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title: "香水の印象は、模擬面接の評価を変える？"
description: "香りの性別イメージが人物評価にå ¥り込むのでしょうか。二つの模擬採用実験から、香水と社会的な固定観念の関係を考えます。"
url: https://lechercheurdeparfum.com/perfume-gender-impressions-mock-interviews/
date: 2026-10-12
modified: 2026-10-12
author: "Root"
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categories: ["香りの科学"]
tags: ["言葉・色・人の印象"]
type: post
lang: ja
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# 香水の印象は、模擬面接の評価を変える？

香水から受ける印象が、その人の仕事の能力についての判断にまで入り込むことはあるのでしょうか。2002年にSabine SczesnyとDagmar Stahlbergが発表した研究は、採用を模した二つの実験で、この問いを調べました。

焦点は、香りの好き嫌いだけではありません。「男性的」「女性的」と感じられる香水が、性別に結び付いた固定観念を呼び起こし、指導的な職種に向いているという評価を変えるか、という社会心理学の問いでした。実際の企業の採用結果や、応募者の能力を測った研究ではありません。

## 香りの性別イメージは、人が付けたもの

研究者らは、メーカーが女性用・男性用として販売していた市販香水を各6種、計12種用意しました。予備調査の60人が、一人一種類を嗅ぎ、男性的・女性的と感じる程度を評価しました。

そこから、最も男性的で女性的ではないと評価された一つと、最も女性的で男性的ではないと評価された一つを選んでいます。以下の「男性的な香水」「女性的な香水」は、この予備調査での分類です。香りに生物学的な性別があるという意味でも、使う人の性別を決めるものでもありません。

当時の研究の背景には、リーダーらしさを男性らしさと結び付けて見る固定観念への関心がありました。もし香りもそのような連想を呼び起こすなら、応募者の実際の説明や経歴が同じでも、人物評価に違いが生じるかもしれないと考えたのです。

## 最初は、香りの付いた応募書類を評価

一つ目の実験には、ドイツのマンハイム大学の学生74人が参加しました。女性37人、男性37人で、平均年齢は23.7歳です。参加者は人事担当者の役になり、管理職候補の初級職への応募書類を読みました。

書類の内容はそろえ、応募者名を男性名または女性名に変えました。さらに、書類と机上マットに男性的な香水を付ける、女性的な香水を付ける、香水を付けない、の三条件を設けています。参加者は条件へ無作為に割り当てられました。

評価は、採用するかどうかと、その判断への確信の強さを組み合わせた得点です。マイナス4は強い確信で不採用、プラス4は強い確信で採用を意味します。採用率の百分率ではありません。

平均得点は、男性的な香水で2.04、女性的な香水で0.58、香水なしで2.71でした。あらかじめ計画した比較では、男性的な香水の条件は女性的な条件より高く、香水なしも女性的な条件より高い評価でした。男性的な香水と香水なしの差は、明確ではありませんでした。

つまり、この実験では、男性的な香水を付けることが無香より有利だったわけではありません。応募者名が男性か女性かによる明確な効果も、見られませんでした。

## 対面の模擬面接では、比較の結果が変わる

香水の付いた応募書類は、少し不自然です。香りが強すぎたり、仕事の書類らしくないと感じられたりした可能性を考え、研究者らは二つ目の実験を行いました。

今度は学生116人が面接官役を務め、応募者役の協力者と対面しました。協力者は女性2人、男性2人で、服装をそろえ、決められた五つの質問に、練習した同じ回答をしました。香水は肌ではなくシャツやブラウスに付け、ここでも二種類の香水と香水なしを比べています。

採用判断の平均得点は、男性的な香水で1.95、女性的な香水で1.00、香水なしで0.88でした。ただし、三つの香水条件の違いを全体として調べた検定は、p値が約0.096で、通常の5％基準では有意ではありませんでした。

一方、事前に予想した方向に絞る「片側検定」で、計画していた条件間の比較をすると、男性的な香水は、女性的な香水と香水なしの両方より高い評価となりました。女性的な香水と香水なしには、明確な差はありませんでした。

著者らは、男性的な香水と女性的な香水の違いが二実験で同じ方向に出たことを、仮説を支持する初期の証拠と考えました。ただし、二つ目の実験の全体検定が明確でなかったことも含め、結果の強さには留保が必要です。

## 単に、好きな香りだったから？

一つ目の実験では、香りに気づいた参加者に、その快さも尋ねています。女性的な香水のほうが、男性的な香水より快いと評価されました。

快く感じるほど採用に肯定的になる関連はありましたが、その快さを統計的に考慮しても、二種類の香水による採用判断の違いは残りました。少なくともこの解析では、好ましさだけでは結果を説明できなかったのです。二つ目の実験では、香りに気づいたと答えた人が少なく、同じ解析はできませんでした。

そこで著者らは、香りの性別イメージが、仕事に向いていそうという固定観念につながった可能性を提案しています。ただし、香りが実際にどんな固定観念を呼び起こし、それが判断を変えたかという経路を、直接測定して確かめたわけではありません。

## 香りの強さや、その場へのなじみ方も残る課題

香水なしとの比較は、書類と対面面接で異なりました。著者らは、香りの強さや、その場で予想される香りとのずれによって、注意の向けられ方が変わる可能性を挙げています。香りが目立つほど、仕事の場にふさわしいかを意識的に評価されるのかもしれません。

これは今後確かめるべき説明です。二つの実験で香りの強さをそろえて操作したわけではなく、使った香水の銘柄や噴霧量も示されていません。香りの種類以外の違いを、完全に切り分けた研究ではありません。

対面面接では、香りに気づいたと答えた人は少数でした。著者らは意識されない影響も考察していますが、後から「気づかなかった」と答えたことだけで、感覚の閾値を下回る香りが無意識に作用したと証明できるわけではありません。

さらに、評価者は主に若い学生で、実務経験のある採用担当者ではありません。2002年のドイツで、特定の二種類の香水を使った結果を、現在のあらゆる職場や文化にそのまま当てはめることはできません。

## まとめ

二つの模擬採用実験では、男性的と評価された香水を伴う応募者のほうが、女性的と評価された香水を伴う応募者より、採用に肯定的な判断を受けるパターンがありました。ただし、香水なしとの比較は一致せず、対面実験の全体的な差も明確ではありませんでした。

この研究の重要な問いは、香水で能力を高められるかではなく、能力とは別の感覚的な手がかりが、人物評価に紛れ込むかどうかです。香りが社会的な連想を通じて評価へ影響する可能性を、強さや場面の自然さとともに検証することは、人をどう見ているのかを理解する手がかりになります。

## 参考文献

Sczesny, S., & Stahlberg, D.（2002）. The influence of gender-stereotyped perfumes on leadership attribution. *European Journal of Social Psychology*, 32, 815–828. [DOI: 10.1002/ejsp.123](https://doi.org/10.1002/ejsp.123)。[原著全文（大学サイト公開PDF）](https://homepages.se.edu/cvonbergen/files/2013/11/The-Influence-of-Gender-Stereotyped-Perfumes-on-Leadership-Attribution.pdf)。© 2002 John Wiley & Sons, Ltd.
