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title: "Tauer Perfumes（タウアー・パフューム）――チューリッヒ発、独学の調香師による「香りの彫刻」"
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url: https://lechercheurdeparfum.com/tauer-perfumes/
date: 2026-03-15
modified: 2026-03-15
author: "Root"
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# Tauer Perfumes（タウアー・パフューム）――チューリッヒ発、独学の調香師による「香りの彫刻」

> 美しいフレグランスを生み出すには、絶対的な自由が必要です。そして時間も必要ですし、手に入る限り最高の原料も欠かせません。スリリングな香りをつくる真の神秘とは、そのすべてをどう生かすかということなのです。
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> ―― Andy Tauer（アンディ・タウアー）[](https://journal.etiket.ca/fr/etiket-questionnaire-andy-tauer-founder-perfumer-tauer-perfumes/)​

## 基本情報

**設立：** 2005年
**創設者：** Andy Tauer（アンディ・タウアー）
**拠点：** スイス・チューリッヒ
**公式サイト：** (https://tauerperfumes.com/)

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## 創設者・ブランドの成り立ち

### ライン川のほとりで育った少年

アンディ・タウアーは1964年生まれ。スイスの片田舎、ライン川に架かる橋を擁した歴史ある小村で少年時代を過ごした。人口400人にも満たないその村は中世には都市の権利を持つほど重要な交通の要衝だったという。近所には農家があり、子どもたちは柵越しに豚にタンポポを食べさせて遊んだ。「石畳の細い路地、湿った石の冷たい香り、日陰に積もった苔の匂い――あの幼少期の風景が今でも鮮明に蘇る」とタウアーは語る。

またら、子どもの頃から化学のセットを与えられて育ったとも言われ、この環境が後の化学者としての素地を形成したと思われるが、当人は「化学が創作に直接影響しているとは思わない。創造性の源泉はもっと別のところにある」とも述べており、科学と芸術の両極を行き来しながら成長したことがうかがえる。

### 化学者としてのキャリア

タウアーは大学で化学を専攻し、化学の博士号を取得した後、分子生物学の分野でも研究を行った。その後は大手の石油化学系企業で勤務し、さらに研究者が助成金を獲得するサポートをする管理職（ITマネージャー兼コンサルタント）として活躍した。香りをつくることは頭の片隅にもなかった。

### 運命の一冊――アマゾンのアルゴリズムが変えた人生

転機は、アフリカへの旅がきっかけだった。大好きなアフリカのサファリに何度も足を運んでいたタウアーは、あるとき「母親も連れていきたい」と思い立ち、ボーナスを使ってケニアへの二人旅を計画した。旅行前にAmazon.comで読む本を探していると、アルゴリズムが一冊の本を推薦してきた。マンディ・アフテル（Mandy Aftel）著『Essence and Alchemy（エッセンス・アンド・アルケミー）』だった。

> 理由は自分でもよく分からないんです。香水には、いくつか持っているという意味で興味はありましたが、ものすごく情熱があったわけでもないし、自分で香りを作ることにもあまり関心はありませんでした。でもなぜか、その本のタイトルがとても魅力的に感じられたんです。だから、買ってみることにしました。
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> ―― Andy Tauer、Olfactifインタビューより[](https://www.olfactif.com/blogs/blog/13743905-an-interview-with-andy-tauer-of-tauer-perfumes)​

ケニアの地でフランジパニの花の下、その本を読み耽った。アフテルが自然素材の香りについて書く言葉と、目の前で香る花の甘い芳香が重なり合い、「自分もこれをやりたい」という衝動が抑えられなくなったという。[](https://www.olfactif.com/blogs/blog/13743905-an-interview-with-andy-tauer-of-tauer-perfumes)​

帰国後、タウアーは天然の香料を各地から取り寄せ、独学で香りの勉強を始めた。最初はExcelの表に各素材の印象をひたすら記録していった。「魚の匂い」「高速道路沿いの木の匂い」という具合に、とにかく直感的な言葉で書き留めた。その後、スイスの調香師ヴェロ・カーン（Vero Kern、後のヴェロ・プロフーモ創設者）と出会い、合成香料の使い方を教わりながら、より複雑な香りへと挑戦を深めていった。

### 「ル・マロック」――最初の一歩は友人の書店から

香りへの情熱を注いでいた頃、チューリッヒで書店「Medieval art & vie」を営む友人のパスカル・ヴェーレと食事をする機会があった。あの夕食席で、ふたりはモロッコの天然素材について語り合い、パスカルは「モロッコの天然素材を使った香水を作ってくれないか」とタウアーに持ちかけた。ワインが弾み、その場で合意が成立した。[](http://perfumemaking.blogspot.com/2006/08/interview-with-perfumer-andy-tauer_06.html)​

こうして2005年、バラ・ジャスミン・シダーウッドというモロッコ産の天然絶対（アブソリュート）を軸にした「Le Maroc pour elle（ル・マロック・プール・エル）」が完成し、その小さな書店の棚に並んだ。制作には約9ヶ月を要し、何十もの試作を経た末の完成だったという。販売は最初のうち週に一本程度と振るわなかったが、2005年7月に開設したブログが状況を変えていく。[](http://perfumemaking.blogspot.com/2006/08/interview-with-perfumer-andy-tauer_06.html)​

### L’Air du Désert Marocain――偶然と批評が生んだカルト的名作

同じ2005年、タウアーは第二作「L’Air du Désert Marocain（レール・デュ・デゼール・マロカン）」をリリースした。「ル・マロック」のオリエンタルな重厚感に対し、こちらはモロッコの夜の砂漠を駆ける風――スパイスの混じる乾いた温気、スークの煙、テラスで咲くジャスミン、夜に焼かれるクッキーの甘い香り――を表現しようとした作品である。

この香水が香水評論家ルカ・トゥリン（Luca Turin）とタニア・サンチェス（Tania Sanchez）の共著[『Perfumes: The A-Z Guide』](https://lechercheurdeparfum.com/perfumeguide-lucaturin/)（世界香水ガイド2008/2009年）において最高評価の5つ星を獲得したことで、タウアーの名はニッチ香水愛好家のあいだで一気に広まった。トゥリン自身は後にこの香水を「シャリマーに並ぶクラシック」と評している。

> 2008年か2009年ごろ、ブルックリンに「Lui e Lei」という本当に素敵なニッチ系パフューマリーがありました。（中略）それから次のフレグランスを出したとき、多くの人が実は不満を口にしたんです。彼らは僕に、僕が与えていない何かを期待していたからです。
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> そしてショップオーナーの一人がこう言いました。「いいかい、アンディ。これは君が背負って生きていかなきゃならないことなんだ。君はいつだって『L’Air Du Desert Marocain』と比較されることになる。もうそれに慣れるんだよ。」彼の言ったことは、実際その通りでした。
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>
> ―― Andy Tauer、Olfactifインタビューより[](https://www.olfactif.com/blogs/blog/13743905-an-interview-with-andy-tauer-of-tauer-perfumes)​

この成功の後もタウアーは数年間、日中は本業のコンサルタント・マネージャーとして働きながら、香水作りを続けた。ビジネスを徐々に育て、収入が安定してから完全に香水一本に絞るという慎重な選択をしたのである。[](https://lestopettes.com/entrevista-a-andy-tauer/)​

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## ブランドのこだわり

### 香りづくりの哲学：「絶対的な自由」と「時間」

タウアーが最も重視するのは、創作における自由だ。大量生産の消費財を追う大手ブランドとは異なり、タウアー・パフュームズは常に独立を貫いてきた。

> 私は100パーセント独立した立場で、自分の好みと本能に従っています。調香は職人的な仕事だと考えており、自分が生み出すものと常に深く結びついていたいのです。
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> ―― Andy Tauer[](https://www.scentamor.de/en/blogs/scentnews/tauer-perfumes)​

一本の香水が完成するまでには通常1〜2年を要し、長いものはそれ以上かかることもある。アイデアはまずExcelのスプレッドシートにトップ〜ベースノートを並べた「骨格」として書き起こされ、その後自宅の調香室で少量ずつ試作が重ねられる。進化の系統樹のように枝分かれしながら試作が積み上がり、最終形へと収束していく。代表作「ロンスター・メモリーズ（Lonestar Memories）」は18種類の基本版と無数の微調整を経て完成した。

タウアーは天然素材への強いこだわりを持つ一方、合成香料の可能性も積極的に活用する。「天然素材の複雑性はユニークだ。使いこなすのは難しいが、深みと強度を与えてくれる」と語り、一方で「ペンタコルド（PentaChords）」コレクションでは合成分子だけで構成された香水にも挑んでいる。

### 瓶とパッケージ：五角形と深いブルー

タウアーの香水ボトルといえば、五角形（ペンタゴン型）の青いガラスフラコンがトレードマークである。青いガラスを採用する理由は美観だけでなく、「大切な香水を日光から守るため」という機能的な考慮もある。[](https://www.necessities-antwerp.be/brands/tauer/)​

外箱はスイス国内のパートナー企業ヴォーグリ（Vögeli AG）との協力のもと、FSC認証紙を使用して製造される。長年のデザイン協力者ドノヴァン（Donovan from Designer’s Club in Zurich）とともに仕上げた暗青色のスライド式ボックスは、「スイス・プリント・アワード（Swiss Print Award）」の最優秀パッケージ賞を受賞した。ハイデルベルク社の旧式印刷機で刷られたという箱には、銀箔のタウアーロゴが添えられている。

### 一人で完結する制作：ラベル貼りから手書きメモまで

ブランド創設以来、タウアーは香りの処方から瓶へのフィリング、ラベル貼り、梱包、発送まで、ほぼすべての工程を一人でこなしてきた。パッケージに手書きのメモが添えられることも知られており、大量生産では生まれない人との温もりがブランドの象徴となっている。

自転車で15分ほど離れた製造スペースに向かい、瓶詰めや梱包をこなすことを「反復作業だが、とても心が落ち着く」と表現している。[](https://www.olfactif.com/blogs/blog/13743905-an-interview-with-andy-tauer-of-tauer-perfumes)​

### コミュニティと透明性

タウアーはブログを2005年に開始し、調香過程での失敗や葛藤、原材料の話などを率直に発信し続けてきた。「ロンスター・メモリーズ」の試作中に「これは煙草を吸わせた馬の匂いだ」とユーモラスに書いた有名なエピソードも、この開かれた発信から生まれた。

2009年にはパフューミスト（PERFUMism.com）というコラボレーティブなプラットフォームにも参加し、香水コミュニティとの対話を通じて自らの方向性をテストし、修正してきた。「ブログがあることで、地に足のついた思考ができる」とも述べている。

## 香水ラインナップ

タウアー・パフュームズの香水は現在、主に以下のコレクション構造で整理されている。

### クラシックス（Classics）

ブランドの根幹をなすラインで、ファンを獲得した初期作品群を中心に据える。「ル・マロック・プール・エル」（2005）、「レール・デュ・デゼール・マロカン」（2005）、「ロンスター・メモリーズ」（2006）などが代表作。それぞれ個性は異なるが、豊かで持続性の高いアンバー・ウッド・インセンスの基調がタウアーらしい「タウアレード（Tauerade）」とも呼ばれる独自のアコードに共通している。

2016年にはアンバー的世界を一段と深化させた「オー・クール・デュ・デゼール（Au Coeur du Désert）」がリリースされ、こちらも批評家から5つ星を獲得している。[](https://thatsmellsamazing.com/words/tauer-perfumes-au-coeur-du-desert)​

### オマージュ（Homages）

天然素材の配合率が高く、素材そのものへの「敬意」をテーマにしたライン。高濃度の天然オイルを使用する点が特徴とされる。

### ペンタコルド（PentaChords）

「less is more（少ないほど豊か）」の哲学を体現した実験的なコレクション。各作品がわずか5つの合成分子だけで構成されており、素材の純粋な存在感が前景化される。ラインナップは「ヴェルダント（Verdant）」「ホワイト（White）」「オーバーン（Auburn）」の3作から成る。合成香料だけでも豊かな香水を作れることを示す、タウアーの挑戦的な試みである。

### コレクティブルズ（Collectibles）

希少な原材料を使い、少量生産で発売される限定シリーズ。素材の入手可能性によって生産量が変動するため、出会えたときに手に入れる価値がある。

### アブソリュ（Absolue）シリーズ（旧タウアービル継承作）

2014年から展開した「タウアービル（Tauerville）」は、実験的な香りを手頃な価格で届けるための創造的ラボとして機能していたが、ブランドの成熟とともに混乱を招くとの判断から、その精神を引き継いだ「アブソリュ」シリーズへと吸収されることになった。2025年にリリースされた「ローズ・アブソリュ（Rose Absolue）」と「ヴァニラ・アブソリュ（Vanilla Absolue）」は、タウアービルの「ローズ・フラッシュ」「ヴァニラ・フラッシュ」を深化・洗練させた作品で、アイコニックな五角形ボトルに収められた。

### タブロー・ド・パルファン（Tableau de Parfums）

アメリカ人インディー映画監督ブライアン・ペラ（Brian Pera）との10年にわたるコラボレーションとして2011年に始動した、映画と香りを結びつけた異色のプロジェクト。ペラの映画シリーズ『ウーマンズ・ピクチャー（Woman’s Picture）』に登場する女性たちの人物像に着想した「香りのポートレート」として、「ミリアム（Miriam）」「ロレッタ（Loretta）」「イングリッド（Ingrid）」の3作が制作された。タウアー自身が「ロレッタ」について「アイデアが生まれてからExcelに書き落とし、試験管に入れるまで一日で完成した」と振り返るほど、インスピレーションの赴くままに生まれた作品もある。

## ちなみに…

- タウアーが最初の香水を「ル・マロック・プール・エル」として発売した書店は、モロッコの工芸品も扱うチューリッヒの「Medieval art & vie」。つまりタウアーの最初の「ショップ」は書店だった。[](http://perfumemaking.blogspot.com/2006/08/interview-with-perfumer-andy-tauer_06.html)​

- 「ロンスター・メモリーズ」という香水名を提案したのは、タウアーではなくブログ読者の「プリンス・バリー」というコメンターだった。タウアーはもともと「テキサス・メモリーズ」と名付けようとしていたという。[](http://perfumemaking.blogspot.com/2006/08/interview-with-perfumer-andy-tauer_06.html)​

- タウアーの絵の才能も知られており、自ら手描きのイラストをSNSで定期的に公開している。[](https://perfumesociety.org/meet-andy-tauer-the-self-taught-niche-perfumer-and-find-out-what-the-nose-knows/)​​

参考文献

1. Tauer Perfumes 公式サイト「About Us」 – (https://tauerperfumes.com/pages/about-us)
2. Olfactif「An interview with Andy Tauer of Tauer Perfumes」（2014年） – (https://www.olfactif.com/blogs/blog/13743905-an-interview-with-andy-tauer-of-tauer-perfumes)
3. Perfume Society「Meet Andy Tauer, the self-taught niche perfumer」 – (https://perfumesociety.org/meet-andy-tauer-the-self-taught-niche-perfumer-and-find-out-what-the-nose-knows/)
4. Chemist in the Bottle「Interview – Andy Tauer」（2006年） – (http://perfumemaking.blogspot.com/2006/08/interview-with-perfumer-andy-tauer_06.html)
5. Les topettes「Entrevista a Andy Tauer」 – (https://lestopettes.com/entrevista-a-andy-tauer/)
6. BaseNotes「Andy Tauer」プロフィール – (https://basenotes.com/people/andy-tauer.625)
7. Scentamor「Far from the mainstream: Tauer Perfumes」 – (https://www.scentamor.de/en/blogs/scentnews/tauer-perfumes)
8. Necessities Antwerp「TAUER」 – (https://www.necessities-antwerp.be/brands/tauer/)
9. Scent Split「Tauer Perfumes」コレクションページ – (https://www.scentsplit.com/collections/tauer-perfumes-samples)
10. Etiket Questionnaire「Andy Tauer」（2025年） – (https://journal.etiket.ca/etiket-questionnaire-andy-tauer-founder-perfumer-tauer-perfumes/)
11. Kafkaesque Blog「L’Air du Desert Marocain レビュー」 – (https://kafkaesqueblog.com/2013/01/10/perfume-review-tauer-perfumes-lair-du-desert-marocain/)
12. That Smells Amazing「Tauer Perfumes Au Coeur du Désert」 – (https://thatsmellsamazing.com/words/tauer-perfumes-au-coeur-du-desert)
13. Olfactoria’s Travels「PentaChords Collectionレビュー」 – (https://olfactoriastravels.com/2011/07/22/less-is-so-much-more-review-tauer-perfumes%E2%80%99-pentachords-collection/)
14. The Non-Blonde「Tableau de Parfums – Miriam」（2011年） – (http://www.thenonblonde.com/2011/09/tableau-de-parfums-miriam-and-giveaway.html)
15. Kafkaesque Blog「Tableau de Parfums/Andy Tauer Loretta」 – (https://kafkaesqueblog.com/2013/08/29/tableau-de-parfumsandy-tauer-loretta/)
16. Tauer Perfumes 公式ブログ「ABSOLUE: Why I Revisited Tauerville」 – (https://tauerperfumes.com/blogs/news/absolue-why-i-revisited-tauerville-and-gave-it-a-new-home)
17. Tauer Perfumes 公式ブログ「A Fresh Look at My Perfume Packaging」 – (https://tauerperfumes.com/blogs/news/a-fresh-look-at-my-perfume-packaging)
18. Tauer Perfumes USA 公式サイト – (https://tauerperfumesusa.com/)
19. Now Smell This「Tauer Perfumes Rose Absolue & Vanilla Absolue」 – (https://nstperfume.com/2025/07/02/tauer-perfumes-rose-absolue-vanilla-absolue-new-fragrances/)
20. Persolaise「Everything Is Fluid – An Interview With Andy Tauer」（2014年） – (https://persolaise.com/2014/09/everything-is-fluid-interview-with-andy.html)
