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title: "ジュル エ マッド（JUL ET MAD Paris） — 愛の物語を香りに刻んだメゾン"
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date: 2026-04-04
modified: 2026-04-04
author: "Root"
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# ジュル エ マッド（JUL ET MAD Paris） — 愛の物語を香りに刻んだメゾン

> 「私たちのパルファンの本質を一言で言うなら、”正直さ（Honesty）”です。なぜなら私たちの香りは、実在する人々が生きた本物の物語から生まれているから。」— Madalina Stoica-Blanchard（共同創業者）[](https://faurar.com/interviews/jul-et-mad-paris-un-amour-improbable)

## 基本情報

- **設立**：2012年

- **創設者**：Julien Blanchard（ジュリアン・ブランシャール）& Madalina Stoica-Blanchard（マダリナ・ストイカ＝ブランシャール）

- **公式サイト**：(https://juletmad.com/)

## 創設者・ブランドの成り立ち

### 2つの異なる人生

JUL ET MAD パリの物語は、2人の全く異なる人生の軌跡が交差するところから始まる。

マダリナ・ストイカは、ルーマニアのカルパティア山脈の山間の村、ヴァレア・マレ＝プラヴァツで育った。教育専門の高校を卒業した後、彼女の人生は想定外の方向へ舵を切る。奨学金を得て渡米し、ニューヨーク州立大学FIT（Fashion Institute of Technology）の化粧品・フレグランス・マーケティングプログラムで優秀な成績を収めた。在学中から店頭で香水を販売してあらゆる文化圏のお客と向き合い、「マーケティング調査では得られないリアルな視点」を磨いていったと彼女は語っている。

一方、ジュリアン・ブランシャールはパリ生まれ。神経科学の修士号を取得後、生物学の博士号を取得し、脳の感覚メカニズムの研究に従事した。しかし基礎研究の世界を離れ、テクノロジー・コミュニケーション分野に転身。科学特化型の通信会社を複数立ち上げたシリアル・アントレプレナー（連続起業家）でもある。ネパールのアンナプルナ山脈を踏破するバックパッカーでありながら、パリのソワレ（夜会）にも自然と溶け込む——そんな「ダンディ・パリジャン（Dandy Parisien）」の顔も持っていた。[](https://juletmad.com/en/our-couple/)

### 運命の夜、サンジェルマンで

2人が出会ったのは、2004年5月のある夜のこと。パリ、サンジェルマン地区のテラスレストランでのことだった。当時ニューヨーク在住のマダリナがパリを訪れ、ひとりで夕食をとっていた。その時のことを、彼女は後のインタビューでこう語っている。

> 「ある夜、私はサンジェルマンでひとりで夕食をとっていました。そして歩道を歩く素敵な男性と目が合った。彼も私を見ていました。それで彼は近づこうとしたんですが、まだ歩道の縁石に届いていなかったみたいで、よろめいたんです。そのまま行ってしまいました。1時間後、食事を終えて店を出たら、また同じ方向からその男が来るではないですか。”あの人、また！”と思って。私はホテルへ向かおうとしていたのに、何かに駆られて声をかけてしまいました。フランス語は一言も話せなかったけど、”Attend（待って）”とだけ言えた。そこから話し続けて、気づいたら朝の6時でした。彼は英語が話せて。予期していなかった。まさに運命だと思った。そして約9ヶ月後に結婚しました。」— Madalina Stoica-Blanchard[](https://persolaise.com/2013/12/this-is-moment-to-do-it-madalina-stoica.html)

その後も2人はしばらく別の大陸で暮らし続けた。転機となったのは2005年、ジュリアンがマダリナをサプライズでヴェネチアへ連れ出し、プロポーズをした瞬間だ。マダリナは愛するジュリアンのためにニューヨークを離れ、パリへ生活の拠点を移す。[](https://faurar.com/interviews/jul-et-mad-paris-un-amour-improbable)

### パリでのキャリア、そしてブランド誕生へ

2005年にパリへ移住したマダリナは、まずニッチ香水の老舗ブランド「(https://lechercheurdeparfum.com/lartisan-jean-francois-laporte/)」でマーケティング・セールス・マネージャーとして働き始めた。パリに来た際にすでにブランドを知っていたためだという。その後、2008年には「(https://lechercheurdeparfum.com/dior/)」でアジアパシフィック担当のオペレーショナル・マーケティング・マネージャーに就任し、美容業界のトップエグゼクティブとして活躍した。米国時代にはClarins（クラランス）、Carita（カリタ）、Decléor（デクレオール）、Natura Bisséなどでも経験を積んでいた。

こうしてマダリナは「業界で17年間働いた後」に、「調香師教育も受けて、調香師と同じ言語で話せる」力を培い、2011年、ついに自らのフレグランスハウス設立を決意する。彼女にとって、ジュリアンとの運命的な出会いは「ブランド構想の最初のひとつの煉瓦」にほかならなかった。構想から製品化まで約2年をかけ、2012年にJUL ET MAD パリは正式にローンチした。

ブランド名は、ジュリアンの愛称「Jul」とマダリナの愛称「Mad」に、2人の街「Paris」を加えたもの。Blanchard（ブランシャール）はフランス語で「白い（blanche）」を意味し、友人たちが2人を「The Whites（ホワイト）」と呼んでいたことも、後のコレクション名に生かされている。[](https://nicheweek.blogspot.com/2015/10/interview-with-julien-and-madalina.html)

## ブランドのこだわり

### 「妥協なきパルファン」という哲学

ジュリアンが端的に語るブランドのモットーは、*「Parfum sans compromise（妥協なきパルファン）」*。これはスローガンにとどまらず、香りづくりのすべての工程に貫かれる姿勢だ。[](https://nicheweek.blogspot.com/2015/10/interview-with-julien-and-madalina.html)

すべての香りはエキストレ・ドゥ・パルファン（Extrait de Parfum）——市販の香水の中で最も高い濃度で調香される規格——として仕上げられる。天然のエッセンシャルオイルやアブソリュート（植物から抽出した高純度の天然香料）を惜しみなく使用し、コスト面での妥協は一切しないとマダリナは明言している。

調香師との協働プロセスも独特だ。ブランドのコンセプトと「物語」をまず決め、それに合う調香師を選んだ上で、予算の縛りなく「完全な自由」でクリエイションを委ねる。その後、マダリナが「嗅覚評価（olfactory evaluation）」を担当し、作品を仕上げていく。複数の調香師に同じブリーフを渡してブラインドテストで選ぶこともある。

> 「私たちが調香師と一緒に座り、”これが私たちの物語です、どうぞ自由に作ってください、予算もクリエイティビティも制限はありません”と伝えます。テラス ア サンジェルマンでは3つのバージョンが上がってきて、最初の1本を嗅いだ瞬間に”これだ！”となりました。」— Madalina Stoica-Blanchard[](https://nicheweek.blogspot.com/2015/10/interview-with-julien-and-madalina.html)

また、マダリナは「ニッチ」という言葉を好まず、「アーティスティック・パルファム（artistic perfumes）」と表現することにこだわっている。トレンドを追わず、自分たちの物語に忠実であり続けること——それが外部の資本や大企業に左右されない独立ブランドとして歩み続ける理由でもある。[](https://faurar.com/interviews/jul-et-mad-paris-un-amour-improbable)

### ボトルとパッケージのデザイン

外側のデザインにも同様の厳しいこだわりが宿っている。ボトルはフランスの硝子工房「Verrerie Flaconnage Agussol」が手がけ、半フロストガラスにザマック（zamac）製のキャップを組み合わせたシンプルながら重厚な佇まいだ。ブランドのロゴは、パリのデザイン会社「QuartoPiano」が手がけた「恋人結び（lovers-knot）」のモチーフ。[](https://cosmeticsbusiness.com/jul-et-mad-makes-its-debut-86704)

商品は50mlのボトルと7mlの「ノマドスプレー」がセットになっており、スタイリッシュなメタルケースに収まる。さらに全体がグレーのレザーケース（白ベルベット内装）に包まれる。[](https://cosmeticsbusiness.com/jul-et-mad-makes-its-debut-86704)

「レ ホワイト」コレクションでは、このパッケージングがさらに格上げされる。マダリナはその造りをこう語っている。

> 「ホワイトのボトルは製造工程でゴールドバスに沈められ、ブランド名が職人の手で一本一本エングレービングされます。木箱はピアノを作る職人の手仕事で、5層のラッカー仕上げ。これは本当のマスターピース（傑作）です。」— Madalina Stoica-Blanchard[](https://nicheweek.blogspot.com/2015/10/interview-with-julien-and-madalina.html)

## 香水ラインナップ

JUL ET MAD パリの香水は現在、3つのコレクションに分かれて展開されている。

### レ クラシック（Les Classiques）コレクション

2人の「愛の物語」をそのまま章立てで香りに変換したコレクション。ジュリアンとマダリナのそれぞれの人生、そして出会いから結婚後の旅までが、1本1本のフラコンに刻まれている。[](https://juletmad.com/en/our-universe/)

ローンチ時の3作品はすべて、調香師ドロテー・ピオ（Dorothée Piot / Maison Robertet）が手がけた。[](https://www.cafleurebon.com/new-perfume-reviews-jul-et-mad-garuda-nea-nin-shar-les-white-love-dose-draw/)

- **スティレット オン レックス（Stilettos on Lex）**：出会いの前、マダリナがニューヨークのレキシントン・アベニューを高いヒールで闊歩していた頃を表現。振り向く人々、残像のように漂う香りの残り香——マダリナ自身が「これは出会い前の私」と語った作品。シプレ・フルーティ・フローラルの香調。

- **テラス ア サンジェルマン（Terrasse à St-Germain）**：あの運命の夜、2人が出会ったカフェのテラスが舞台。ウッディ・フローラル・ムスキーの香調で、マダリナ曰く「愛するか憎むかのどちらかで、迷いのない香り——まさに一目惚れのように」。2013年のFiFi Indie Awardでファイナリストに選出された。

- **アムール ドゥ パラッツォ（Amour de Palazzo）**：2人で初めて旅したヴェネチアへのオマージュ。オリエンタル・ウッディ・レザーの香調で、スパイス、革、ウード（沈香）が複雑に絡み合う。

その後のコレクションには、2人の結婚式を挙げたエクス・アン・プロヴァンスを舞台にした**アクア セクスティウス（Aqua Sextius）**（調香師：セシル・ゼロキアン / Cécile Zarokian）が加わった。マラケシュや更なる旅の記憶も作品に昇華され、現在はスティレー・ア・ザ・ヘヴン（Stairway to Heaven）、イストワール・ダムール2.0（Histoire d’Amour 2.0）なども含む計7作品がラインナップされている。

### レ ホワイト（Les White）コレクション

「愛の物語」を語り終えた後、2人が向かったのは自分たちの内側だった。音楽、美術、歴史、哲学——2人の個人的な情熱と「アール・ドゥ・ヴィーヴル・ア・ラ・フランセーズ（フランス流の生き方の美学）」をテーマとする第2のコレクションが「レ ホワイト」だ。[](https://juletmad.com/en/our-universe/)

作品には古代文明や神話にまつわるインスピレーションが多く、それぞれのボトルがゴールドで仕上げられた「ジュエル（宝飾品）」として提供される。

- **ニン・シャール（Nin-Shar）**：バビロンの空中庭園にインスパイアされた、純粋なトルコ産ローズアブソリュートを核とした作品。調香師シドニー・ランスール（Sidonie Lancesseur / Maison Robertet）との共同制作で完成まで約2年を要した。

- **ネア（Nea）**：調香師ルカ・マッフェイ（Luca Maffei）が手がけた作品で、2016年のアート・アンド・オルファクション・アワーズ（Art and Olfaction Awards）インディペンデント部門を受賞した。マダリナは「最初のサンプルから一度も変更せず、完成した」と語っている。

ルカ・マッフェイとの出会い自体も偶然の産物だった。2014年9月、フィレンツェで開催されたPITTIの展示会の最終日に、1人のルーマニア人マーケティングマネージャーが彼を紹介した。「サンプルを送ってみて」と伝えると、2週間後に「ガルーダ（Garuda）」と「ネア」の試作が届いた——と、マダリナは回顧している。[](https://nicheweek.blogspot.com/2015/10/interview-with-julien-and-madalina.html)

コレクション全体では、Bella Donna（ベラ・ドンナ）、Callisto（カリスト）、Fugit Amor（フュジット・アモール）、Mon Seul Désir（モン・スル・デジール）なども含む。

### レ エサンシエル（Les Essentiels）コレクション

3番目のコレクションは、特定の原料や香調そのものにスポットライトを当てた7作品からなる。ユニセックスのオードパルファン形式で、より現代的でエアリーな仕上がりとなっている。[](https://parfumexquis.com/blogs/news/les-essentiels-jul-et-mad)

ライ・ノビリス（Lys Nobilis）、ノワゼット・イリス（Noisette Iris）、ガンジャ・ウード（Ganja Oud）、セドラ・ジャンジャンブル（Cedrat Gingembre）、ヴェティヴェール・キュイール（Vetiver Cuir）、ベルガモット・ツイスト（Begramote Twist）の6作品に加え、**Revelo（レヴェロ）**という独自のアロマ・エンハンサーが含まれるのが特徴だ。レヴェロは他の香水の前にスキンに吹きつけることで、香りをより長く、より鮮明に際立たせるという革新的な概念である。[](https://parfumexquis.com/blogs/news/les-essentiels-jul-et-mad)

## ちなみに…

- **出会いから結婚まで9ヶ月。**
マダリナが語った出会いのエピソードは、本人が「PR的に出来すぎ」と言われることも知っている——しかし事実であるとして語り続けている。「事実は小説より奇なり」と彼女は笑いながら言った。なお、マダリナはあの夜、フランス語を一切話せなかったが、「Attend（待って）」という一言だけは知っていた。それがすべての始まりだった。[](https://persolaise.com/2013/12/this-is-moment-to-do-it-madalina-stoica.html)

- **「レ ホワイト」は苗字から。**
第2コレクションの名称「White（ホワイト）」は、ブランシャール（Blanchard）家の苗字がフランス語の「blanche（白い）」に由来することから来ている。2人の友人たちは彼らを「The Whites」と呼んでいた——「ホワイト家、今夜夕飯どう？」というように。[](https://nicheweek.blogspot.com/2015/10/interview-with-julien-and-madalina.html)

- **ネアは一発で完成した。**
Art and Olfaction 2016受賞作のネアは、調香師ルカ・マッフェイが提出した最初のサンプルから一切変更なしに完成したという。一方、同じコレクションのニン・シャールは完成まで約2年を要した——香水制作の奥深さが垣間見えるエピソードだ。[](https://faurar.com/interviews/jul-et-mad-paris-un-amour-improbable)

参考文献

1. “Jul et Mad makes its debut” – Cosmetics Business – https://cosmeticsbusiness.com/jul-et-mad-makes-its-debut-86704
2. “Julien et Madalina – Our Couple” – JUL ET MAD 公式サイト – https://juletmad.com/en/our-couple/
3. “Our Universe” – JUL ET MAD 公式サイト（英語） – https://juletmad.com/en/our-universe/
4. 「Jul et Mad（ジュル エ マッド）日本初上陸プレスリリース」 – PR TIMES（NOSE SHOP株式会社） – https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000109.000024774.html
5. “Madalina Stoica On The Fairy Tale Beginnings Of Jul Et Mad” – Persolaise – https://persolaise.com/2013/12/this-is-moment-to-do-it-madalina-stoica.html
6. “Interview: Fragrance from the heart” – Cosmetics Business – https://cosmeticsbusiness.com/interview-fragrance-from-the-heart–103321
7. “Jul et Mad Paris, love against all odds” – Faurar – https://faurar.com/interviews/jul-et-mad-paris-un-amour-improbable
8. “Interview with Julien and Madalina Blanchard” – Niche Week – https://nicheweek.blogspot.com/2015/10/interview-with-julien-and-madalina.html
9. “People in Perfumeland – Madalina Stoica and Julien Blanchard of Jul et Mad” – Olfactoria’s Travels – https://olfactoriastravels.com/2013/06/18/people-in-perfumeland-madalina-stoica-and-julien-blanchard-of-jul-et-mad/
10. “The Art and Olfaction Awards 2016 winners” – NST Perfume – https://nstperfume.com/2016/05/09/the-art-and-olfaction-awards-2016-winners/
11. “The Art and Olfaction Awards – Awards Archive” – artandolfaction.com – https://artandolfaction.com/awards/
12. “2013 FiFi Indie Award Winner Named” – GCI Magazine – https://www.gcimagazine.com/brands-products/fragrance-home/news/21857829/2013-fifi-indie-award-winner-named
13. “Indie FiFi Awards 2013 ~ the finalists” – NST Perfume – https://nstperfume.com/2013/01/26/indie-fifi-awards-2013-the-finalists/
14. “Jul et Mad Aqua Sextius ~ fragrance review” – NST Perfume – https://nstperfume.com/2014/07/11/jul-et-mad-aqua-sextius-fragrance-review/
15. “New Fragrance: Jul et Mad Acqua Sextius by Cécile Zarokian” – CaFleureBon – https://cafleurebon.com/new-fragrance-jul-et-mad-acqua-sextius-by-cecile-zarokian-the-love-story-continues/
16. “Nin-Shar by Jul et Mad” – Pure Calculus of Perfume – https://www.purecalculus.com/pure-calculus-of-perfume-shop/nin-shar-by-jul-et-mad/
17. “Les Essentiels Collection from Jul et Mad Paris” – Parfum Exquis – https://parfumexquis.com/blogs/news/les-essentiels-jul-et-mad
