植物由来成分だけを使うブランドではない。植物から採ったものか、研究室で作ったものかより、安全性、安定性、有効性を見極め、製品の目的に合う原料を選ぶ。その考え方は香水にも通じている。天然であることだけを価値とせず、抽出法や濃度、肌の上での持続、全体の均衡までを考えるのである。
フィリオンはアザートピアスについて、上質な植物エキスと、伝統・革新の接点を大切にしていると語る。ミラセッティの紅藻、イーディシスの豊富なサンダルウッド、ウラノンの干し草。普段は並べて考えない素材が、一つの景色のなかで出会う。個々の天然香料と合成香料の配合率や、すべての産地までが分かるわけではないが、素材の組み合わせからも、それぞれが向かう情景をたどることができる。
ボトルと文字
琥珀色のガラス瓶と簡潔なラベルは、装飾的な「薬瓶風デザイン」にとどまらない。ガラスは内容物に干渉しにくく、濃い色は光から中身を守る助けにもなる。イソップはこうした容器の機能も、製品の品質を保ち、必要な保存料の量を抑える工夫の一つとして位置づけている。
包装の原則は「機能的で、控えめで、環境負荷が小さいこと」。パフィティスの言う「エネルギーを装飾ではなく容器の内側へ向ける」という考えが、ここにもある。もっとも、ガラスだけが唯一の答えではない。重量や輸送、破損を考慮して再生ペット樹脂を選ぶ製品もある。見た目の一貫性と同じくらい、使われる場面に合うことを大切にする実用主義なのである。
店舗で香りを完成させる
イソップにとって、香りは瓶だけで完結しない。店舗には必ず水場が置かれ、手や肌で製品を試しながら、照明、音、素材、接客を含めて体験するよう設計される。 世界共通の機能を保ちつつ、一店ごとに地域固有の建材や文脈を取り込む姿勢は、香水の「場所を別の場所へ翻訳する」という発想とも響き合う。
香水ラインナップ
2025年に加わった「オルナー」までをたどると、中心となるオードパルファムは12作に広がっていた。販売地域や時期によって品揃えや名称は変わっていくが、この12作には香りの歩みを知る手がかりがよく表れている。まずは原型となる3作、続いて人物や場所を映す作品、そして新たな独立作へと見ていこう。
原型となる3作
マラケッシュ インテンスは、2005年の初代マラケッシュを再構成した作品である。ベルガモットとネロリで幕を開け、ジャスミンやローズの花々に、カルダモンとパチョリが重なる。やがてサンダルウッド、シダーウッド、クローブが温かな奥行きをつくる。都市のスーク、砂漠の熱、料理の香辛料、客を迎える文化を、ウッディ、スパイシー、フローラルの重なりとして描く香りだ。
タシットは2015年、セリーヌ・バレルとの協働で生まれた。伝統的なオーデコロンの清涼感と地中海沿岸の植生を出発点に、ユズ、バジル、ベチバーを組み合わせた、明るくグリーンな香りである。
ヒュイルは2017年、バーナベ・フィリオンとの協働で発表された。日本の古い森と苔むした寺院の静けさを着想源とし、サイプレス、フランキンセンス、ベチバーを中心に、煙、木、苔、スパイスを思わせる。名称のHwyl(ヒュイル)はウェールズ語に由来し、日本ではこのカタカナ名で親しまれる。日本の森の情景に、遠い土地の言葉が重なった一本なのである。
この3作はディスカバリーセットでも「イソップの香りの世界の基礎」と位置づけられている。華やかなマラケッシュ インテンス、爽快なタシット、樹木的なヒュイル。互いの違いがはっきりしているからこそ、香りの世界へ入る三つの扉になる。
人物を映すローズ
ローズは2020年、フランスの建築家・デザイナー、シャルロット・ペリアンの人生、作品、情熱、そして彼女の名を持つ日本のバラから着想して作られた。ローズを中心に、シソ、グアヤクウッド、スパイス、土、淡い煙を重ね、花の芽吹きから開花、衰微までを描く。
典型的な甘いバラ香水ではなく、一人の人物の強さと繊細さ、自然と建築への眼差しを香りに翻訳した作品である。イソップが人物を着想源にした代表例として、独立した位置を占める。
アザートピアス全6作
Othertopias(アザートピアス)は、現実と想像の境界にある場所をめぐる6作の連作である。2021年に最初の3作が同時に登場し、その後3作が加わって完結した。
- ミラセッティ: 船、外洋、出発。ブラックペッパー、グリーンマテ、チリリーフから、ラブダナム、スティラックス、アンブレットへ進む、樹脂的で潮気を帯びた香り。
- カースト: 陸と海が接する岸辺。ジュニパーとピンクペッパーの冷涼さ、ローズマリーとセージの草木、サンダルウッドとクミンの温かさが交わる。
- エレミア: 自然が都市を奪い返す荒地。ユズ、グレープフルーツ、トマトリーフから、シダー、グアヤックウッド、ガルバナム、アイリスへ移る。
- イーディシス: 鏡の向こう側と外なる自己。ナルキッソスとエコーの神話を下敷きに、プチグレン、ブラックペッパー、フランキンセンス、クミン、サンダルウッドを重ねる。
- グローム: 夢と内なる自己。ミモザ、サフラン、アイリスを軸にした、温かなスパイスとパウダリーな花の風景である。
- ウラノン: モノリス、終わりと持続。フランキンセンス、干し草、ミルラを中心に、花の儚さと鉱物・建築の永続性を対置した最終章である。
6本は香調の似たシリーズというより、移動の物語として読むと理解しやすい。船で出発し、岸へ上がり、都市の外縁を通り、鏡と夢を介して自己へ向かい、最後に石のようなモノリスへ至る。ブランドが描くのも、海、陸、自己、そしてその彼方へと続いていく旅なのである。
新しい独立作
ヴィレーレは2024年の11作目で、ベルガモット、イチジク、グリーンティーを主役にしたフレッシュで緑の濃い香りである。陽に温められた柑橘、イチジク並木、木陰で飲む茶という、調香師フィリオンの夏の記憶が核になっている。
オルナーは2025年に加わった12作目で、タシット以来となるセリーヌ・バレルとの協働作である。マグノリアリーフ、ローマンカモミール、シダーハートを軸に、フローラルを甘く柔らかな花束としてではなく、グリーン、ハーバル、スパイシー、ウッディな「反抗的な花」として再解釈した。
「オルナー」は、古ノルド語で「花で飾る、装う」を意味する言葉から名づけた、とイソップは語る。甘い花束の印象に収まらないこの香りに、その名を添えたところが面白い。花をまとうという身近な行為を、葉の青さやハーブ、木の感触まで広げてみせる。命名にも、この作品のひねりが顔を出している。
ちなみに……
イソップの徹底ぶりは、製品そのもの以外にも及ぶ。かつて店舗スタッフは天気の話を禁じられていた。パフィティスの理由は、「雨なら誰の目にも明らかで、改めて話し合う必要はない」というものだった。 ありふれた世間話ではなく、客にとって意味のある対話をせよ、という接客思想の表れである。
社内では、トイレットペーパー、荷物の包み方、財務部門がグラフに使う色にまで基準があったという。 こうした細部は奇矯にも見えるが、パフィティスは「見えない部分こそ重要で、無数の小さな所作が製品の本質になる」と説明した。
ブランド名の由来となった寓話性は、香水名や商品説明にも残る。しかし、イソップは物語だけで香りを成立させているわけではない。初代マラケッシュで精油の揮発性という壁に突き当たり、香水科学へ進んだ歴史が示すように、その世界観はつねに技術的な処方と対になっている。
イソップの香水を試す際は、最初の印象だけで決めず、肌の上でしばらく待ってみたい。土地や記憶、素材の対照は、一度に姿を見せるのではなく、時間とともに少しずつ輪郭を変えていく。華やかさを競うより、静かに像を立ち上げる――その態度こそ、サロンのアンモニア臭に違和感を覚えた一人の美容師から続く、イソップらしさなのである。
参考文献
- Our Story – Aesop Brand History and Design Philosophy
- L’Oréal completes acquisition of Aesop
- Dennis Paphitis: “Life without some excess, forget it” – The Talks
- The man behind the Aesop brand – The Sydney Morning Herald
- Skincare with soul – The Star
- Interview with Aesop skincare founder Dennis Paphitis on retail design – Dezeen
- How An Australian Hairdresser Built An Empire Out Of Handwash – Esquire UK
- TBG Interview: Suzanne Santos, Aesop co-founder and general manager – The Beauty Gazette
- Aesop’s Philosopher King – StyleZeitgeist
- Aesop (brand) – Wikipedia
- Our story – Aesop
- A respectful response to function and setting – Aesop
- L’Oréal signs an agreement with Natura &Co to acquire Aēsop
- A history of fragrance – Aesop
- イソップのフレグランスの歴史 – Aesop 日本
- A history of our fragrances – Aesop Denmark
- Une histoire de parfums – Aesop France
- La historia de nuestras fragancias – Aesop
- Barnabé Fillion: “Perfume is Definitely a New Expression…” – Esquire UK
- Meet Barnabé Fillion, The Perfumer Behind Aesop’s New Collection – Tatler Asia
- Everything You Need To Know About Aesop’s Othertopias – Preview
- Aesop Fragrance Designer Barnabé Fillion – The Fashionography
- Behind the Scent: Barnabé Fillion on Aesop’s Othertopias – Prestige
- All about Aesop’s Eidesis Eau de Parfum – #legend
- Fragrance – Eaux de Parfum – Aesop
- Collection: Fragrance – Aesop Thailand
- A guide to fragrance – Aesop
- Ouranon Eau de Parfum: the final chapter of Othertopias – Aesop
- minutes in sensory heaven with Aesop’s master perfumer – FashionZ
- How does Aesop select ingredients for its products? – Aesop
- Do Aesop products contain preservatives? – Aesop
- What materials do Aesop utilise in its packaging? – Aesop
- Sustainability at Aesop – Aesop
- Marrakech Intense Eau de Parfum – Aesop
- Aēsop To Launch A New Fragrance ‘Tacit’ – The Fashion Post
- イソップからユズの香りをベースにした「Tacit」 – Numéro TOKYO
- Together Loves Aesop Hwyl Eau de Parfum – Together Journal
- Aesop Unveils Japanese-Influenced Hwyl Fragrance – Hypebeast
- Fragrance Trio Discovery Set – Aesop
- Aesop launches Rōzu Eau de Parfum – PLUG
- イソップより新フレグランスのローズ オードパルファムが登場 – Hypebeast Japan
- Eidesis Eau de Parfum – Aesop
- Get to Know Aesop’s Gloam Eau de Parfum – Grazia Malaysia
- Exclusive: Garage talks to Barnabé Fillion about Virēre – Garage
- Virēre Eau de Parfum – Aesop
- Aurner Eau de Parfum – Aesop
- Perfumer Céline Barel on creating Aurner – #legend
- Aesop Perfumes And Colognes – Fragrantica
- Mirror, mirror on the wall
- Aesop (brand)
- L'Oreal buys Australian brand Aesop in $2.5bn deal
- Una storia di fragranze | Aesop Italia
- A guide to fragrance – Aesop
- All Fragrances | Eau de Parfum
- Aurner Eau de Parfum
- Echoes of you: Eidesis Eau de Parfum | Aesop


