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title: "香りに似合う色は、人によってどこまで一致する？"
description: "20種類の香りを、色の名前と1,565枚の色見本で表す実験。ベルガモットと黄色などのå ±通点、約2年後に残った対応を紹介します。"
url: https://lechercheurdeparfum.com/odor-color-correspondence/
date: 2026-10-14
modified: 2026-10-14
author: "Root"
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categories: ["香りの科学"]
tags: ["言葉・色・人の印象"]
type: post
lang: ja
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# 香りに似合う色は、人によってどこまで一致する？

ベルガモットの香りには黄色、キャラメルラクトンには茶色。香りを嗅いで「似合う色」を選ぶと、別々の人の答えに共通点が現れます。1996年の研究は、色の名前を選ぶ方法と、実際の色見本を選ぶ方法を使って、この対応を確かめました。

研究の問いは、香りと色の結び付きが人々の間で共有されるのか、そして時間を隔てても保たれるのか、というものです。二つの実験と約2年後の再検査から、個人の自由な連想の中にも、集団として一定の傾向があることが見えてきました。

## 20種類の香りを、11の色名で表す

最初の実験には、新聞広告で募集した18〜40歳の94人が参加しました。嗅覚や鼻の状態を自己申告で確認し、色覚検査も行っています。香りの専門家を集めた試験ではありません。

使ったのは、ベルガモット油、ラベンダー油、ジャスミンアブソリュート、パチュリ油などを含む20種類の香料です。天然の抽出物と合成香料を取り混ぜ、予備試験で感じる強さを基準の香料に近づけました。試料は中身の色が見えない白い容器に入れ、3桁の番号で示しています。

参加者は一つずつ香りを嗅ぎ、赤、橙、黄、緑、青、紫、茶、白、ピンク、灰、黒という11の色名に、合計5点を振り分けました。一つの色に5点すべてを置いても、いくつかの色に分けてもよい方式です。香りの順番は参加者ごとに無作為にし、提示の間には少なくとも20秒を空けました。

比較のため、気分を表す言葉に色を割り当てる課題や、線の形を気分・色で表す課題も先に行いました。既存の感覚間の対応を調べる方法が再現できるか確かめ、その方法を香りへ広げる狙いです。

## 茶色にまとまる香りも、複数の色に分かれる香りも

香りごとの点の配分を分析すると、多くの香料で色の選び方に偏りがありました。ゼロ点が多く同順位が生じることを補正した検定では、20種類すべてで、無作為に配点した場合とは異なる分布になりました。補正前にはラベンダー、ジャスミン、スターアニスの3種類が有意な基準に達しておらず、結果には分析方法による違いもあります。

まとまり方は香料によってさまざまです。キャラメルラクトンは茶色への配点が目立つ一方、人工シベット香料では茶、白、灰、黒などに点が分かれました。「この香りには一つの正解色がある」というより、香りごとに色の選ばれ方が違う、と捉えると結果に合います。

高得点の色は、少数の人が多く配点しただけでもありませんでした。平均点が上位4分の1に入る色は、平均すると約36％の参加者から点を得ています。全員一致ではなくても、集団の中に共有される傾向がありました。

## 約2年後にも、色の配分に共通点が残った

最初の参加者のうち15人が、約2年2か月後に同じ課題をもう一度行いました。研究者は、同じ15人の初回と再検査について、香りごとに11色への**集団平均の配点プロフィール**を比較しています。

香りについての相関を平均すると、r＝0.53でした。線を色で表す課題の0.57に近く、気分の言葉を色で表す課題の0.84より低い値です。20の香りのうち9つで個別の相関が有意となり、最も得点の高い色名が初回と同じだったのは7つでした。

この結果は、集団平均の色の結び付きに一定の持続性があることを示します。一人ひとりが毎回同じ色を選ぶ確率を測った数値ではなく、再検査も15人に限られます。著者らも、強い共感覚で知られるような、ほとんど変わらない個人的体験とは区別しています。

## 言葉ではなく、1,565枚の色見本から選ぶ

「赤」と言っても、人によって思い浮かべる赤は違うかもしれません。そこで二つ目の実験では、最初の実験に参加していない18〜40歳の50人に、同じ20種類の香りを嗅いでもらいました。今度は1,565枚のマンセル色票から、その香りを最もよく表す1枚を選びます。

色票は、色合いを表す「色相」、鮮やかさの「彩度」、明るさの「明度」を数値で指定できる見本です。専用の照明箱を使い、室内の照明は消して、見る条件もそろえました。容器は鼻の近くに置かれ、参加者は持たずに嗅いでいます。

20種類のうち13種類で、選ばれた色相に統計的に有意な集中がありました。選ばれる明るさと鮮やかさにも、香料間で差がありました。香りに対応するのは大まかな色名だけでなく、色の濃淡を含む印象でもある、という結果です。

さらに別の30人が、13種類の香りそれぞれの集団平均に近い色票に名前を付けました。13枚中10枚では、最もよく使われた色名が、最初の実験でも上位に入っていました。たとえば、ベルガモットは黄色、キャラメルラクトンは茶色、シンナムアルデヒドは赤、アントラニル酸メチルはピンクという対応です。

一致しない例もあります。人工シベットやスターアニスでは、最初の実験で目立った茶色や黒との対応が再現されませんでした。著者らは、色票の中で茶系が十分に表されていないことや、純粋な灰色・黒の見本がなかったことを、その理由の候補に挙げています。選択肢の作り方も、得られる色の印象に関わります。

## 共有される連想は、どこから生まれる？

著者らが強調したのは、色名を使う課題と、実物の色見本を選ぶ課題が、同じ方向の証拠を与えたことです。香りの連想は個人的な思い出だけでばらばらに決まるわけではなく、人々の間で共有される部分もあります。

その仕組みは、今回の実験だけでは決まりません。たとえばシナモンを思わせる香りから、赤いシナモン菓子を連想した可能性を著者らは挙げています。一方、一般に名前を言い当てにくい香料でも色の偏りがあり、ラベンダーが単純に紫や青へ結び付いたわけでもありませんでした。物の名前、生活経験、感覚そのものの特徴が、どの程度ずつ関わるかは残された問いです。

これは、香りを嗅ぐと目の前に色が現れることを調べた研究ではありません。参加者が香りに合う色を選ぶ、感覚どうしの対応を調べています。また、一地域で募集した成人と20種類の香料による結果なので、世界共通の配色表として使うには、文化や香料を変えた検証が必要です。

## まとめ

香りに似合う色を選ぶと、キャラメルラクトンに茶色、ベルガモットに黄色といった、参加者間で共有される傾向が現れました。色名への配点では20種類すべてが補正後の検定で偏りを示し、実際の色票でも13種類の色相が一定の範囲に集まりました。明るさと鮮やかさにも香料ごとの差があり、二つの方法はおおむね対応しています。

約2年後にも、同じ15人の集団平均の配点には中程度の関連が残りました。香りを色で表すことは、その場の思い付きだけではなく、ある程度共有され、持続する連想を手掛かりにできる。そのことを、言葉と色見本の両方から確かめた研究です。

**研究の背景・開示：**研究当時、著者3人はGivaudan-Roure Fragrancesに所属していました。掲載論文の連絡先注記には、筆頭著者の移籍先としてSynesthetics, Inc.が記載されています。謝辞には実験・香料・統計などへの協力者が挙げられていますが、独立した研究資金の声明や利益相反の声明は確認できません。

**参考文献**

Gilbert, A. N., Martin, R., & Kemp, S. E. (1996). Cross-Modal Correspondence between Vision and Olfaction: The Color of Smells. *The American Journal of Psychology*, 109(3), 335–351. [原著論文](https://doi.org/10.2307/1423010)／[著者公開全文](https://www.researchgate.net/publication/14368802_Cross-Modal_Correspondence_between_Vision_and_Olfaction_The_Color_of_Smells)
