クリスティーヌ・ナジェル(Christine Nagel)──確かな技術で、記憶の先へ踏み出す

クリスティーヌ・ナジェルのスケッチと代表作品を掲載した調香師名鑑のサムネイル

「この技術が、私に大きな自由を与えてくれました。ダンサーのように、多くの経験と練習を重ねたのです。」

クリスティーヌ・ナジェル、パーソレーズ掲載のインタビュー、2018年

1959年10月7日、スイス・ジュネーブ生まれ。

エルメス(Hermès)の香りを手がけるクリスティーヌ・ナジェルは、記憶と感情を大切にする調香師です。温かな革、アイロンをかけた布、乾いた草を揺らす風。目立たずに過ぎていく感覚を覚えていて、ある日、香りの出発点にします。

その自由を支えているのは、長く積み重ねた分析の技術でした。香水を作りたいと思っても、すぐに創作の席を与えられたわけではありません。既存の香りを読み解く仕事から始めたナジェルは、素材を知ることを、自分の表現を広げる力に変えていきました。

調香史

弟のパウダーと、祖母の仕事場

スイス人の父とイタリア人の母を持つナジェルは、ジュネーブで育ちます。香水産業の中心地グラースの出身でもなく、調香師の家に生まれたわけでもありません。

幼いころの香りの記憶には、母が弟の世話をするときに使った、イタリアのボロタルコ(Borotalco)のパウダーがあります。後に弟も香水の仕事に入ったため、この話を広めすぎないで、と冗談を添えてインタビューに答えています。

もう一つは、仕立てをしていた祖母の仕事場です。熱いアイロンが湿った布に触れたときの匂い、金属とウールが交わるような感覚。そして、祖母のハンドバッグの内側に残る柔らかな香り。後年の作品に見られる布や革への感受性は、こうした日常の記憶と重なります。

窓の向こうの笑顔が、仕事を変えた

若いころ、ナジェルは助産師になりたいと考えていました。その後、有機化学へ関心を向け、研究の仕事を目指してフィルメニッヒ(Firmenich)に入ります。

研究室で働いていたある日、窓の向こうで、調香師が女性たちに試作品を嗅いでもらう場面を見ました。香りを感じた瞬間、彼女たちの顔がほころびます。その調香師が、アルベルト・モリヤス(Alberto Morillas)でした。

「彼女たちが笑うのを見て、その喜びを感じました。その瞬間、こんなにも人に何かを与えられる仕事こそ、自分の仕事だと確信したのです。」

クリスティーヌ・ナジェル、フロント・ロウ・エディットのインタビュー、2017年取材・2019年再掲載

しかし、調香師への転向を希望すると、答えは拒否でした。本人は、女性であること、グラース出身でないこと、調香師の家系でないこと、化学を学んでいたことが、当時の壁になったと振り返ります。今日の調香教育からすると意外ですが、当時は文学的な素養を理想とする考えもあったのです。

ナジェルは別の入口を探しました。既存の香水を嗅ぎ、素材を見極め、処方へ読み替える技術的な仕事です。柑橘の香りと分かるだけでは足りません。レモンなのかオレンジなのか。オレンジなら、どの産地の、どの品質なのか。その違いを嗅ぎ分けます。

クロマトグラフィーという成分を分離・分析する技術に関わる仕事と、鼻で処方を再構成する訓練は、同じものではありません。ただ、彼女の場合は、その両方が素材への理解を深める時間になりました。自由に作る前に、なぜその香りになるのかを徹底して学んだのです。

アルメラックのもとで、分析から創作へ

クレアシオン・アロマティック(Créations Aromatiques)では、分析部門の立ち上げに関わり、ミシェル・アルメラック(Michel Almairac)に出会います。彼はナジェルの師となり、最初の作品づくりを支えました。

技術のなかに長く身を置いていたため、創作に入るのは遅かった。それでも、その経験があったからこそ、思い切った素材の使い方に挑める。冒頭でナジェルがダンサーの訓練になぞらえたのは、このような技術と自由の関係です。

イタリアのブランドとの仕事も経験し、1997年にはクエスト・インターナショナル(Quest International)からの誘いを受け、パリへ移ります。2000年にはジボダン(Givaudan)へ。エルメスの公式略歴は、この順序でキャリアを説明しています。

カルティエ(Cartier)のオー ドゥ カルティエ(Eau de Cartier、2001年)、ナルシソ ロドリゲス(Narciso Rodriguez)のフォーハー(For Her、2003年)、ディオール(Dior)のミス ディオール シェリー(Miss Dior Chérie、2005年)。世界的に知られる作品を生む時期が続きました。

2008年にはフレグランス・リソーシズ(Fragrance Resources)へ移り、ピエール・ブルドン(Pierre Bourdon)の後を継ぐ立場になります。さらに2011年、マン(Mane)のクリエイティブ・ディレクターと調香学校責任者へ。創作、原料研究、若い才能の育成に携わるようになりました。

エルメスの職人たちを知る

2014年3月、ナジェルはエルメスに入社します。ジャン=クロード・エレナ(Jean-Claude Ellena)と約2年間を並走し、2016年には調香創作と嗅覚遺産を担うディレクターとして、その仕事を引き継ぎました。

エルメスで与えられたのは、香りを作る時間だけではありません。革を保管する場所、工房、さまざまな職人の仕事を見る機会もありました。外からは端正でクラシックに見えたメゾンの内側に、色彩や大胆さ、遊び心があることを知っていきます。

芸術監督のピエール=アレクシ・デュマ(Pierre-Alexis Dumas)が伝えた言葉を、ナジェルは大切にしています。

「人の後を追って間違えるより、大胆に挑んで間違えるほうがいい。」

ピエール=アレクシ・デュマの言葉としてクリスティーヌ・ナジェルが紹介、ヴォーグ・シンガポール、2023年

失敗しないよう既存の成功作へ寄せるのではなく、自分の考えで踏み出す。その余地が、ナジェルにとってのエルメスでした。消費者パネルや市場テストに創作の方向を決めさせないという仕事のあり方も、たびたび語っています。

記憶を守ることと、同じ香りを繰り返すことは違う

ナジェルは香料を、匂いだけでなく、色や手触りとも結びつけて考えます。カシミアの柔らかさ、革の温度、乾いた草の音。メゾンのメンズウェアを手がけるヴェロニク・ニシャニアン(Véronique Nichanian)の服から、香りの質感を考えることもあります。

過去の記憶を再現する場合でも、写し取るだけではありません。素材を二つ合わせると、第三の印象が生まれる。絵の具を混ぜるように、組み合わせが開く可能性へ関心を向けます。

香水を性別で区切ることにも、距離を置いています。ローズやパチョリを男性がまとってもよいし、男性向けとされる香りを女性が楽しんでもよい。誰に向けた広告なのかより、肌にのせてどう感じるかを大切にする考えです。

フォーハーとミス ディオール シェリー

2003年のフォーハーは、フランシス・クルジャン(Francis Kurkdjian)との共作です。ナルシソ・ロドリゲスが大切にしていたムスクを中心に、花、アンバー、ウッディの要素を組み合わせました。黒いボトルのオードトワレと、後に加わったピンクのボトルのオードパルファムは、区別して見る必要があります。

肌へ近づくようなムスクと、周囲にも届く存在感。その両立によって、フォーハーは長くブランドを代表する作品となりました。発売後は米仏のフレグランス賞でも評価され、2012年にはフランスの賞で過去20年を象徴する女性香水に選ばれています。

ミス ディオール シェリーは、ジョン・ガリアーノ(John Galliano)がディオールの創作を率いていた2005年の作品です。野イチゴやキャラメル・ポップコーンの印象に、パチョリを重ねたフルーティー・シプレー。クチュールの端正さに、若く奔放な甘さを持ち込んだ香りでした。

現在のミス ディオール(Miss Dior)と、2005年のナジェル版を同じ処方として扱うことはできません。名称の変更や再調香を重ねてきたシリーズのなかで、ナジェルが手がけたのは、ポップコーンの印象で知られる初期のオードパルファムです。

ガロップとツイリー──革とスカーフの別の顔

2016年のガロップ ドゥ エルメス(Galop d’Hermès)は、メゾンで出会った柔らかなドブリス革とローズを結びつけた作品です。革を荒々しいだけの素材としてではなく、肌に触れる繊細なものとして捉えました。

翌2017年のツイリー ドゥ エルメス(Twilly d’Hermès)では、若い世代がスカーフを自由に結び、使い方を変える姿に目を向けます。若者向けだから砂糖やキャラメルを主役にするのではなく、ジンジャー、チュベローズ、サンダルウッドの組み合わせを選びました。メゾンの伝統を尊重しつつ、少し横へずらす。その姿勢が二つの作品に表れています。

エイチ24──小さな芽が、土を押し分ける力

2021年のエイチ24(H24)は、エルメスにとって、テール ドゥ エルメス(Terre d’Hermès、2006年)以来の大きな新しい男性向けフレグランスでした。ナジェルが思い描いたのは、土を押し分けて芽を出す小さな種です。

「あれほど小さく、弱々しいものに、大地を割る力がある。樹液の力強さと、その流動性を表現したかったのです。」

クリスティーヌ・ナジェル、アナザーのエイチ24制作インタビュー、2021年

クラリセージ、ナルシス、ローズウッドに、スクラレン(Sclarene)の独特な質感を合わせました。フレッシュで植物的な印象から、温かく、金属を思わせる感覚へ変わる素材です。祖母の仕事場で覚えた、アイロンと布の記憶にもつながります。

ナルシスの強い個性を生かすため、ロベルテ(Robertet)と蒸留の工夫にも取り組みました。感覚的な着想を、原料の技術で形にする。化学と創作を別々のものにしない、ナジェルらしい仕事です。2022年の米国フレグランス・ファウンデーション(The Fragrance Foundation)の男性プレステージ部門を受賞したのは、このオードトワレでした。

シテールの庭──帰れない場所を、記憶から作る

2023年のシテールの庭(Un Jardin à Cythère)は、ギリシャのキュテーラ島を思い出しながら作られました。かつて訪れたオリーブの木の下で、風が野草や穀物のような香りを運んできた。その体験が、長く心に残っていたのです。

新型コロナウイルスの流行で自由に旅ができない期間、ナジェルは記憶を頼りに制作します。乾いた草、オリーブの木、生のピスタチオ。庭といっても、花が咲き誇る緑の庭ではありません。太陽に照らされた金色の風景です。

「私の記憶は、正しい道をたどっていました。」

クリスティーヌ・ナジェル、シテールの庭の制作について、ヴォーグ・シンガポールの取材、2023年

移動が可能になると、最初にギリシャへ戻りました。そこに、自分が記憶から作っていた庭を再び見いだします。思い出は単なる過去の記録ではなく、離れた場所へもう一度向かうための素材にもなるのです。

バレニア──10年かけて育てたシプレー

2024年のバレニア(Barénia)は、エルメスの革の名前を持つ香水です。ナジェルは入社したころから、自分のなかでシプレーの構想を育てていました。正式な依頼に応える仕事とは別に、原料と出会うたび、試作を少しずつ重ねていきます。

エルメスが初のシプレーとして紹介したこの作品では、バタフライリリーやミラクルベリーを思わせる印象に、パチョリやオークウッドを合わせました。古典的な枠組みを使いながら、各素材に意外性を持たせています。

「10年は長い時間ではありません。ちょうどよい時間なのです。」

クリスティーヌ・ナジェル、シーエヌエー・ラグジュアリーのインタビュー、2024年

華やかな発売の背後に、すぐには形にならない探究がある。2025年のバレニア アンタンス(Barénia Intense)へも続くこの仕事は、長く待ち、試し、素材を知る時間の大切さを示しています。

ちなみに…

ナジェルが敬意を寄せる先駆者の一人は、ジェルメーヌ・セリエ(Germaine Cellier)です。女性が少なかった時代に、バンディ(Bandit)やフラカ(Fracas)などを残した、強い個性の持ち主でした。

他の調香師の仕事について話すときは、人名より作品を挙げることを好みます。シャネルのボワ デ ジル(Bois des Îles)、フェミニテ デュ ボワ(Féminité du Bois)、アニック・メナルド(Annick Ménardo)が手がけたブルガリ(Bulgari)のブラック(Black)。自分も作りたかった、と感じるほど心を動かされる香りです。

夫のブノワ・ラプーザ(Benoist Lapouza)も調香師で、ケンゾー(Kenzo)のワンス アポン ア タイム(Once Upon a Time)では共同制作しています。安らぎを感じる香りとして挙げるのは、ノルマンディーの自分の庭や、子どもや愛する人の肌の匂い。優れた香料だけでなく、身近な人との記憶に、香りの価値を見いだす人でもあります。

調香作品

主な作品を年代順に紹介します。再調香や限定版のすべてを網羅した一覧ではありません。「—」は、ここで参照した資料に共同調香師の記載がないことを示します。

年 ブランド 作品名 共同調香師・補足
1997 バカラ(Baccarat) ユヌ ニュイ エトワレ オ ベンガル(Une Nuit Étoilée au Bengale) —
1998 フェンディ(Fendi) テオレマ(Theorema) —
1999 ランコム(Lancôme) 2000 エ ユヌ ローズ(2000 et Une Rose) 後のミル エ ユヌ ローズ(Mille et Une Roses)につながる作品
1999 ランコム 2000 エ ユヌ ニュイ(2000 et Une Nuit) —
2001 カルティエ オー ドゥ カルティエ —
2002 ジバンシイ(Givenchy) オー トリード(Eau Torride) —
2003 ナルシソ ロドリゲス フォーハー オードトワレ フランシス・クルジャン
2004 ジョルジオ アルマーニ(Giorgio Armani) プリヴェ アンブル ソワ(Privé Ambre Soie) —
2004 ミュグレー(Mugler) ビーメン(B*Men) ジャック・ユクリエ(Jacques Huclier)
2005 ディオール ミス ディオール シェリー オードパルファム 2005年の初期処方
2005 ミュグレー エンジェル リリー(Angel Lily) —
2006 ドルチェ&ガッバーナ(Dolce & Gabbana) ザ・ワン フォーウーマン(The One for Women) —
2006 カルティエ デリス ドゥ カルティエ(Délices de Cartier) —
2008 ジョン・ガリアーノ ジョン・ガリアーノ オーレリアン・ギシャール(Aurélien Guichard)
2008 ゲラン エリクシール シャルネル(Les Élixirs Charnels):グルマン コキャン(Gourmand Coquin)、シプレー ファタル(Chypre Fatal)、オリエンタル ブリュラン(Oriental Brûlant) 初期3作
2008 ミュグレー エイメン ピュア コーヒー(A*Men Pure Coffee) ジャック・ユクリエ
2009 ラリック(Lalique) アンクル ノワール プールエル(Encre Noire Pour Elle) —
2009 ケンゾー ロー パー ケンゾー オー インディゴ プールファム(L’Eau Par Kenzo Eau Indigo Pour Femme) —
2010 ジョー マローン ロンドン(Jo Malone London) イングリッシュ ペアー&フリージア(English Pear & Freesia) —
2010 ジョー マローン ロンドン ウード&ベルガモット(Oud & Bergamot) —
2010 ジョー マローン ロンドン アイリス&ホワイト ムスク(Iris & White Musk) —
2010 ジョー マローン ロンドン ローズ ウォーター&バニラ(Rose Water & Vanilla) —
2010 ジョー マローン ロンドン アンバー&パチョリ(Amber & Patchouli) —
2010 ケンゾー ワンス アポン ア タイム プールファム ブノワ・ラプーザ
2010 ケンゾー ワンス アポン ア タイム プールオム ブノワ・ラプーザ
2011 エタ リーブル ド オランジェ(Etat Libre d’Orange) アーカイブス69(Archives 69) —
2011 ジョー マローン ロンドン ワイルド ブルーベル(Wild Bluebell) —
2011 ジョー マローン ロンドン サクラ チェリー ブロッサム(Sakura Cherry Blossom) —
2013 ジョルジオ アルマーニ シィ(Sì) —
2013 ジミー チュウ(Jimmy Choo) フラッシュ(Flash) —
2013 ジョー マローン ロンドン ピオニー&ブラッシュ スエード(Peony & Blush Suede) —
2014 ジョー マローン ロンドン ウッド セージ&シー ソルト(Wood Sage & Sea Salt) —
2014 ザ ディファレント カンパニー(The Different Company) ユヌ ニュイ マグネティック(Une Nuit Magnétique) —
2014 ジョルジオ アルマーニ シィ インテンス(Sì Intense) —
2016 エルメス オー ドゥ ルバーブ エカルラット(Eau de Rhubarbe Écarlate) —
2016 エルメス ガロップ ドゥ エルメス —
2017 エルメス オー デ メルヴェイユ ブルー(Eau des Merveilles Bleue) —
2017 エルメス ツイリー ドゥ エルメス —
2018 エルメス テール ドゥ エルメス オー アンタンス ベチバー(Terre d’Hermès Eau Intense Vétiver) —
2018 エルメス オー ドゥ シトロン ノワール(Eau de Citron Noir) —
2018 エルメス エルメッセンス アガール エベンヌ(Hermessence Agar Ébène) —
2018 エルメス エルメッセンス セダー サンバック(Cèdre Sambac) —
2018 エルメス エルメッセンス ミルラ エグランティーヌ(Myrrhe Églantine) —
2018 エルメス エルメッセンス ムスク パリダ(Musc Pallida) —
2018 エルメス エルメッセンス カルダムスク(Cardamusc) —
2019 エルメス ツイリー ドゥ エルメス オー ポワヴレ(Twilly d’Hermès Eau Poivrée) —
2019 エルメス ラグーナの庭(Un Jardin sur la Lagune) —
2019 エルメス チャーミング ツイリー ドゥ エルメス(Charming Twilly d’Hermès) 限定版
2020 エルメス ロンブル デ メルヴェイユ(L’Ombre des Merveilles) —
2021 エルメス エイチ24 オードトワレ 2022年米TFF男性プレステージ部門受賞
2022 エルメス エイチ24 オードパルファム —
2022 エルメス エルメッセンス ヴィオレット ヴォリンカ(Violette Volynka) —
2022 エルメス テール ドゥ エルメス オー ジヴレー(Terre d’Hermès Eau Givrée) —
2023 エルメス シテールの庭 —
2024 エルメス エルメッセンス ウード アルザン(Oud Alezan) —
2024 エルメス エイチ24 エルブ ヴィーヴ(H24 Herbes Vives) —
2024 エルメス バレニア オードパルファム —
2025 エルメス バレニア アンタンス —
2025 エルメス エルメッセンス ウード エスマ(Oud Esma) オイルベースのエッセンス
2025 エルメス テール ドゥ エルメス オードパルファム アンタンス(Terre d’Hermès Eau de Parfum Intense) —

参考文献