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title: "LACOSTE（ラコステ）— テニスから生まれたポロと、香水づくりの歩み"
description: "テニス選手ルネ・ラコステの研究と発明、1933年のポロシャツ、1968年に始まる香水の歩みをたどる。ボトルの編み地や銀色、柑橘とスパイスの制作談から、ラコステの香りづくりを紹介する。"
url: https://lechercheurdeparfum.com/lacoste/
date: 2026-09-06
modified: 2026-10-12
author: "Root"
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categories: ["ブランド・創業者"]
type: post
lang: ja
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# LACOSTE（ラコステ）— テニスから生まれたポロと、香水づくりの歩み

> 発明家！　もし名刺に職業を記すなら、私ならそう刻みます。ルネ・ラコステ

LACOSTE（ラコステ）は、1933年にフランスで生まれたブランドである。ワニのロゴとポロシャツで知られるが、その出発点には、テニス選手René Lacoste（ルネ・ラコステ）が競技のために重ねた工夫がある。

香水の歩みは1968年に始まる。やがてポロの編み地や、ルネが発明した鋼製ラケットも、ボトルの題材になった。服や道具を知ることが、香りを理解する入口になるブランドである。

## 基本情報

- 設立年：1933年
- 創設者：René Lacoste（ルネ・ラコステ）、André Gillier（アンドレ・ジリエ）
- 誕生の国：フランス
- 香水の展開開始：1968年
- 公式サイト：[LACOSTE](https://www.lacoste.com/)

## 創設者とブランドの成り立ち

### 対戦相手を研究する、テニス選手ルネ・ラコステ

ルネは1904年、パリに生まれた。テニスを始めたのは15歳で、18歳のときには競技に打ち込むことを決める。力任せに相手を圧倒するよりも、試合を読み、戦い方を組み立てる選手だった。対戦相手の特徴をノートに記し、球の速さや長さを変えて、相手の得意な展開を崩していった。

自分の動きにも目を向け、技術を細かく記録した。その蓄積は1928年の著書『Tennis』へとつながる。練習や試合を観察し、改善を重ねる姿勢は、道具にも及んだ。ラケットの柄を握りやすく削り、医療用テープを巻く。1927年には、一人で練習できるように、一定の力でボールを送り出す機械を発明している。

競技では四大大会のシングルスで7度優勝し、1927年と1928年のデビスカップではフランスの優勝に貢献した。フランステニスの「四銃士」の一人でありながら、ルネは静かに研究と練習を続ける選手でもあった。

### ワニの愛称が、ブランドのロゴになるまで

1923年、フランス代表の主将はルネに、試合に勝てば、彼が気に入ったワニ革のスーツケースを贈ると約束した。ルネは敗れたが、この話と試合での粘り強さから、アメリカの記者が彼を「クロコダイル」と呼ぶようになる。

友人のRobert George（ロベール・ジョルジュ）が描いたワニは、ルネのブレザーに刺繍された。ブランドの印になる前は、一人の選手の愛称を示していたのである。

### 動きやすいポロシャツと、1933年の創業

1920年代のテニスでは、長袖のシャツやベルト付きのズボンが一般的だった。ルネはシャツの袖を短くし、暑いアメリカのコートに備えて、白いジャージーのシャツをつくらせた。短い袖や身体に沿う形は、服装の規則を重んじる大会の主催者には受け入れにくくても、動く選手にとっては意味のある変更だった。

1929年、健康上の理由から競技生活を退いたルネは、1933年にアンドレ・ジリエと共同でブランドを設立する。中心に置いたのは、軽く、しなやかな「プチピケ」のポロシャツである。プチピケとは、表面に細かな凹凸を持つ編み地のこと。通気性と動きやすさを考えた衣服に、あのワニが加わった。

ルネの考えるエレガンスも、着る場面と切り離されてはいなかった。1983年、彼はその条件をこう表している。

> エレガンスとはまず、その場や状況に服が適切に合っていることです。ルネ・ラコステ — エレガンスについて、1983年

短い袖や軽い編み地は、見た目を変えるためだけの選択ではない。身体を動かすという用途から、形が決まっている。ラコステのポロには、選手が衣服を使う側から考えた発想がある。

### 鋼製ラケットの発明から、1968年の香水へ

ブランドを始めた後も、ルネの発明は続いた。1960年にはラケットの弦の振動を抑える器具、1963年には鋼製ラケットの特許を取得する。生涯に出願した特許は30件を超えた。服だけでなく、道具の重さや扱いやすさも、改善の対象だったのである。

ラコステが最初のオードトワレを送り出したのは1968年である。ジャン・パトゥ社がライセンスのもとで製造し、調香は[Jean Kerléo（ジャン・ケルレオ）](https://lechercheurdeparfum.com/jean-kerleo/)が手がけた。衣服から香りへと、ブランドの表現が広がっていった。

1984年にはラコステ オリジナル（Lacoste Original）が登場する。その後、2011年にはポロシャツを題材にした男性用香水のコレクション「L.12.12」が始まった。2024年の新たなオリジナル オードパルファムは、1984年の同名作品にさりげなく敬意を表しながら、別の香りとして創作されている。ポロの造形を香水へ移す流れと、過去の名前を新しく解釈する流れが育ってきたのである。

## ブランドのこだわり

### ポロの編み地と鋼製ラケットを写したボトルデザイン

L.12.12という名は、1933年のポロの製品名を受け継ぐ。「L」はラコステ、「1」はプチピケの素材、「2」は半袖、「12」は最終試作品の番号を表す。香水の名前にも、衣服をつくったときの記号が残っている。

2011年の最初のコレクションは、白・青・緑の3作品で始まり、ボトルには布製のワニが付いていた。ポロとの関係を、名前だけでなく、手に取る容器でも示していたのである。

2025年のL.12.12 シルバーグレー（L.12.12 Silver Grey）では、プチピケを思わせる表面の模様と、ワニの刺繍を引き継ぎながら、瓶を銀色に仕上げた。その色の題材は、ルネが発明した鋼製ラケットである。ポロとラケットという二つの工夫を、一つの容器に重ねている。

香りではラベンダーとゼラニウムの芳香に、マンダリンの爽やかさとインセンスのニュアンスを組み合わせる。銀色の外観を持つこの作品も、香りの構成では芳香性の植物と柑橘を軸にしている。

### 柑橘とスパイスで「動き」を表現する香りづくり

2024年のオリジナル オードパルファムを手がけたのは、[Anne Flipo（アン・フリッポ）](https://lechercheurdeparfum.com/anne-flipo/)とTanguy Guesnet（タンギー・ゲネ）である。アンは、時代を超える爽やかさと創造への熱意が共存するブランドとして、ラコステを捉えている。

二人が香りで表そうとしたのは、動きである。タンギーは、そのために選んだ柑橘とスパイスの関係を具体的に語った。

> アンと私は、この香水で動きを伝えるために、柑橘の爽やかさと燃えるようなスパイスを組み合わせて制作しました。タンギー・ゲネ — ラコステ オリジナルの制作について

ベルガモットに、カルダモンとピンクペッパーを合わせ、柑橘の鮮やかさにスパイスの刺激を加える。その先には、ラベンダーとクラリセージの芳香、サンダルウッドやアンバーの温かさが続く。爽やかさだけで終わらせず、芳香性のハーブと木の背景を重ねた構成である。

ポロの編み地やラケットの銀色は、形として香水に残る。一方、動く身体の自由さは、柑橘とスパイスの組み合わせで表そうとする。ラコステの香りづくりには、ブランドの過去から何を取り出し、造形や香りにどう移すかという、具体的な選択がある。

## ちなみに…

ルネの家族の競技は、テニスだけではなかった。妻Simone Thion de La Chaume（シモーヌ・ティオン・ド・ラ・ショーム）は、1927年の全英女子アマチュアゴルフ選手権で優勝している。娘Catherine（カトリーヌ）も、1967年の全米女子オープンをアマチュア選手として制した。ラコステ家では、ゴルフでも母娘が大きな足跡を残していたのである。

## 参考文献

1. [Lacoste公式 — 創業、ワニの誕生、発明と香水の沿革](https://corporate.lacoste.com/fr/notre-histoire/) — https://corporate.lacoste.com/fr/notre-histoire/
2. [Lacoste公式 — テニス選手・発明家としてのルネ・ラコステ](https://www.lacoste.com/gb/we-are-lacoste/rene-lacoste.html) — https://www.lacoste.com/gb/we-are-lacoste/rene-lacoste.html
3. [Lacoste — 1933–2011年の公式沿革（2011年2月、Apparel Search保管）](https://www.apparelsearch.com/names/l/lacoste/lacoste_history_1933-2011.pdf) — https://www.apparelsearch.com/names/l/lacoste/lacoste_history_1933-2011.pdf
4. [Interparfums公式 — L.12.12 シルバーグレーと、ポロ・鋼製ラケットの着想（2025年4月24日）](https://www.interparfums.fr/fr/l-12-12-silver-grey-lelegance-du-polo-la-force-dun-parfum/) — https://www.interparfums.fr/fr/l-12-12-silver-grey-lelegance-du-polo-la-force-dun-parfum/
5. [International Tennis Hall of Fame — ルネ・ラコステの人物史と競技歴](https://www.tennisfame.com/hall-of-famers/inductees/rene-lacoste) — https://www.tennisfame.com/hall-of-famers/inductees/rene-lacoste
6. [Lacoste公式 — ポロの誕生と、ルネのエレガンス観（2026年4月8日）](https://www.lacoste.com/fr/news/fashion/lacoste-inventor-of-the-polo-shirt.html) — https://www.lacoste.com/fr/news/fashion/lacoste-inventor-of-the-polo-shirt.html
7. [Osmothèque — 所蔵香水目録（2015年6月、54ページの1968年ラコステ作品）](https://www.osmotheque.fr/wp-content/uploads/2016/04/Collection-Osmotheque-Juin-2015.pdf) — https://www.osmotheque.fr/wp-content/uploads/2016/04/Collection-Osmotheque-Juin-2015.pdf
8. [Interparfums公式 — ラコステ オリジナルの制作と1984年の作品との関係（2024年6月14日）](https://www.interparfums.fr/fr/lacoste-original-un-parfum-qui-reinvente-lheritage/) — https://www.interparfums.fr/fr/lacoste-original-un-parfum-qui-reinvente-lheritage/
9. [Interparfums公式 — 現行L.12.12 シルバーグレーのデザインと香り](https://www.interparfums.fr/fr/l1212-silver-grey/) — https://www.interparfums.fr/fr/l1212-silver-grey/
10. [Lacoste提供／PhilSTAR Life掲載 — オリジナルの調香師コメント（2025年5月9日、2024年のオードパルファム）](https://www.philstarlife.com/style/949204-lacoste-original-new-fragrance) — https://www.philstarlife.com/style/949204-lacoste-original-new-fragrance
11. [ラトリエ デ パルファム公式 — タンギー・ゲネの日本語表記](https://latelierdesparfums.jp/products/lacoste-original-parfum-spray) — https://latelierdesparfums.jp/products/lacoste-original-parfum-spray
