---
title: "PAUL SMITH（ポール・スミス）｜日々を観察する目から、身にまとう香りと部屋の香りへ"
description: "..."
url: https://lechercheurdeparfum.com/paul-smith/
date: 2026-11-01
modified: 2026-11-01
author: "Root"
image: https://i0.wp.com/lechercheurdeparfum.com/wp-content/uploads/2026/11/paul-smith-botanist-thumbnail-ja-20261101-approved-v2.webp?fit=1200%2C800&ssl=1
categories: ["ブランド・創業者"]
type: post
lang: ja
---

# PAUL SMITH（ポール・スミス）｜日々を観察する目から、身にまとう香りと部屋の香りへ

> 親しみのあるものに、意外な要素を添えること。
> — ポール・スミス

一見すると端正なジャケットの内側に、鮮やかな色が隠れている。ポール・スミスの服づくりに見られるそんな工夫は、香りにも通じている。身近なものを出発点にしながら、少し違う角度から見直す。妻から贈られたバラ、旅先のお茶、仕事場に積み重なった本は、そのための具体的な手がかりとなった。

ブランドの原点は、1970年にノッティンガムで開いた小さな店である。そこから香水へ、さらに暮らしの空間を満たす香りへ。その歩みをたどると、服と香りをつなぐのは、日々の経験をよく見て、自分なりの選択へ変えていく姿勢だと分かる。

## 基本情報

- ブランド創業：1970年
- 創設者：Paul Smith（ポール・スミス）
- 誕生の地：英国・ノッティンガム
- 香水の初発売：2000年
- ホームフレグランスの開始：2022年
- 公式サイト：[Paul Smith](https://www.paulsmith.com/) ／ [日本公式サイト](https://www.paulsmith.co.jp/)

## 創設者とブランドの成り立ち

### 自転車競技から、アートや服への関心へ

1946年生まれのポールは、ノッティンガムで育った。父ハロルドはアマチュア写真家で、息子にカメラを与え、自宅の屋根裏に暗室を設けていた。小遣いで買うフィルムの一枚を大切にする経験が、何を画面に収めるか、注意深く見る習慣につながった。

ただし、少年時代の目標はデザイナーではなく、自転車の競技選手だった。15歳で学校を離れて衣料品倉庫で働き始めても、関心の中心は自転車にあった。その方向を変えたのが、17歳で遭った大きな事故である。

退院後、入院中に知り合った二人と訪れたのが、ノッティンガムのベル・インというパブだった。そこでは美術学生がバウハウスやアンディ・ウォーホルについて語り合っていた。新しい仲間との交流からアートやファッションへ関心を広げ、やがて学生の一人が営む店の運営を手伝うようになった。

### ポーリーンとの出会いと、手を動かして学んだ仕立て

21歳のときに出会ったポーリーン・デニアーは、後に妻となり、服づくりを支える大切な協力者となった。ロイヤル・カレッジ・オブ・アートで服飾を学んだ彼女は、ポケットの比率やジャケットの構造など、ものがどう作られるかをポールに教えた。

ポール自身も夜間の授業で型紙と縫製を学んだ。仕立て直しではスーツをほどいて組み立て直し、シャツの注文を受けても作り手が見つからなければ、自分で縫った。

> 10年間、仕立て直しの仕事で収入を得て、自分の生活を支えていました。
> — ポール・スミス

服の構造を理解し、それを仕事として続ける力は、こうした実務で培われた。

### 1970年の小さな店から、パリでの最初の注文へ

1970年、ポールはノッティンガムのバイヤード・レーンに店を開いた。広さはわずか3メートル四方で、窓もなかった。当初の営業は金曜と土曜だけ。ほかの日はウィンドウの装飾や仕立てなどの仕事で、店を続けるための収入を得ていた。

小さな空間で客がくつろげるよう、ポールは服のそばに気になる品やアートのポスターを置いた。それらは会話の入口でもあった。服を売る場所に、自分の関心や人とのやり取りを持ち込む店づくりは、ここから始まっている。

1976年、初めてパリへコレクションを持っていったときのショールームは、ホテルの寝室だった。ベッドにシャツを並べ、クローゼットの扉にジャケットを掛けた。数日間、客は一人も現れなかったが、最後の日に訪れた相手から注文を得た。

### 2000年の香水発売と、妻から贈られたバラ

香水が加わったのは、最初の店から約30年後のことだ。1998年12月にインターパルファムとのライセンス契約を結び、2000年に男性用と女性用の香水を発売した。ブランドの創業と、香水の誕生には年月の隔たりがある。

最初の香水を考える際、パリの研究所で幼い頃の匂いを尋ねられたポールは、母が使った家具用の磨き剤や、自転車競技を通じて親しんだ雨と刈りたての草を思い出した。

2007年のポール スミス ローズにも、身近な人との出来事がある。園芸好きのポーリーンが誕生日の贈り物として手配したのは、夫の名を冠するバラだった。ポールはその花の香りを、新しい香水の出発点に選んだ。

> 伝統的な香りに、現代的なひねりを加える方向を選びました。
> — ポール・スミス

調香師アントワーヌ・メゾンデューは、セントトレックという技術でその花の香りを捉え、トルコ産ローズオイルやグリーンティーなどを組み合わせた。馴染み深いローズを、新しく表現し直す試みだった。

### 写真仲間との会話から生まれたPortrait

2013年のポートレート（Portrait）は、調香師バルナベ・フィリオンとの何気ない会話から動き始めた。フィリオンは、ポールのショーや広告にモデルとして参加したこともある人物である。ポールが日頃撮っていた写真や旅の話をするうち、訪れた場所を香水にする発想が生まれた。

話題には、インドのダージリンや日本での体験があった。インドの紅茶、日本の緑茶も、二人が香りを考える手がかりとなった。写真を撮ること、旅先の記憶を語ること、香りを作ることが、協働の中でつながった作品である。

インターパルファムとのライセンスは2021年末で満了し、更新されなかった。翌2022年には、ユナイテッド・パフュームズのライセンスによるキャンドルとディフューザーのコレクションが登場する。香りの展開には、こうした協働先と製品分野の変化もある。

## ブランドのこだわり

### スーツの着心地を香りへ移す

ポールが香水にも求めたのは、日常に取り入れやすく、その中に小さな意外性があることだった。2015年のエッセンシャル（Essential）で基準にしたのは、自身の服づくりに通じるスーツの心地よさである。

> 複雑ではなく、クラシックなスーツのように心地よいのです。
> — ポール・スミス

ローズマリーは庭やイタリアのパスタ料理を思い出させる素材でもあった。香りを遠い世界へ飾り立てるより、自分がよく知る感覚と結びつけている。

2018年のハロー ユー（Hello You）は、[ファニー・バル](https://lechercheurdeparfum.com/fanny-bal/)とドミニク・ロピオンの作品である。バルはベチバーのアコード、つまり香料を組み立てた香りのまとまりを軸に、柑橘やスパイス、軽やかなリンゴとラベンダーを加えた。英国的な伝統に、ブランドのストライプを思わせる遊び心を添える意図があった。

### 店や仕事場の記憶を、室内の香りにする

2022年のホームフレグランスでは、IFFのセリーヌ・バレルとミーブ・マッカーティンが調香を担当した。最初の4香は、ボタニスト、ブックワーム、アーリーバード、デイドリーマーである。

ボタニストは最初の店の端正なテーラリングを着想源に、ベチバーやモス、レモンで草木の清々しさへ展開する。ブックワームは、オフィスに積まれた本や書類から生まれ、シダーウッドなどを使って図書館や温かなアンバーを思わせる香りを目指した。それぞれの場所の印象を香りに置き換えている。

雨の降る舗道や曇った朝を表すアーリーバードと、ハーブの庭や陽光の中のサイクリングを題材にしたデイドリーマーにも、日常と休暇という異なる時間がある。シリーズをつなぐのは同じノートではなく、ポールの身近な場所や経験を一つずつ取り上げる発想である。

### 使い終えた後も残る、二色のガラス容器

ホームフレグランスでは、香りとともに容器にも創作の比重が置かれた。二色を組み合わせたガラスに光が通るときの見え方を考え、使い終えた後は花瓶や小物入れとして残せるようにしている。

> これらの容器が、それ自体で思い出の品になってくれたらと思います。
> — ポール・スミス

蓋はコースターとして使える設計で、外箱にはジッパーを思わせる開封の工夫も施した。色の楽しさに実用性を添える判断は、香りを使っている間だけでなく、その後の暮らしまで見据えたものなのである。

## 参考文献

1. [Exclusive Paul Smith Interview — Coach](https://www.coachweb.com/style/7579/exclusive-paul-smith-interview)
2. [Company History — Paul Smith 日本公式サイト](https://www.paulsmith.co.jp/company-history)
3. [Paul Smith：プロフィール・本人へのQ&A・年表 — Design Museum](https://designmuseum.org/designers/paul-smith)
4. [Annual Report 2018：Paul Smith、pp.34–35 — Interparfums](https://www.interparfums.fr/en/pdf/communiques-presse/Interparfums-AR2018.pdf)
5. [ホームフレグランスコレクションの発売発表 — ポール・スミス リミテッド](https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000099.000031226.html)
6. [Paul Smith on Imbuing Clothing With Joy and Humor — Time Sensitive](https://www.timesensitive.fm/episode/paul-smith-on-imbuing-clothing-with-joy-and-humor)
7. [A suitocrat of the old school — The Independent](https://www.the-independent.com/voices/a-suitocrat-of-the-old-school-1261884.html)
8. [Paul Smith: Many People Look, Few Really See — Sciences Po](https://www.sciencespo.fr/en/news/paul-smith-many-people-look-but-they-dont-see/)
9. [Paul Smith: Articulating Scents — AnOther](https://www.anothermag.com/fashion-beauty/8089/paul-smith-articulating-scents)
10. [A Rose by Any Other Name — British Vogue](https://www.vogue.co.uk/article/a-rose-by-any-other-name)
11. [Paul Smith：Portrait、写真と旅についてのインタビュー — ShortList](https://www.shortlist.com/news/paul-smith)
12. [Universal Registration Document 2021：ライセンス満了、p.57 — Interparfums](https://www.interparfums-finance.fr/en/pdf/annual-reports/Interparfums_DEU_2021-En.pdf)
13. [Paul Smith ディフューザーリフィル — Paul Smith 日本公式サイト](https://www.paulsmith.co.jp/products/5539208900RDIFA24_150)
14. [Paul Smith unveils first home fragrance and candle collection — TheIndustry.beauty](https://theindustry.beauty/paul-smith-unveils-first-home-fragrance-and-candle-collection/)
