---
title: "Parfumerie Trésor（パフュムリー・トレゾール）｜受け継いだ香水の記憶から、物語を伝える店へ"
description: "家族の香水の記憶から、香港の専門店へ。ポーリーン・ラウとベニー・タンの創業、移転、ニッチ香水の選品、物語を伝える接客と試香、現在のELEMENTS店をたどる。"
url: https://lechercheurdeparfum.com/parfumerie-tresor/
date: 2026-10-16
modified: 2026-11-03
author: "Root"
image: https://i0.wp.com/lechercheurdeparfum.com/wp-content/uploads/2026/10/parfumerie-tresor-thumbnail-v4-20261017.webp?fit=1200%2C800&ssl=1
categories: ["世界の香水ショップ"]
type: post
lang: ja
---

# Parfumerie Trésor（パフュムリー・トレゾール）｜受け継いだ香水の記憶から、物語を伝える店へ

> 「息のあるかぎり、実店舗を営み続けます。」ポーリーン・ラウ、2024年

Parfumerie Trésor（パフュムリー・トレゾール）は、2014年に香港で生まれたマルチブランドの香水店である。創業者ポーリーン・ラウ（Pauline Lau）と弟のベニー・タン（Benny Tung）が集めたのは、香りとともに作り手の物語を伝えられる香水だった。

その出発点には、家族から受け継いだ香りの記憶と、ヨーロッパの香水店で知った選択肢の豊かさがある。自分で調香する店ではなく、異なる作り手と香水を香港の人々につなぐ店。そのための仕事は、海外ブランドとの交渉から、目の前の一人に香りを説明する時間まで続いている。

## 基本情報

- 店名：Parfumerie Trésor（パフュムリー・トレゾール）
- 開店：2014年8月、中国・香港
- 創業者：ポーリーン・ラウ／共同創業者：ベニー・タン
- 業態：複数ブランドを扱うニッチ・アーティスティック香水専門店
- 現行の主要実店舗：Sensory Vault、香港・九龍のELEMENTS内
- 公式サイト：[Parfumerie Trésor](https://parfumerietresor.com/)

## 創業者と店の成り立ち

### 母の化粧台から、ロンドンの香水店へ

ポーリーンの祖父は船乗りだった。各地を訪れるたびに妻へ香水を持ち帰り、その香水は母へと受け継がれた。幼い彼女が見ていたのは、母の化粧台に並ぶ美しいボトルである。香水は遠い土地から届く品物であると同時に、家の中の親しい気配でもあった。

ロンドンに留学すると、ヨーロッパ各地を訪ねて香水を集めるようになる。一方、ベニーにとって香りは父との記憶につながっていた。幼いころ、早朝の競馬場で父と馬を見る時間を過ごした。父が亡くなった後も、父に贈られた、すでに生産を終えた香水の匂いが、その時間を呼び戻すという。姉弟の店が「香りの物語」を重視する背景には、それぞれの生活に結びついた経験がある。

### 時計・宝飾の仕事を経て、2014年に開店

ポーリーンは帰国後、時計・宝飾の世界で広報やマーケティングに携わった。ブランパンやロジェ・デュブイなどの仕事を経験し、ブランドの扱い方や催事の組み立て方を学んだ。香水店を持った後も、しばらくは宝飾会社の仕事と並行して経営を続けている。

ロンドンで学んだベニーも、姉とともにロンドンやパリでアーティスティックな香水に出会っていた。香港ではヨーロッパほど選択肢が多くない。その違いを、自分たちの店を開く機会と捉えたのである。2014年8月、中環の擺花街（Lyndhurst Terrace）にパフュムリー・トレゾールが開店した。

開業に向けてポーリーンは、半年ほどの間に何度もパリとロンドンへ飛び、創業者や調香師に会った。ブランド側には、代理店による値崩れや十分な紹介を受けられないことへの不安があった。商品を仕入れるだけでは足りず、その香水をどのように守り、伝えていくかを信頼してもらう必要があった。

### 上環への移転と、店に専念する決断

2017年には家賃の上昇を受け、上環の差館上街（Upper Station Street）へ移転した。その後は海港城やK11 MUSEAでのポップアップを経験し、2021年には再び賃貸条件の変化を経て路面店を離れる。LANDMARK、そしてELEMENTSへと、商業施設の中にも活動の場を広げた。

> 「自分では、まだ力を尽くしきっていないと思います。もっとよくできるはずです！」ポーリーン・ラウ、2020年

ポーリーンが宝飾会社の仕事を辞め、店に専念したのは2019年である。店の大小の仕事を自ら担い、香水文化の催しにも取り組むようになった。それ以前の時計の仕事は、香水への単純な寄り道ではなかった。ブランドを運営し、人を集める経験が、自分の店を動かす仕事へつながっている。

| 年 | 店の歩み |
| --- | --- |
| 2014年8月 | 姉弟が香港・中環の擺花街で開店。 |
| 2017年 | 上環の差館上街へ移転。 |
| 2019年 | ポーリーンが店の仕事に専念。ポップアップ展開も進む。 |
| 2021年 | 路面店を離れ、LANDMARKへの出店が実現。その後ELEMENTSにも展開。 |
| 2026年10月 | 現行の公式店舗案内にはELEMENTSのSensory Vaultを掲載。 |

## 選品と、作り手を香港へつなぐ仕事

### 品質に加え、物語と感情を重視する

> 「品質に加えて、とても重要な基準はブランドの物語と、感情に触れることです。」ベニー・タン、2017年

ベニーが選品で重視するのは、マーケティング以上に品質へ目を向けるブランドである。そのうえで、物語があり、感情に触れ、店の雰囲気にも合うこと。独占的に扱えることは利点だが、それだけが選ぶ理由ではなかった。2017年には、多くの場合、香港での正規代理店として自ら輸入し、店舗で販売していると説明している。

棚に並べる前に、ブランドと関係を築く仕事がある。何がその香水を特別にしているのかを理解し、香港で紹介する言葉や場をつくる。こうした流通と接客の両方を担う点に、この店の選品の具体性がある。

### ニシャネ、セルヨッフ、オーモンド・ジェインの取扱い

現在の公式販売サイトには、[ニシャネ](https://lechercheurdeparfum.com/nishane/)、セルヨッフ、オーモンド・ジェイン、ジョヴォイ、ジェロボーム、ドルセー、パルファン・ド・ロジーヌなどが掲載されている。複数ブランドを横断して香水を選べる専門店であり、ニッチ香水の分野で広く知られる作り手も含まれる。

具体的な掲載品には、ニシャネの「アニ」「ハジワット X」、セルヨッフの「エルバ プーラ」「スターライト」、オーモンド・ジェインの「モンタバコ」「チャンパカ」がある。知名度のある名前だけを掲げているのではなく、個別の香水を扱っていることが分かる。ただし通販の掲載と、訪問日に店頭で試せる香水の有無は分けて考えたい。

## 接客と試香を支える仕事

### 物語を話し、香りが落ち着く時間を待つ

> 「店に入ってくださる一人ひとりが、大切なお客様なのです。」ポーリーン・ラウ、創業から約5年の回想

初期のスタッフには、小売の経験がなかった。ポーリーンたちは、売り込むよりも香水の物語や発想を話し続けたという。買うかどうかにかかわらず、店に来た人が香りへの理解を深めることを大切にした。ブランドとの交渉で守ろうとした価値は、ここで一人の来店者への説明になる。

ベニーが2018年に紹介した試香の方法も具体的だ。試香紙に吹きつけてすぐ鼻を近づけるのではなく、1〜2分ほど待ってから嗅ぐ。紙の上と肌の上では印象が変わるため、手首でも試すことを勧めた。まず吹きつけた直後のアルコールの刺激から少し離れ、次に肌にのせて確かめる。香水を選ぶ過程には、説明を聞く時間だけでなく、香りの変化を待つ時間も含まれている。

### 性格診断を、好みを探す会話の入口にする

店は心理学者アンドリュー・ウォン（Andrew Wong）と、「16 Personalities, 16 Perfumes」というペアリング企画も行った。ウォンが説明した手順では、まず4つの質問があるカードを使い、その人の特徴を話しながら香水を提案する。

ここで興味深いのは、ウォン自身が、性格の型ごとに特定の香りを好む関係を科学的に説明できるわけではないと述べていることだ。彼は、この企画を香水選びの出発点が分からない人のための案内と位置づけ、最後には本人の「好き」「好きではない」も関わると説明した。診断結果が一本を決めるのではなく、自分が香水に何を求めるかを話すための入口なのである。

### 物語を伝えるスタッフを育てる

2024年、ポーリーンは、入社時にニッチ香水の知識がなかったスタッフたちも、本を読み、考え、共有することを好み、忍耐強く来店者に物語を説明できるようになったと語った。彼女が店で育てようとしたのは、香料名を覚えることにとどまらず、相手に時間をかけて伝える力だった。

ネットで店やブランドを知っても、実際に嗅いでから買いたい人がいる。冒頭の実店舗への決意は、そうした顧客との仕事を続けるという言葉である。創業者の好みで選んだ香水が、スタッフの言葉と来店者の反応を通じて、別の人の記憶へ入っていく。店の仕事は、その出会いを支えるところにある。

## 現在訪問できる主要実店舗

2026年10月15日に確認した現行の公式店舗案内とELEMENTSの店舗一覧で、所在地が一致するのは次の店舗である。国・地域は中国・香港、都市は香港。創業時の中環の住所とは異なり、九龍側にある。

| 店舗 | 所在地 |
| --- | --- |
| Parfumerie Trésor – Sensory Vault | Shop 2078, 2/F, Wood Zone, ELEMENTS, 1 Austin Road West, Kowloon, Hong Kong |

LANDMARKのOlfactory Galleryは過去の店舗展開として知られるが、現行の公式店舗一覧には掲載されていないため、現在の訪問先には含めていない。営業時間は店公式と施設公式に差があるため、訪問前に確認したい。オンラインショップは、実店舗とは別の販売窓口として運営されている。

## 参考文献

1. [ポーリーン・ラウへの10周年インタビュー — etnet／Michelle Yeung（2024年9月6日）](https://www.etnet.com.hk/www/tc/diva/372330/香港第一間精品香水店Parfumerie+Trésor！專訪香水說書人Pauline+Lau：我只要有一口氣，仍然會繼續經營實體店)
2. [Our Story — Parfumerie Trésor公式](https://parfumerietresor.com/our-story/)
3. [“The brand’s storytelling is a key factor of success” — Premium Beauty News／Vincent Gallon（2017年1月22日）](https://www.premiumbeautynews.com/en/the-brand-s-storytelling-is-a-key,10901)
4. [Memory of Love – Pauline Lau — Time2（2020年7月28日）](https://www.time2hk.com/post/watch-people-memory-of-love-pauline-lau)
5. [創業から約5年の本人回想 — Madame Figaro Hong Kong／梵西](https://www.madamefigaro.hk/wellness/parfumerie-tresor-香水-11413/)
6. [Nishane：現行の取扱商品 — 店公式](https://parfumerietresor.com/brand/nishane/)
7. [Xerjoff：現行の取扱商品 — 店公式](https://parfumerietresor.com/brand/xerjoff/)
8. [Ormonde Jayne：現行の取扱商品 — 店公式](https://parfumerietresor.com/brand/ormonde-jayne/)
9. [香水學問補習班 — 東方日報／朱寶茵（2018年5月30日）](https://orientaldaily.on.cc/cnt/lifestyle/20180530/00321_002.html)
10. [Psychologist Andrew Wong Breaks Down the Relationship Between Personalities and Perfumes — Tatler Asia／Jianne Soriano](https://www.tatlerasia.com/style/beauty/psychologist-andrew-wong-perfume-interview)
11. [Where to find us — Parfumerie Trésor公式店舗案内](https://parfumerietresor.com/where-to-find-us/)
12. [Parfumerie Trésor – Sensory Vault — ELEMENTS公式](https://www.elementshk.com/eng/elements/shopInfo/parfumerie-tresor-sensory-vault)
