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title: "よい香りで顔は魅力的に見える？年齢の判断とは違うのか"
description: "快い匂いほど顔のé­ 力の評定は高くなりましたが、年齢は単純な若返り方向には動きませんでした。顔が消えた後に答える実験から、二つの判断の違いを読み解きます。"
url: https://lechercheurdeparfum.com/odor-pleasantness-face-attractiveness-age/
date: 2026-10-13
modified: 2026-10-13
author: "Root"
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categories: ["香りの科学"]
tags: ["言葉・色・人の印象"]
type: post
lang: ja
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# よい香りで顔は魅力的に見える？年齢の判断とは違うのか

同じ顔でも、一緒に受け取る匂いの快さによって、魅力の評価が変わることがあります。2014年の研究では、匂いが快い側になるほど、直前に見た顔を魅力的と評価する傾向が見られました。ところが、同じ顔の年齢を判断するときには、違う変化の仕方をしていました。

この研究の中心は、「よい香りで人がよく見えるか」だけではありません。魅力のように感情的な評価と結び付きやすい判断と、年齢を見積もる判断とで、嗅覚の関わり方が異なるかを調べています。

## 魚様からバラ様へ、匂いの快さを段階的に変える

研究には22人が参加し、最初の顔判断課題の成績を基準に4人を除外した18人を解析しました。女性12人を含み、平均年齢は25歳でした。

匂いは、調理した魚を思わせる試料とバラ様の試料を混ぜて作りました。両端の試料は事前に強さをそろえ、別の予備試験で、やや不快からやや快いまで快さがほぼ等間隔になる5段階を選びました。極端な快臭と悪臭の二つだけを比べず、間の段階も調べることが設計の特徴です。

顔は、35〜50歳の女性55人の写真から、表情が中立的な8人分を選びました。同じ顔について、しわや肌の斑点を増やす方向と減らす方向に、それぞれ2段階の画像加工を施しました。顔の変化と匂いの変化を別々に操作し、それらが評定にどう重なるかを調べています。

## 写真を見ながらではなく、消えた後に答える

各試行では、まず元の顔を1秒間表示しました。それが消えると匂いの提示が始まり、0.4〜0.6秒後に加工した顔を最大2秒間表示します。参加者は、元の顔より年上に見えるか、年下に見えるかを素早く答えました。

回答とともに顔と匂いの提示が終わり、1秒の空白の後、顔の魅力、顔の年齢、匂いの快さのいずれか一つを評価しました。つまり、中心となる魅力・年齢の評定は、画像が消えた後の短い記憶に基づく回答です。長く写真を見比べる場合や、対面の会話とは異なる条件になります。

なお、原著は選んだ匂いを5種類と説明する一方、試行数の算出箇所では6種類と記しており、条件数に不整合があります。主要結果は、記載された快さの段階に沿った解析と、快い側・不快な側の比較から読むことができます。

## 魅力は、匂いが快いほど高く評価された

顔のしわや斑点を減らすほど、魅力の評定は高くなりました。それに加えて、匂いが快い側になるほど、顔の魅力も高く評価されました。段階を通じた解析では、どちらもほぼ直線的な関係として捉えられています。

顔の加工と匂いの間には、有意な交互作用はありませんでした。今回の範囲では、顔の視覚的な手掛かりによる変化に、匂いの快さによる変化が加わるような結果です。特定の顔だけに香りが強く効く、というパターンではありませんでした。

## 年齢は「よい香りほど若く」にはならなかった

年齢の評定では、しわや斑点が多い加工ほど年上に見えるという、視覚情報に沿った変化がありました。一方、匂いが快いほど一律に若く、あるいは年上に評価されるという直線的な効果は確認されませんでした。

代わりに見られたのは、顔の加工方向によって匂いの影響が変わる交互作用です。快い側の匂いでは、しわや斑点を増やした顔と減らした顔の年齢評定に明確な差がありました。不快な側では、この二つの差は明確ではありませんでした。魅力の点数が全体に上がるのとは、異なる結果です。

最初の「年上か年下か」を素早く答える課題では、画像加工が大きいほど判断の効率が高くなりましたが、匂いによる効率の差は見られませんでした。また、顔の加工によって匂い自体の快さが変わるという有意な効果も確認されませんでした。

## 感情的な評価と、細部を見分ける判断

著者は、魅力と匂いの快さには共通する感情的な評価の軸があり、それが加わりやすいと解釈しています。一方、年齢判断には顔の細部を読み取る作業が必要で、不快な匂いが注意を引くと、その作業が妨げられる可能性を挙げました。

この研究で測ったのは回答と反応時間で、脳活動や注意の配分を直接測定したものではありません。さらに、魅力や年齢の評定の前に、必ず「年上か年下か」を答えています。この先行課題が年齢に注意を向け、後の年齢評定だけに影響した可能性は、著者も重要な限界として挙げています。

顔は中年期の女性8人、評価者は若い成人という範囲です。結果は、匂いが人の印象に関わる一例として受け取れますが、香水を着ければ誰でも同じだけ魅力的に見える、といった使い方の処方箋にはまだ距離があります。

## まとめ

匂いが快い側になるほど、直前に見た女性の顔の魅力は高く評価されました。一方、年齢の評定は単純な若返り方向には動かず、快い匂いのときに、しわや斑点を増減した顔の違いがより明確に表れました。

同じ顔に対する判断でも、「魅力」と「年齢」では、香りとの組み合わさり方が異なります。何を判断しているのか、どのタイミングで答えるのかまで含めて、香りが人の印象に関わる仕組みを考えた研究です。

研究費の一部はUnileverが提供し、論文では著者2人が当時同社の研究開発部門所属と記されています。ほかにWallenberg財団、スウェーデン研究評議会、ドイツ研究振興協会の支援が記載されています。資金提供者は研究設計・解析・発表判断などに関与せず、関連特許や開発中・販売中の製品はないとの申告があります。

**参考文献**

Seubert J, et al. (2014). Odor Valence Linearly Modulates Attractiveness, but Not Age Assessment, of Invariant Facial Features in a Memory-Based Rating Task. *PLOS ONE*, 9(5), e98347. [原著論文・公開全文](https://doi.org/10.1371/journal.pone.0098347)
