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title: "YOHJI YAMAMOTO（ヨウジヤマモト）｜着る人から考える、服と香りの仕事"
description: "母の洋裁店から、Y’s、1996年の香水、招å¾ 状に添えた香りへ。山本耀司の歩みと作り手たちの判断から、L’odeurの香りと形をたどる。"
url: https://lechercheurdeparfum.com/yohji-yamamoto/
date: 2026-11-01
modified: 2026-11-02
author: "Root"
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categories: ["ブランド・創業者"]
type: post
lang: ja
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# YOHJI YAMAMOTO（ヨウジヤマモト）｜着る人から考える、服と香りの仕事

> まず女性がいて、ファッションはそのあとについてくる。
> 山本耀司

山本耀司の服づくりは、一人ひとりの身体を見ながら、生地に手を入れる仕事から始まった。女性の身体を決まった型へ押し込めることへの違和感と、着る人を守りたいという思い。その視点が、ゆとりのある形や、男女の服の境界を越える選択につながっていく。

YOHJI YAMAMOTO（ヨウジヤマモト）の香りを知るときも、黒という色の印象だけでなく、使う人との距離に目を向けたい。最初の香水「Yohji」から、肌、布、髪、部屋へ広がる「L’odeur Yohji Yamamoto（オドゥール ヨウジヤマモト）」まで、そこには香りを日常へどう迎え入れるかという問いがある。

## 基本情報

- 創設者：山本耀司（Yohji Yamamoto）。1943年、東京生まれ
- 事業の起点：1972年、ワイズを設立
- パリでの初発表：1981年
- 最初の香水：1996年の「Yohji」
- L’odeurの日本展開：2022年3月23日より順次開始
- 公式サイト：[Yohji Yamamoto](https://www.yohjiyamamoto.co.jp/) ／ [L’odeur公式オンラインブティック](https://theshopyohjiyamamoto.jp/shop/c/c75/)

## 創設者とブランドの成り立ち

### 母の洋裁店を通して社会を見る

幼い頃に父を戦争で失った山本は、洋裁の仕事をする母に育てられた。懸命に働く母の姿を見ながら、銀行で融資を求めても、女性であるために対等に扱われない場面にも接したという。母の目を通して社会を見ることと、母を守りたいと感じることは、彼の中でつながっていた。

慶應義塾大学法学部を卒業しても、初めからデザイナーになる道が見えていたわけではない。就職を避けたい気持ちから、母の店を手伝うことを思いついたと山本は振り返る。母は反対したが、やるなら技術を身につけるよう求めた。山本は文化服装学院に入り、服づくりを学んだ。

### 身体に服を合わせる経験から、Y’sへ

母の店の客は、モデルのように同じ体型の女性たちではなかった。それぞれに異なる身体へ服を合わせていく経験が、後年まで役立つ技術になった。

やがて山本は、男性に好まれるために身体を締めつける服から離れ、女性が男性的な服を着ることを考える。働く女性が、自分のお金で買いたいと思う服へ。1972年に始めたY’sには、その方向があった。着る人を既存の美しさに合わせるのでなく、その人が動き、生きるための形をつくろうとしたのである。

1981年にはパリでコレクションを発表した。身体を包むゆとりや、女性が伝統的なメンズウェアを着る姿は、決められた男女像を動かしていく。山本の服は、輪郭を強調することだけに美しさを求めなかった。

### 1996年の「Yohji」から、旧作を受け継ぐ仕事へ

最初の香水「Yohji（ヨウジ）」は1996年、ジャン・パトゥとの仕事から生まれた。調香を担ったのは、当時パトゥの専属調香師だったジャン・ケルレオである。香水を好まない女性のために、という構想だった。

発表時に取材したスザンナ・フランケルが、ほかの偉大な香水から影響を受けたのかと尋ねると、山本はこう答えた。

> 香水は、どれもあまり好きではありません。
> 山本耀司

作り手自身の好みに正直な言葉である。後年のL’odeurは、その山本が選ぶ、身近で繊細な香りの形となった。

2013年のパリでの再始動では、ギヴォーダンの調香師[オリヴィエ・ペシュー](https://lechercheurdeparfum.com/olivier-pescheux/)が、過去の香りの再構成に携わった。自分を教えた調香師たちの仕事を引き継ぐ責任の重さを感じつつ、元の作り手からも好意的な反応を得たという。香りを生み出す仕事に、時を隔てて受け継ぎ、再び届ける仕事が重なっている。

### 2017年の招待状から、L’odeurが育つ

L’odeurの起点になったのは、2017年のパリコレクションへの招待状に添えるために完成した「77-01」だった。ショーへ人を迎える、小さな香りの接点から始まっている。

その後、五年の開発を経て77-02から77-05と、それらを収める形が生まれた。日本では2022年3月23日から、ウィメンズ、メンズの店舗と公式オンラインブティックで順次展開。持ち運ぶ香りから、衣類や髪、室内で触れる香りまでを含む仕事へ育っていった。

## ブランドのこだわり

### 素材と指先で、形を決めていく

山本の服づくりでは、生地の仕様から考えることが重要になる。京都周辺の職人たちと仕事をし、絞りや友禅などの染め、刺繍の技術を取り入れる。望む形を支えるために、素材そのものへ手を入れるのである。

> モノづくりって結局、人の指先から始まるんじゃないでしょうか。
> 山本耀司

母の店で身体に合わせて仕立てた経験は、形を目で見るだけでなく、触れながら確かめる感覚にもつながる。イメージを描いて終わらず、素材と身体の間で調整する仕事が残る。

### 黒の中で問われる、カットと量感

山本にとって、黒は簡単に形を整えてくれる色ではない。

> 黒は本当に難しい。
> 山本耀司

黒には、カットと量感を扱う確かな技術が必要だと山本は語る。色の華やかさだけに頼れないからこそ、生地の落ち方、身体の周囲に残す空間、動いたときの形が際立つ。黒という印象の奥に、仕立ての判断がある。

### 個性のそばに置く、香りの軽やかさ

L’odeurが掲げるのは、年齢や性別を越えて、一人ひとりの個性に寄り添う透明感のある香りである。朝から夜、眠る時間までともにある、身体のにおいのような身近さを目指している。

服で身体との間に余地を残す山本の仕事と、この香りの距離感を並べると、使う人がその人でいられることへの関心が見えてくる。香りを強く主張させることよりも、暮らしの中でともにある形を考える視点である。

### 香りを持ち運ぶ、15mlの形

オーデコロンは、五つの香りを15mlの小さなボトルに収めることから始まった。発売時のセットには持ち運び用のレザーケースも付属し、その日の気分で使い分けたり、香りを重ねたりする楽しみ方を用意した。

2024年冬には、それまでの五種セットに加え、各香りの単品展開が始まった。香りを持ち運ぶという発想は、容器の大きさや持ち方を決める判断にもなっている。

### 77-02と77-04に見る、素材の組み合わせ

「77-02」は、カルダモンとレモンピールに、タバコ、パチョリ、インセンス、ローズウッド、苔、サイプレスを組み合わせる。柑橘を入口に、スパイスや煙、木を思わせる要素を重ねる構成だ。軽やかさを掲げるラインにも、タバコやインセンスを扱う表現がある。

「77-04」は、ベルガモット、ライム、ジンジャーから、プチグレン、リーフグリーン、ティーへとつなぎ、ムスクとルバーブを置く。こちらでは柑橘と葉、お茶の方向が中心になる。番号だけでは見えにくい違いも、素材の組み合わせをたどると、二つの香りの焦点として捉えられる。

### 布、髪、部屋へ、届け方を変える

コロンに加えて、リネンスプレー、スパークリングシャンプー、ディフューザー、サボンがある。たとえばリネンスプレーには77-02と77-05、シャンプーには77-04、サボンには77-01を配している。五つの香りを、すべての用途へ一律に当てはめる構成ではない。

部屋へ届けるディフューザーでは、上部の有田焼が香りを吸収し、室内へ拡散する。黒を基調とした器は、置かれた空間の一部にもなる。肌に吹きつける小さなボトルと、香りを含ませて部屋に置く焼き物。同じ香りの仕事でも、届ける場所が変われば、必要な素材と形も変わるのである。

## 参考文献

- [山本耀司とTerry Jonesの対話（2008年取材）— i-D](https://i-d.co/article/yohji-yamamoto-chooses-women-over-fashion-in-the-boys-ll-men-issue-2008/)
- [Yohji Yamamoto展覧会資料：略歴、素材と技術 — V&A](https://media.vam.ac.uk/vamembed/media/uploads/files/vanda-yohjiyamamoto.pdf)
- [山本耀司特別講義と略歴（2011）— 文化服装学院](https://www.bunka-fc.ac.jp/n/news/2011/11/post_207.html)
- [豊田章男と山本耀司の対談：母の店と指先の仕事（2015）— GQ JAPAN](https://www.gqjapan.jp/culture/column/20150731/mr-toyoda-as-a-gq-japan-reporter-1)
- [山本耀司インタビュー：Y’sと黒の技術（2023）— British GQ](https://www.gq-magazine.co.uk/fashion/article/yohji-yamamoto-interview-2023)
- [Perpetual Revolution：1996年の香水発表取材の回想 — AnOther](https://www.anothermag.com/fashion-beauty/11129/perpetual-revolution-the-paradox-of-yohji-yamamoto)
- [1994年の予告 — The Independent](https://www.independent.co.uk/life-style/fashion/news/fashion-update-scent-for-the-scentless-1413676.html)
- [2013年の再始動とペシューの制作談 — Basenotes](https://basenotes.com/articles/yohji-yamamoto-take-us-back-to-the-future-and-beyond.1668/)
- [L’odeurの考え方 — Yohji Yamamoto](https://www.yohjiyamamoto.co.jp/collection/lodeur-yohji-yamamoto/)
- [L’odeur Eau de Cologne：招待状からの発展と単品展開（2024）— Yohji Yamamoto](https://www.yohjiyamamoto.co.jp/news/detail/lodeur-yohji-yamamoto-eau-de-cologne/)
- [L’odeurの国内発売発表（2022）— Yohji Yamamoto](https://www.yohjiyamamoto.co.jp/news/detail/new-line-lodeur-yohji-yamamoto-new-series-yohji-yamamoto-towel-vol-2/)
- [Eau de Cologne 77-02：素材と携帯用ボトル — THE SHOP YOHJI YAMAMOTO](https://theshopyohjiyamamoto.jp/shop/g/gFA-R86-939-1-02/)
- [Eau de Cologne 77-04：香りの構成 — THE SHOP YOHJI YAMAMOTO](https://theshopyohjiyamamoto.jp/shop/g/gFA-R88-939-1-02/)
- [Diffuser 77-02：有田焼を用いた器 — THE SHOP YOHJI YAMAMOTO](https://theshopyohjiyamamoto.jp/shop/g/gFA-R92-942-1-02/)
- [L’odeur：カテゴリーと香りの展開 — THE SHOP YOHJI YAMAMOTO](https://theshopyohjiyamamoto.jp/shop/c/c75/)
