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title: "破天荒（HATENKO）— 清水篤の歩みと、浮世絵・木工・染色を結ぶ香りづくり"
description: "受託制作から自社香水へ進んだæ¸ 水篤の歩み。浮世絵のæƒ 景を香りに移し、木工と加賀友ç¦ の手仕事を容器へ結ぶ破天荒の背景と制作をたどる。"
url: https://lechercheurdeparfum.com/hatenko/
date: 2026-10-12
modified: 2026-10-12
author: "Root"
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categories: ["ブランド創業者"]
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# 破天荒（HATENKO）— 清水篤の歩みと、浮世絵・木工・染色を結ぶ香りづくり

> もっと創り込みたい。
> 清水篤 — 自社の香水ブランドを構想していた頃を振り返って

破天荒（HATENKO、ハテンコウ）は、調香師でありディレクターでもある清水篤が、2025年4月に始めた日本のフレグランスブランドである。浮世絵に描かれた川辺や海、妖しき物語を香りへ移し、木工と加賀友禅の手仕事をボトルに結びつける。

その背景にあるのは、他社のために香りの製品をつくり、日本各地の素材や職人と関係を築いてきた経験だ。香水を通じて日本文化を伝えるという考えは、清水の会社づくりから続いている。

## 基本情報

- ブランド始動：2025年4月
- 創設者・調香・ディレクション：清水篤（Atsushi Shimizu）
- 運営会社：株式会社キャライノベイト（2008年設立）
- 誕生の地：日本・東京、浅草
- 公式サイト：[破天荒／HATENKO](https://www.hatenko.jp/)

## 創設者とブランドの成り立ち

### 香りの営業から、2008年の会社設立へ

清水は、前職でも香りに関わる企業に勤め、営業を率いていた。商品管理や、他社ブランドの香りの製品を企画・製造するOEMの仕事にも携わっていた。全国を回る中で日本のものづくりの衰退を感じ、技術や背景と香りを結びつけたいと考える。しかし、その構想を当時の会社で実現することはできず、独立を選んだ。

2008年に設立したのがキャライノベイトである。一人で始めた会社は、アパレルブランドの香りの製品などを手掛けた。リーマンショックで開発予算が縮小すると、他社製品も扱うEC事業へと仕事を広げる。事業が安定した後、出資を受けてオフィスを浅草へ移し、再びものづくりに力を注ぐようになった。

### 受託制作と素材の縁から、調香を学ぶ

当初は外部の香料メーカーと組み、ディフューザーの国内製造にも取り組んだ。やがて小さな香料会社を持つ師匠と協働し、清水自身も調香技術を学ぶ。2018年頃には、オーガニックコスメブランドのフレグランスを担当した。

自社の香りの製品づくりでは、地域との縁も積み重なった。「WANOWA（ワノワ）」では、柚子や檜などの素材を、生産者や地域とのつながりから取り入れてきた。木工会社が木を仕入れる先で精油を採取していたことが、檜の香料との出会いになったという。木と香りを別々に探すのでなく、同じものづくりの関係から見つけていく経験があった。

他社の香りを手掛けるほど、自社の香水への構想も育つ。ただ、清水はすぐに始めようとはしなかった。冒頭の「もっと創り込みたい」という言葉には、受託制作の実績を、自分の表現へどう深めるかという課題が残っている。

### 2025年、浮世絵と職人の技を結ぶブランドへ

2023年8月には、浅草に直営店「inimu（イニム）」を開いた。香りを購入するだけでなく、つくることもできる場である。その後、清水は浮世絵を香りの入口に据えた。北斎や広重は海外でも知られ、日本文化を伝える手がかりになると考えたからだ。

2025年4月、破天荒は「花火」「磯波」「おどろおどろ」「魁」「桜吹雪」の5香でデビューする。名称に込めたのは、未開拓の領域で難関を突破し、新しいことをするという意味である。調香とディレクションを担う清水のもとに、木製キャップをつくる早川木工所、木に加賀友禅の技法を施す奥田染色、ロゴとアートディレクションを手掛ける丸岡亮が加わった。香り、木、染色、グラフィックを、一つの作品として組み合わせたのである。

同年秋には、歌川国貞の「東都富士三十六景 内藤新宿」を題材に「歌舞伎町」を展開した。ウイスキーやタバコを思わせる要素で、現代の夜の街を描く。江戸の図像を手がかりに、今の土地の空気へと香りをつなぐ方向が、ここでも見えてくる。

## ブランドのこだわり

### 浮世絵の情景を、纏える香りへ移す

> 香りとして創りやすい絵を選んでいます
> 清水篤 — 浮世絵の選定について

清水は、絵の知名度だけで題材を決めていない。「磯波」では、葛飾北斎の「神奈川沖浪裏」を使いたいと考えていた。海という身近な風景から、モダンで軽やかなアクアティック、すなわち水や海を思わせる香りを目指す。

「花火」の題材は、歌川広重の「名所江戸百景 両国花火」だ。夏草を思わせるグリーンと柑橘に、梅、炭を表すバーチの要素を重ねる。夜空の光だけでなく、川辺の植物や煙も香りの構成に含め、現代の浅草へと情景を移している。

「おどろおどろ」では、歌川国芳の「相馬の古内裏」と、その題材となった山東京伝の読本「善知安方忠義伝」の世界を扱う。レモン、ローズマリー、ミントの冷ややかな方向に、花々と木、レザーの要素を組み合わせ、闇夜の冷たさと神秘を表現する。制作を促した出会いには、琵琶奏者と怪談師による「耳なし芳一」の演奏もあった。怪談や演奏との接点も、清水の創作を動かしている。

### 東濃檜と加賀友禅を組み合わせたキャップ

初期の香水の木製キャップには、岐阜の東濃檜を使う。早川木工所が木を加工し、奥田染色が加賀友禅の技法を木の装飾へ取り入れた。木目を持つ素材に、細かな手仕事による色や模様を重ねる。

丸岡亮は、紙を破った形からロゴをつくり、浮世絵を再構築したコラージュをデザインした。ボトルの底面には印刷が施され、真上から見るとロゴの「H」が浮かび上がる。

> 角度によって見える、製品の随所に散りばめられた粋な計らいも楽しんでもらいたい。
> 丸岡亮 — ブランド公式に寄せたデザインについての言葉

箱を開くと、ボトルは浮世絵の包み紙に覆われている。紙を破り、木に触れ、ガラスを覗き込む。その小さな動作にも、ブランド名と図像、職人の技を結ぶ工夫が置かれている。

### 「聞き重ね」で街と時間を組み合わせる

破天荒は、香道に敬意を込め、二つ以上の香りを重ねるレイヤリングを「聞き重ね」と呼ぶ。一つの情景を描いた香り同士を、使う人が組み合わせる提案である。

その発想は、2026年の「時巡五景」にも展開される。日本橋の朝、浪速の昼、浅草の逢魔時、銀座の宵、歌舞伎町の夜中という、街と時間を結びつけた5香で構成する。たとえば日本橋と浅草を重ね、朝から夕暮れへの移ろいを表す。

新作「浅草」は、広重の「名所江戸百景 浅草金龍山」を手がかりに、沈丁花、梔子、金木犀、柚子による四季の表現と、白檀などの余韻を重ねる。木製キャップには槐（えんじゅ）を採用し、香りと素材の両方で土地とのつながりを考えた。「浅草」と「時巡五景」は伊勢丹新宿店で2026年10月7日から先行販売され、全国発売は10月13日を予定している。

## 参考文献

1. [清水篤インタビュー「日本の文化とモノづくりを啓蒙する香水ブランド『破天荒』。創業者兼調香師に聞く、これまでと未来絵図。」— Perfume＆You](https://www.perfumeandyou.jp/articles/2026-02-03.html)
2. [型破りな香水ブランド「破天荒」誕生 — キャライノベイト、2025年3月12日](https://kyarainnovate.jp/型破りな香水ブランド【破天荒】誕生/)
3. [自社ブランドに結集する経験と技術 — 破天荒公式・キャライノベイト](https://www.hatenko.jp/kyarainnovate)
4. [清水篤、早川木工所、奥田染色、丸岡亮の紹介 — 破天荒公式「HATENKOBITO」](https://www.hatenko.jp/hatenkobito)
5. [Kabukicho Fragrance発売発表 — HATENKO公式英語版、2025年9月18日](https://www.hatenko.jp/en/post/the-perfume-brand-hatenko-which-creates-new-value-in-the-modern-world-has-released-the-kabukicho)
6. [浮世絵の題材、香りの構成、容器と「聞き重ね」— 破天荒公式](https://www.hatenko.jp/)
7. [新作「浅草」とディスカバリーセット「時巡五景」の発表 — 破天荒公式、2026年9月7日](https://www.hatenko.jp/post/newitemasakusadiscovery)
8. [「浅草」の先行発売と全国発売について — キャライノベイト、2026年9月18日](https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000036.000065266.html)
