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title: "Scents of P.L.T.O（セント オブ プルート）— インドネシアから、日常と未知の世界を香水にする"
description: "香水の収集から自分のブランドへ進んだスティーヴン・ヨシ。インドネシア発Scents of P.L.T.Oの歩みと、未知の森、バナナの花、理髪店を香りにする協働をたどる。"
url: https://lechercheurdeparfum.com/scents-of-plto/
date: 2026-10-12
modified: 2026-10-12
author: "Root"
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categories: ["ブランド・創業者"]
type: post
lang: ja
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# Scents of P.L.T.O（セント オブ プルート）— インドネシアから、日常と未知の世界を香水にする

> 無難なことだけをしていたら、私たちは数あるブランドのひとつになってしまうと気づいた。
> スティーヴン・ヨシ

セント オブ プルート（Scents of P.L.T.O）は、インドネシアで生まれたフレグランスブランドである。かつての名称はScents of Pluto。冥王星という名前に託したのは、まだ知らない世界の匂いを想像することだった。香水の収集から出発した創設者スティーヴン・ヨシは、意外な題材を、肌にまとえる作品へと育てていく。遠い惑星の森から、身近な理髪店、バナナの花まで。その創作は、空想と日常の間を行き来している。

## 基本情報

- ブランド名：Scents of P.L.T.O（セント オブ プルート）
- 旧名称：Scents of Pluto。現名称も同じ発音
- 創設国：インドネシア
- 設立年：2024年（ブランドの公式表記。企業紹介では同年1月）
- 創設者：スティーヴン・ヨシ（Steven Yoshi）。共同創設者としてアニンディタ・ニンティアス（Anindita Ningtyas）も参画
- 公式サイト：[Scents of P.L.T.O](https://scentsofplto.com/)

## 創設者とブランドの成り立ち

### 香水の収集から、自分のブランドへ

ヨシは香水のコレクターであった。自分の好みに合う香りをつくるため、ブランドを立ち上げたのである。目指したのは、ほかの香水をなぞることではなく、試した人が違いに気づく香りだった。そのために、フランスの調香師とも協働する道を選んだ。

「プルート」という名前も、この方向に沿っている。ヨシが誘おうとしたのは、冥王星の匂いを想像すること。実際の星の香りを再現するという意味ではなく、経験したことのない世界へ想像を伸ばすための名前である。塗料を思わせる匂いのように、従来の香水の題材から外れるものにも目を向けた。

> つまり、私たちは想像力を際立たせたいのだ。
> スティーヴン・ヨシ

ヨシの関心は、奇抜な名前を付けることだけにはない。イタリアの海辺を題材にする「ロスト イン ザ イタリアン シー」では、浜辺で日光浴をする感覚を描く。「ノット ザット カインド オブ チェリー」は、煙の気配とともにバーでチェリーのカクテルを飲むような情景が着想である。ひとつの素材を取り出すのではなく、それを囲む場所や時間まで香りに含めようとする。

### 2024年のインドネシア発ブランドと、共同創設者

ブランドは2024年1月にインドネシアで創設された。Scents of Plutoという旧名称から、発音を保ちながらScents of P.L.T.Oへと表記を変えた。現在は「モダン・アジアン・フレグランス・ハウス」を名乗る。

共同創設者のニンティアスは、広告会社やテクノロジー企業でマーケティングに携わってきた。トコペディアやブカラパックでの仕事を経て、ブランドの長期的な方針や商品開発、ブランドづくりに関わっている。香りへの個人的な関心と、作品をひとつの事業として届ける仕事が、ブランドのなかに並んでいる。

2024年7月、ヨシはバンク・サクの起業家育成プログラム「ソロプレナー・アカデミー」の参加者として紹介された。当時、ブランドは香水のほか、香りのあるボディウォッシュやルームスプレーも扱っていた。同年のプログラムでは、三つの選出事業のひとつとなる。ヨシは、同じく事業を営む人々やメンターと出会い、学べたことを喜んだ。

### ジャカルタの売り場から、国外の読者へ

2025年3月には、南ジャカルタに実店舗を構え、オンラインでも香水を届けていた。国内を中心に活動しながら、近隣国からも購入者が訪れるようになる。

> 現在、市場はまだインドネシアだが、シンガポールとマレーシアからの購入者も多い。
> スティーヴン・ヨシ

ジャカルタの商業施設アシュタでも、塗料の印象やジャングルのアコードを扱うブランドとして紹介された。アコードとは、複数の香料でひとつの印象をつくる組み合わせである。店頭は、名前や説明だけでは伝わりにくい発想を、実際の香りとして受け取ってもらう場でもある。

ヨシは、予想外の匂いに驚いた人が、それでも身につけられると感じてくれることを重視する。

> そこが私たちの領域だ。実験的でありながら、それでも愛される。
> スティーヴン・ヨシ

現在のブランドは、ジャカルタのアシュタやブロックMに売り場を持つ。未知の世界を思わせる題材を、日々使える香水へ変える。その両立を探る仕事を、オンラインと店頭の両方で伝えている。

## ブランドのこだわり

### ニュー カインド オブ ジャングル：未知の惑星に森を描く

「ニュー カインド オブ ジャングル」は、[ベルトラン・ドゥショフール](https://lechercheurdeparfum.com/bertrand-duchaufour/)が調香した。題材は、宇宙探査で発見する未知の惑星の森である。ブランドが描く物語のなかでは、探検者が足を踏み入れると、濡れた草やレモンを思わせる空気が広がり、奥へ進むにつれて水辺の花と野生の植物が現れる。

香りでは、水を思わせるヒヤシンス、ハニーサックル、ブルー・チュベローズを含む構成に、ムスク、モス、現代的なウッディノートを重ねる。実在の熱帯雨林の記録というより、植物の匂いを手がかりに、まだ誰も歩いていない森を組み立てる作品である。

透明な緑色の円筒形ボトルに、長い銀色のキャップを合わせた造形も目を引く。瓶の正面には作品名を簡潔に配し、緑のガラスと金属の対比が、植物と未知の世界という題材を視覚的に連想させる。

### スペシメンの香水：バナナの花と、氷の下の綿花

「スペシメン 09 バナナ サンバック」は、果物ブランドのサンプライド・インドネシアとの協働から生まれ、ヴァンサン・リコールが調香した。始まりに置くのは、バナナハートと呼ばれる花の部分の植物的な印象である。マンゴーやジャスミンサンバックへつなぎ、ウチワサボテンのミルクを思わせる表情、バニラ、流木の印象を重ねる。

単に甘いバナナを香水にした作品ではない。ブランドが設定したのは、自然が肌と融合し、花や果実が身体へ変わっていく「変容」の物語だ。植物的な青さから、果実と白い花の肉感へと視点が移る。

ドゥショフールが手がけた「スペシメン 011 コットン ジュニパー」は、さらに空想へ踏み込む。融けることのない霜のなかに育つ綿花、凍った空気が形を持ったような清潔感。そんな架空の植物の像に、ジュニパーベリー、綿花、清潔なリネンを思わせる印象やムスクを重ねた。同じ「検体」を意味するスペシメンの名前のもとでも、片方は熱帯の植物と身体、もう片方は氷と繊維をめぐる想像である。

### ディ バワ（ポホン）：理髪店との協働

「ディ バワ（ポホン）」は、バーバーショップのディバワ・ポホンとのコラボレーション作品である。調香はナナコ・オダ（Nanako Oda）が担当した。髪を整えた直後の感覚を出発点に、理髪店の空気を香水へ移した。

マンダリンの鋭さ、スエードの滑らかな印象、理髪店を思わせるバーバーショップ・アコードを組み合わせる。宇宙探査のような空想だけでなく、土地に根づく日常の行為も、セント オブ プルートにとっては香水の題材となる。

### アジアン・アーカイヴ：アジアの題材を読み直す

現在のブランドは、場所、文化、記憶、想像上の未来を、現代のアジアの視点から探ることを掲げる。「アジアン・アーカイヴ Vol.01」の「インクド・ヒノキ」は、その展開のひとつである。スティーヴ・グオが調香し、日本のヒノキを、紙、木材、何も置かれていない空間の静けさと結びつけて描く。

インドネシアの植物や理髪文化から、日本の木と空間へ。ブランドの視点は、自国の香料の紹介に留まらない。身近なものを読み直すことと、見たことのないものを想像すること。その両方を、香りのアーカイヴとして積み重ねようとしている。

## 補足

設立年は現在の公式情報に従い2024年とした。一方、2025年3月のKONTANの本人取材記事は販売開始を2023年、NOW! Jakartaの本人取材記事も創設を2023年としている。名称変更の時期や事業開始とブランド設立の関係は、この年次の違いからは確定できないため、別の出来事として結びつけていない。

## 参考文献

1. [Local Scents, Global Ambitions — スティーヴン・ヨシへの直接取材、実験性と身につけやすさ](https://www.nowjakarta.co.id/local-scents-global-ambitions-inside-indonesias-expanding-fragrance-industry/)
2. [About P.L.T.O — インドネシアでの2024年創設と、現代のアジアからの創作方針](https://scentsofplto.com/about-us/)
3. [Scents OF Pluto Company Details — 企業による旧名称、現名称、2024年1月の創設の紹介](https://glints.com/companies/scents-of-pluto/e0349512-f104-49f0-94e1-ecf72ca7b33d)
4. [Menyebarkan Wangi Pluto Hingga ke Negara Tetangga — 2025年3月のヨシへの直接取材、香水収集とブランド名の由来](https://peluangusaha.kontan.co.id/news/menyebarkan-wangi-pluto-hingga-ke-negara-tetangga)
5. [Anindita Ningtyas — 共同創設者本人の公開経歴と担当業務](https://id.bold.pro/my/anindita-ningtyas)
6. [Solopreneur Academy: 30 Peserta Terbaik — 2024年7月のスティーヴン・ヨシと事業の紹介](https://banksaqu.co.id/blog/peserta-solopreneur-academy)
7. [Solopreneur Academy 2024 Winners — 主催者による選出発表とヨシの発言](https://banksaqu.co.id/en/newsroom/bank-saqu-rising-star-en)
8. [Discovering Indonesia’s Finest Fragrances at ASHTA — ジャカルタの商業施設によるブランド紹介](https://ashta.co.id/discovering-indonesias-finest-fragrances-at-ashta/)
9. [New Kind of Jungle — 調香師、創作の物語、構成、ボトルの公式資料](https://scentsofplto.com/product/scents-of-plto-fragrance-new-kind-of-jungle-edp-50-ml/)
10. [Specimen 09 Banana Sambac — サンプライドとの協働、調香師、変容の物語](https://scentsofplto.com/product/scents-of-plto-fragrance-banana-sambac-edp-50-ml/)
11. [Specimen 011 Cotton Juniper — 調香師、氷と綿花の物語](https://scentsofplto.com/product/scents-of-plto-fragrance-cotton-juniper-edp-50-ml/)
12. [Di Bawah (Pohon) — バーバーショップとの協働と香りの構成](https://scentsofplto.com/product/scents-of-plto-fragrance-di-bawah-pohon-edp-50-ml/)
13. [Asian Archive Vol 01: Inked Hinoki — 調香師、日本のヒノキと空間に着想した創作](https://scentsofplto.com/product/scents-of-plto-fragrance-inked-hinoki-extrait-de-parfum-50-ml/)
14. [Scents of P.L.T.O公式ホームページ — 現名称とジャカルタの売り場](https://scentsofplto.com/)
